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優駿スタリオンステーションで種牡馬展示会が開催される

  • 2020年02月18日
  • キタサンミカヅキ
    キタサンミカヅキ
  • 北島三郎オーナー
    北島三郎オーナー

 2月11日、新冠町の優駿スタリオンステーションで種牡馬展示会が開催された。

 繋養馬23頭のうち、今年の新種牡馬は3頭。トップバッターを務めたのは、ディープインパクト産駒のスプリンター、アレスバローズ。現役時管理していた角田晃一調教師がマイクを握り「仕上がりがよく前向きな気性で、ディープインパクト産駒としては貴重な短距離馬です。2歳から7歳までトラブルもなくコンスタントに活躍してくれましたし、この安定感が産駒に遺伝してくれれば」とアピールした。

 新種牡馬2番手は、同スタリオンの看板種牡馬ヘニーヒューズ産駒のモーニン。駆けつけられなかった馬場幸夫オーナーからメッセージが届けられ「モーニンは輸入時の体調不良からデビューが遅れ(3歳5月)ましたが、その後の活躍は想像以上で1年に満たない内にフェブラリーS(G1)を勝利。直後異例とも言えるドバイからの招待状が届き、驚きました。その際は体調面を考慮して辞退させていただきましたが、海外からも評価されたことを誇りに思います」と読み上げられた。

 3番目に登場した新種牡馬は、同スタリオンで長く繋養され、昨年永眠したキングヘイローの後継種牡馬、キタサンミカヅキ。この日のために来道した北島三郎オーナーは「大好きな息子、ミカヅキがこちらのお世話になるということでご挨拶に伺いました。この馬にはいろんな意味で縁があり、可愛くてしょうがありません。頑張って走ってくれた馬、一度しかない人生を幸せに過ごしてもらいたいと思います。可愛いヤツなので、どうか皆様、可愛がってやってください」と息子への熱い思いを語った。また、船橋の佐藤賢二調教師は「7歳でうちに来て9歳まで7勝もしてくれました。ヤンチャな面もありますが、素晴らしい馬なので1頭でも多く種付けしていただければ」と挨拶した。

 続いてベーカバド、ザサンデーフサイチ、ロジユニヴァース、ノーザンリバー、タイセイレジェンド、トビーズコーナー、フサイチセブン、カレンブラックヒル、トゥザワールドが次々にお披露目され、昨年の新種牡馬で今年初年度産駒が誕生するニシケンモノノフ、ゴールドアクター、サウンドスカイ、ベストウォーリア、レインボーライン、ミッキーロケット。初仔が1歳になるシルバーステート、今年初年度産駒がデビューするヘニーハウンド、アジアエクスプレスと続いた。

 22番目はヴァケーションが昨年の全日本2歳優駿(Jpn1)を制するなど、産駒たちが地方重賞を席巻しているエスポワールシチー、ラストを飾ったのは、今年も新たな後継種牡馬を迎え、日本で父系を築いているヘニーヒューズという豪華な展示会となった。