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ミッキーアイルが2歳新種牡馬のJRA重賞初制覇

  • 2020年09月15日
  • JRA重賞勝ち馬を送り出したミッキーアイル
    JRA重賞勝ち馬を送り出したミッキーアイル
  • 現役時代さながらに種牡馬としてもスタートダッシュを成功
    現役時代さながらに種牡馬としてもスタートダッシュを成功
  • 今年は104頭に交配した
    今年は104頭に交配した

 9月6日、第2回小倉競馬8日目の第11競走第40回小倉2歳S(G3)において、ミッキーアイル産駒のメイケイエールが勝利し、ミッキーアイルは今年の2歳新種牡馬の中でJRA重賞初制覇第一号となった。

 ミッキーアイルは父がディープインパクト、母がスターアイル、母の父がロックオブジブラルタルという血統。安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬で、2012年のセレクトセール1歳セッションにおいて79,800,000円(税込)で取引された市場取引馬として知られている。

 現役時代は野田みづき氏の所有馬、栗東の音無秀孝厩舎の管理馬として競走生活を送り、成績は20戦8勝2着4回3着1回、総収得賞金は529,481,000円。3歳時にはNHKマイルC(G1)、スワンS(G2)、シンザン記念(G3)、アーリントンC(G3)を制覇、5歳時にはマイルチャンピオンシップ(G1)、阪急杯(G3)を制覇し、2016年度JRA賞最優秀短距離馬を受賞している。

 2017年から安平町早来源武の社台スタリオンステーションで種牡馬入り。日本のオフシーズンにはオーストラリアのアローフィールドスタッドへもシャトル種牡馬として繋養されている。日本での初年度産駒の血統登録頭数は73頭になる。

 今年、社台スタリオンステーションでは104頭に種付け。オーストラリアへのシャトルも予定されていたが、コロナ禍のためスケジュールが合わず取りやめとなった。

 社台スタリオンステーションでは「ほかの強力なライバルに先駆けての重賞制覇はうれしいです。今回は1200mの距離で結果を出しましたが、産駒は決してピュアなスプリンターではなく、父と同じように1400m、1600mもこなすと思います。ディープインパクトの後継としても期待は大きいので、これからの活躍を期待しています」と話した。