馬産地コラム

キングカメハメハを訪ねて~社台スタリオンステーション

  • キングカメハメハ
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 JRA勝利回数は“ファイナルS”のコスモセンサーを含め内国産種牡馬の年間最多勝となる184。勝った重賞も自身最多の12。G1タイトルこそアパパネによるヴィクトリアマイル(G1)だけだったが、芝1200mから2400mまで幅広い距離で10頭が重賞勝馬となった。全12勝はすべて芝コースによるものだったが、ジャパンCダート(G1)にはソリタリーキングとトウショウフリークの2頭をエントリーさせている。函館2歳S(Jpn3)に勝利したフィフスペトルが5歳秋のマイルチャンピオンシップ(G1)で2着。ベルシャザールは8番人気の低評価に反発するように日本ダービー(G1)で3着となり、決して万全とは言えない体調だったであろうアパパネもエリザベス女王杯(G1)で前年と同じ3着をキープした。2011年、前年に引き続きJRA総合チャンピオンサイアーになったキングカメハメハは文字通り総合力の勝利だった。

 「いや、もう何も話すことはないです」と満面の笑みを浮かべながら社台スタリオンステーションの徳武英介さんが言う。「何もない」というのは「馬に対して注文がない」という意味だ。ローズキングダムやトゥザグローリーのようにサンデーサイレンス系との相性の良さも知られるところだが、アパパネやルーラーシップ、フィフスペトルのようにサンデーサイレンス系牝馬以外の配合からも活躍馬を続出させている。「欠点がないのが凄いです」と称えている。

 競走馬としてはNHKマイルC(G1)と日本ダービー(G1)を連続レコード勝ち。種牡馬としても史上最高額(当時)で馬産地に迎え入れられ、配合数レコードも随時更新。2010、2011年には266頭への配合を記録した。牝馬三冠馬、そしてジャパンカップ優勝馬の父となり、2歳チャンピオンサイアー、総合チャンピオンサイアーのタイトルを手中に収めている。サンデーサイレンス系ではない馬がチャンピオンサイアーになったのは94年のトニービン以来、16年ぶり。日本初のミスタープロスペクター系のチャンピオンサイアーにもなった。すべてのレコードを塗り替えながら、変わりゆく時代の真ん中にいるのがキングカメハメハ。まさに無人の野を行く快進撃だ。

 「仕上がりが早くて、そして古馬になっても活躍する産駒が多い。初年度産駒のフィフスペトルが5歳になってG1戦線であわやのシーンをつくるんですからね」と感心しきり。上級馬は芝のイメージが強いが184勝の内訳は芝で90勝、ダートで91勝。障害3勝というから、まさに“パーフェクト”だ。これからも日本の生産シーンを語るうえで欠かせない存在であることは間違いない。


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