馬産地コラム

カンファーベストを訪ねて~高知県・土佐黒潮牧場

  • カンファーベスト
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 2003年の朝日チャレンジカップ(G3)、2006年の関屋記念(G3)を勝ったカンファーベスト(牡11歳、父アンバーシヤダイ 母カタリナラビット)を高知県須崎市の土佐黒潮牧場に訪ねた。

 本馬は2002年1月デビュー。5戦目に初勝利を挙げると、7戦目に2勝目を挙げた。格上挑戦のカブトヤマ記念(G3)では後方から追い込み1着入線、初重賞制覇と思われたが、残念ながら斜行により10着に降着となる。明け4歳となった2003年の中山金杯(G3)でも3着に入り、やはり重賞級との評価を得た。館山特別(1000万)、スピカステークス(1600万)を連勝し、正真正銘のオープン馬に昇格すると、カブトヤマ記念(G3)5着、新潟記念(G3)2着の後、朝日チャレンジカップ(G3)を優勝、ついに重賞制覇を果たした。

 その後は秋の天皇賞(秋)(G1)でも5着に入るなど、中距離の重賞戦線を賑わし、7歳となった2006年の関屋記念(G3)で2つ目の重賞制覇を果たした。その後は勝ち星を挙げることは叶わなかったものの10歳シーズンまで活躍し、2009年の七夕賞(G3)16着を最後に引退した。父アンバーシヤダイ、母の父シンザンと一時代を築いた内国産種牡馬の血統だけにオールドファンからも長く愛された一頭だった。

 2009年7月16日に土佐黒潮牧場10頭目のBTC「引退名馬等のけい養展示」の助成対象馬として移動してきた本馬だが、その受け入れに関して忘れることが出来ないエピソードがあると濱脇さんは語ってくれた。

 「当場の9頭目のBTC助成対象馬として受け入れたレジェンドハンターは、こちらに来てわずか1年、2008年12月13日に残念ながら腸炎で亡くなってしまいました。早くに亡くしてしまい、ファンや元オーナーに申し訳ない気持ちでしたが、生産者のカタオカステーブルさんから『それがハンターの運命だったんですよ。短かったですが、本当にありがとうございました。』という丁寧なお礼状を頂きました。そこで、生産者名簿を調べてカタオカステーブルさんにご挨拶をしようと電話したのですが、間違って片岡牧場さんに電話してしまったんですよ。」と濱脇さん。(新ひだか町には片岡姓で生産牧場を営んでいる「片岡さん」が4名ほど居る)

 「その片岡牧場さんに間違い電話を詫びながら、『高知で功労馬の牧場をやっています。』と話したところ、『うちにもカンファーベストという活躍馬が居るんだけど、いずれ引退を考えなきゃならない。その時には、そういう牧場で余生を過ごせたら良いですね。』という話になったんですよ。」と語ってくれた。1本の間違い電話が始まりでカンファーベストを引き取ることになったというから、亡くなったレジェンドハンターが取り持った不思議な縁を感じずにはいられない。

 「牧場では2番目に若い馬(1番若いのは今年9歳のシゲルダンプウ)で、体は小さいですが、とにかくやんちゃですね。飼い葉の時も『早くメシくれ!』と賑やかな馬です。重賞2勝というだけでなく、46戦で2着12回、掲示板30回と素晴らしい馬ですね。」と堅実な成績に感心している様子だ。

 この日のパドックでは、長老のレットイットビー22歳に対して突っかかるなど、まだまだ若いところを見せていた。濱脇さんや先輩の馬たちに見守られながら、しばらくは賑やかな日々が続きそうだ。
取材班

※プレゼントの募集は終了しました。
◇プレゼントコーナー
今回、取材班が訪ねた土佐黒潮牧場様からプレゼントをご提供していただきました。
黒潮友馬会会報『2009年秋号』と黒潮牧場で余生を過ごした馬について小学生中・高学年向きに向けて作られた『黒潮牧場の馬です。』をセットで1名の方にプレゼントいたします。

◆応募方法
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◆応募締切
2010年1月28日(木)

◆抽選
2010年1月29日(金)

◆発送
2010年1月29日(金)

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ご提供:土佐黒潮牧場

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