馬産地コラム

スーパーホーネットを訪ねて~アロースタッド

  • 2011年10月07日
  • スーパーホーネット~1
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  • スーパーホーネット~2
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  • スーパーホーネット~3
    スーパーホーネット~3

  2008年の毎日王冠(G2)など重賞4勝、今シーズンから新ひだか町のアロースタッドで種牡馬生活を送っているスーパーホーネットを訪ねた。

  初年度の種付けを終え、のんびり過ごすスーパーホーネットに、本間主任は「ずっとこんな感じ」と笑う。「競走馬時代は悍性が強くて、スタッドインの時は放牧先の牧場から助手さんが一緒に馬運車に乗って来たくらい。ここに来てからは種付けができるか心配になるくらい大人しくなって、種付けがはじまってもなかなかその気になってくれなくて苦労 しました。それでも17頭に種付けしましたよ」と話した。

  2歳から7歳まで一線級で活躍し、マイル~中距離路線では常に人気の一角を担って来た。G1では2着が4回と僅かに手が届かなかったものの、制した重賞ではカンパニーやウオッカといったG1馬たちをねじ伏せた。31戦10勝、この戦歴には数字では表せない濃い内容が詰まっている。

  引退から約1年、470kg前後で走っていたスーパーホーネットの馬体は首差しのガッシリした種馬らしい体型へと変化した。体重も500kgをゆうに超え、体に幅が出た印象を受ける。

  「いろんな意味で貫禄付いたでしょ。隣の育成牧場で走ってる馬を見ても全然反応しないし、周りの種牡馬が騒いでも動じず草を食み続けてます。まだ若いのに、何年も前からここにいるような堂々とした態度。走る時と休む時のスイッチの切り替えが徹底してるんでしょうね」と本間主任。

  初年度産駒は来春誕生。父となるスーパーホーネットは来シーズンに向け、のんびりと英気を養っている。