馬産地ニュース

日本軽種馬協会静内種馬場で2020年(第42期)生産育成技術者研修開講式

  • 2020年04月07日
  • 14人の生産育成技術者研修第42期生
    14人の生産育成技術者研修第42期生
  • 河野洋平会長理事の式辞を代読する柴田晃一事務局長
    河野洋平会長理事の式辞を代読する柴田晃一事務局長
  • 昨年リニューアルされた研修馬場
    昨年リニューアルされた研修馬場

 4月3日、公益社団法人日本軽種馬協会(河野洋平会長理事)は、新ひだか町静内田原にある静内種馬場研修所において、2020年度(第42期)生産育成技術者研修開講式を執り行った。

 第42期生は北海道、秋田県、宮城県、神奈川県、長野県、岐阜県、滋賀県、大阪府、兵庫県、熊本県、鹿児島県出身の18歳から34歳までの14人(男性・女性各7人)。体験入学会やBOKUJOBによる牧場で働こう体験会などに参加して受講を決めた研修生もいる。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、地元行政や軽種馬関係の来賓、研修生の家族などの出席を取りやめて行われた開講式は、全員がマスクを着用して出席。第42期生の紹介後、遊佐繁基場長が「2020年度生産育成技術者研修生14名の入講を許可いたします」入構を許可した。

 柴田晃一事務局長は「本日、入所された14名の研修生の皆様には、心からお祝い申し上げます。例年であれば、本席に地元行政や軽種馬生産関係者のご来賓、そして、皆様のご家族のご臨席を賜り、門出を祝っていただくところですが、新型コロナウイルス感染の発生に伴い、本日は関係各位のご出席をご遠慮いただき挙行することとなりました。皆様には大変申し訳なく思っておりますが、ご理解くださいますようお願い申し上げます。
 さて、一時期、苦しい状況におかれていた競馬産業も、ここ数年、競馬開催の売り上げが継続して前年を上回り、ふたたび盛り上がりを見せております。日本の競馬をいっそう魅力的なものにし、この産業をさらに盛り立てていくためには、強い競走馬を生産育成することが重要な課題となっております。そして、そのためには、何よりも生産と育成の分野における技術者の養成が不可欠であります。
 本協会では、我が国の競馬をいっそう発展させ、また、生産界の期待に応えうる生産育成技術者を養成するため、JRA日本中央競馬会の助成を得て、平成2年秋から本研修を開催しております。すでに30年の歴史を有し、これまでに455人にのぼる修了生を軽種馬生産界に送り出してきました。本研修事業に対する競馬サークルの期待は大きく、歴代の修了生もこの期待に応えるべく、それぞれの職場で大いに活躍されております。
 皆様が本日から受ける研修の内容は多岐に渡っており、騎乗技術、馬の飼養管理や繁殖に関する幅広い知識等に加え、およそ牧場で必要となる作業全般について体得していただくこととなります。
 研修中はどうか健康に留意され、ホースマンとしての研鑚に努め、1年後には1人も欠けることなく、晴れやかな笑顔で修了式を迎えられることを切に願ってやみません。そして、皆様には、これからの生産界に、新たな活力をもたらす原動力に、ぜひなっていただきたいと思っております」と河野会長理事の式辞を代読した。

 最後は42期生を代表して熊本県出身の24歳、渡邉滉平さんが研修生宣誓。「わたしたち生産育成技術者研修研修生は、生産界の期待に応え、一流のホースマンになれるよう、知識、技術を高めることを誓います」と力強く決意した。