重賞ウイナーレポート

2017年03月26日 マーチS G3

2017年03月26日 中山競馬場 小雨 稍重 ダ 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:インカンテーション

プロフィール

生年月日
2010年03月24日 07歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:27戦9勝
総収得賞金
302,465,000円
シニスターミニスター(USA)
母 (母父)
オリジナルスピン(IRE) by Machiavellian(USA)
馬主
(有) ターフ・スポート
生産者
谷川牧場 (浦河)
調教師
羽月 友彦
騎手
勝浦 正樹
  • 母オリジナルスピン、20才を迎えたがまだまだ元気
    母オリジナルスピン、20才を迎えたがまだまだ元気
  • 放牧地風景
    放牧地風景
  • 事務所裏に鎮座するシンザン像
    事務所裏に鎮座するシンザン像
  • 事務所裏には数々の名馬の墓碑が並ぶ
    事務所裏には数々の名馬の墓碑が並ぶ
  • 牧場看板
    牧場看板

 古馬ダート重賞のハンデ戦としてすっかり定着した、第24回マーチS(G3)が3月26日に中山競馬場で行われ、勝浦騎手との初コンビで臨んだ7歳馬インカンテーションが、先団追走から楽な手ごたえで抜け出して快勝、10番人気の低評価を覆しての重賞4勝目は、本馬にとって実に1年10か月ぶりの勝利だった。同馬を生産したのは浦河町の谷川牧場。フラワーカップ(G3)を制したファンディーナに続く2週連続の重賞制覇には牧場内でも喜びと驚きの声が巻き起こったのは想像に難くないだろう。

 「羽月師からは調教の動きが良くなったと聞いていたので、ひそかに期待していましたが、想像以上に強い勝ち方でした。後で聞いたのですが、この馬は休み明け3戦目はこれまで全勝で、今回も3戦目。叩きながら調子を上げて、それが結果に結びついたのかもしれません」と嬉しそうにレースを振り返るのは谷川牧場の谷川貴英社長。レース当日は地元浦河でテレビ越しに観戦していたそうで、残念ながら目の前で同馬の復活劇を見ることはできなかったのだそうだ。

 谷川牧場と言えば皐月賞(G1)でも人気が予想されるファンディーナがデビューから3連勝を挙げるなど、ここにきて生産馬の活躍が一際目立つが、育成方針について話題を向けると「ファンディーナにしてもインカンテーションにしても、これまでの育成方法と何ら変わりないんですよ。まあ、強いて言うならちょうどインカンテーションが産まれた世代あたりから、放牧地を替えたんですよね。広い放牧地にしたので運動量が増えたのが良い方向に出てきてくれているのかもしれません」とあくまでも控え目に語りながらも、手応えを掴んでいるかのようだった。

 谷川牧場には現在、インカンテーションの半弟でデビューを控えた2歳のダイワメジャー産駒が育成中だという「今はBTCで順調に育成をしています。調教パートナーがこれもターファイトクラブで募集に出しているファンディーナの半弟(父ハーツクライ)なのですが、どちらもここまで至って順調です。焦らず秋のデビューを予定していますが、いずれもおかげ様で満口になりましたので、また会員さんに楽しんでいただけるのではないでしょうか」

 母オリジナルスピンは20歳を迎えた今年も元気に繁殖牝馬として過ごしている。昨年は残念ながら不受胎だったそうだが、今シーズンはヘニーヒューズとの配合を予定しているそうだ。同馬を購入した経緯を谷川社長に伺うと「新しい血を入れるために定期的に海外から繁殖は導入しています。オリジナルスピンはイギリスの繁殖セールで購入したのですが、まさか産駒が皆ダート馬になるとは思いもしませんでした(笑)。嬉しい誤算ですが、牧場に後継を残せたし、ファンディーナの母親のドリームオブジェニー同様に、大切にしていきたい牝系ですね」と牧場孝行な母を前に温かい眼差しを向けていた。

 インカンテーションの今後、そして牧場としてクラシック戦線に主役を送り出すにあたっての心境と目標を尋ねると「インカンテーションもファンディーナも、まずは無事に走ってきてほしいです。ファンディーナはあくまでも挑戦者ですし、インカンテーションは7歳ですらね。大きなケガをして長期休養を挟んでいたので、体はまだ若々しさを保っていますが、ダート戦線のトップクラスは強豪揃い。無事に息の長い活躍をしてくれたら言うことはないです。次走はメンバーと適性を考慮して、かしわ記念(Jpn1)あたりになると思います」と期待を交えながら、控えめに話してくれた。


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