重賞ウイナーレポート

2017年03月26日 高松宮記念 G1

2017年03月26日 中京競馬場 小雨 稍重 芝 1200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:セイウンコウセイ

プロフィール

生年月日
2013年03月08日 04歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:15戦6勝
総収得賞金
202,099,000円
アドマイヤムーン
母 (母父)
オブザーヴァント(USA) by Capote(USA)
馬主
西山 茂行
生産者
桜井牧場 (静内)
調教師
上原 博之
騎手
幸 英明
  • 桜井秋雄社長も入っての口取り写真
    桜井秋雄社長も入っての口取り写真
  • 後藤正幸理事長からトロフィーを受け取る桜井秋雄社長
    後藤正幸理事長からトロフィーを受け取る桜井秋雄社長
  • 牧場創業以来、待望のG1制覇となった
    牧場創業以来、待望のG1制覇となった
  • レース後、万歳で喜ぶ牧場の皆さん
    レース後、万歳で喜ぶ牧場の皆さん

   中京競馬場で行われたスプリント決戦、高松宮記念(G1)はセイウンコウセイが好位から抜け出して快勝。G1初挑戦ながら堂々たるレースぶりで、強豪を撃破した。

   本馬の生産は新ひだか町静内の桜井牧場。過去には2006年のファルコンS(G3)を制したタガノバスティーユや昨年のホッカイドウ競馬重賞・フローラルカップ(H3)勝ち馬オーブスプリング、JRAクラシックに駒を進めたカシママイテー、ウィーンコンサートらを生産している。繁殖牝馬は12頭で、桜井さん家族とスタッフ1名が働いている。

   レース当日、同牧場代表の桜井秋雄さんは現地、中京競馬場へ出向き、後継者の桜井慎司さんが自宅でレース観戦していた。秋雄さんは、「お産を控えている馬がいたので、日帰りで応援に行きました。午後に競馬場に着いて、ゆっくりする間もなくメインレースの時間でした。パドックで馬を見ると、すごく堂々として、落ち着いているなぁと感じました。レースは序盤からこの馬の位置をとれましたし、直線で先頭に立ったあたりで“いけるかな”と思いました。それからは一緒に見ていた弟たちと大騒ぎでしたね。力が入って、声が出ましたよ。ゴールした後は肩を組んで喜び合いました。口取りで馬場に入ると、スタンドの歓声の大きさを感じました。改めて馬を見て、すごい馬になったなぁと思いましたね。表彰式は緊張しましたが、理事長からトロフィーを手渡されて、握手を交わした時、今まで味わったことのない感動がありました」と、歓喜の瞬間を伝えてくれた。

   レース後は牧場に新ひだか町・酒井芳秀町長、JAしずないの西村和夫組合長、HBA職員らが駆けつけて桜井さん家族を祝福し、万歳で喜び合った。夜遅く、秋雄さんが帰宅すると、家に入れないほどの花が秋雄さんの目に飛び込んできた。

   「玄関も廊下もお祝いのお花やお酒でいっぱい。お花畑ができたような状況でした。やっぱりG1は他のレースと違いますね。驚かされました(笑)」

   本馬は父アドマイヤムーン、母オブザーヴァントという血統。牝系をたどるとタイキフォーチュンやクラリティスカイといったNHKマイルカップ(G1)覇者が浮かび上がる。カポウティ肌の母は2004年のタタソールズ12月セールで(株)ジェイエスの代理購買で導入。繁殖牝馬として堅実にJRA勝ち馬を送り出し、孫世代で本馬や地方重賞馬が誕生した。牧場の柱となる血統として繁栄している。

   牧場時代の本馬については、「母もそうなのですが、利口な馬でしたね。セレクトセールの時も、期待を持って上場しました」と、慎司さんは振り返る。1歳時にセレクトセールで取引となり、西山茂行オーナーが1,300万円(税抜)で落札した。当時のセールにおける1歳牡馬の平均価格は約3,700万円であるから、振り返れば、あまたのバイヤーが後のG1馬を手に入れるチャンスがあったといえよう。

   昭和35年の牧場創業以来、初のG1制覇をもたらした本馬。年間の生産頭数10頭前後の家族経営牧場が、G1の歴史に名を刻んだ。秋雄さんは待望の勝利をかみしめる。

   「この馬に携わっている皆さまに感謝し、セイウンコウセイにはこれからも無事に走ってきて欲しいです。これまで牧場を続けてきて、周りの人にも恵まれました。レースの後、長年お世話になっている鈴木康弘・元調教師からもお電話をいただき、鈴木先生には牧場が一番大変だった頃からずいぶんお世話になっていたので…電話口で感極まりましたね。牧場では昔から、良い繁殖に良い種馬を付けて、丈夫に育てようということを心がけてきました。大手のやり方もそうですし、馬に与える水や放牧地・牧草地の土に至るまで、馬のためになることは様々に研究してきました。なかなか大手のようなことは真似できませんが、手まめに、全ての馬を家族のように接していけるのは、小さい牧場だからこそ発揮できる長所です。そうした積み重ねが、もしかしたら今回、実を結んでくれたのかなと思っています」


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