重賞ウィナーレポート

2017年10月14日 アイルランドT府中牝馬S G2

2017年10月14日 東京競馬場 曇 稍重 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:クロコスミア

プロフィール

生年月日
2013年05月17日 04歳
性別/毛色
牝/黒鹿毛
戦績
国内:19戦5勝
総収得賞金
326,588,000円
ステイゴールド
母 (母父)
デヴェロッペ  by  ボストンハーバー(USA)
馬主
大塚 亮一
生産者
小島牧場 (荻伏)
調教師
西浦 勝一
騎手
岩田 康誠

 優勝馬にはエリザベス女王杯(G1)の優先出走権が与えられる「第65回アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス(G2)」は浦河町の小島牧場生産クロコスミアが好ダッシュから積極的な逃げ戦法を取ってマイペースに持ちこむと、あがり33秒7の末脚で後続の追撃を振り切りデビュー19戦目で嬉しい重賞初制覇となった。なお、父のステイゴールドは、この勝利でJRA通算900勝を達成すると同時に、生産した小島牧場にとっても、2008年のフローラステークス(Jpn2)以来9年ぶりの重賞制覇となった。

 

 小島牧場の小島将則代表は「最後は際どい勝負となりましたが、長い直線の競馬場で、強い馬を相手に本当によく頑張ってくれたと思います。小柄な馬ですが、札幌2歳ステークス(G3)で3着しているように早い時期から頭角を現し、長く一線級で頑張ってくれている馬。本当に頭が下がる思いです」と笑顔。今回、所用が重なって競馬場に足を運ぶことはできなかったそうだが「北海道シリーズでは口取りもさせてもらいました。馬と、この馬を育ててくれた育成牧場、西浦勝一厩舎の方々に感謝です」と言葉を続けた。

 小島牧場は1928年創業。現在、代表を務める小島将則さんの祖父、英三氏によって馬産の歴史をスタートさせた。「以前は米や野菜を作っていたはずですが、軍馬を預かったのがきっかけだと聞いています」。

 牧場創成期の1949年にカミカゼが中山大障害を勝ち、66年にはパシカリームが金鯱賞に、72、73年にはエリモカップが中京記念、函館記念を勝つなど順調に成績を伸ばし、テイエムメガトン(97年ダービーグランプリ(G1))レッドアゲート(08年フローラS(Jpn2))ナナヨーヒマワリ(08年マーチステークス(G3))ナナヨーウイング(97年オークス(G1)2着)などを送り出してきた。

 母デヴェロッペは、恵まれた馬体から繰り出すスピードを武器にダート1200mの新馬戦、3歳1月に菜の花賞をともに先行して押し切り勝ち。3歳春はクイーンC(Jpn3)4着のあと、桜花賞(Jpn1)にも駒を進め、秋は紫苑Sで2着するほどの活躍馬だった。

 気性の激しい馬で、扱いには苦労したというが「そういう気性だから、競馬で良い成績を残せたのかもしれません。クロコスミアも自我の強い馬でした。ただ、クロコスミアが当牧場にいたのは離乳まで。育成牧場の方々や厩舎スタッフが根気強く、馬に競馬を教えてくれたことが、今の成績につながっていると思います」と言葉を重ね、「大事に使われていることもあって、使われながら体重が増えてきました。これからは、もっと強い馬たちとの競馬になると思いますが、ケガなどしないように息の長い活躍を期待したいと思います」とエールを送っている。