馬産地ニュース

JRA日本中央競馬会のセレクションセール、サマーセール購買馬が日高育成牧場に入厩

  • 2020年09月10日
  • 日高育成牧場での歩様検査
    日高育成牧場での歩様検査
  • 日高育成牧場でのマイクロチップ検査
    日高育成牧場でのマイクロチップ検査
  • 日高育成牧場での馬体重測定
    日高育成牧場での馬体重測定

 9月2日、JRA日本中央競馬会が北海道セレクションセール、北海道サマーセールで購買した1歳馬が、浦河町西舎にあるJRA日高育成牧場に入厩した。

 JRAは8月24日に開催された北海道セレクションセールにおいて、牡6頭、牝3頭の合計9頭を総額99,000,000円(税込、以下同)で、8月25日から28日にかけて開催された北海道サマーセールにおいて、牡23頭、牝21頭の合計44頭を総額336,930,000円で購買。2つのセールをあわせ、牡29頭、牝24頭の合計53頭を総額435,930,000円で購買した。53頭のうち日高育成牧場では、牡22頭、牝20頭の合計42頭を管理することになった。

 入厩は午前と午後に2回に分けて行われ、午前は牡馬をメインに、午後は牝馬をメインに受け入れ。各飼養先から移動してきた1歳馬は、職員によるマイクロチップ検査、メディカルチェック、歩様検査、馬体重測定、採血などが行われた。入厩した42頭は来週から馴致に入るという。

 冨成雅尚業務課長は「セレクションセール、サマーセールとも、売却総額が過去最高を記録するようなストロングセールでしたが、そのなかでもブリーズアップセールに向きそうな馬を選ぶことができ、平均的に良い馬を買えたと思っています。育成調教に関していえば、今年から牡と牝の厩舎を分けて管理していきます。牡と牝で強い調教に対してのリアクション、感受性、飼養管理、調教のペースなど違うので、牡と牝、また、個々の馬に応じてきめ細かいメニューを組んで進めていく予定です」と話した。

 日高育成牧場で育成調教されたJRA育成馬では、エイティーンガールが8月30日のキーンランドC(G3)に優勝。昨年の新潟ジャンプS(JG3)を制したマイブルーヘブンに続き2年連続でJRA重賞制覇を成し遂げている。今年のJRAブリーズアップセールで売却された2歳世代も好調で、最高価格で売却されたジュラメントをはじめ、新馬勝ちしたオパールムーン、JRAホームブレッドのキープイットシンポの3頭が勝ち上がっている。