重賞ウイナーレポート

2017年03月05日 弥生賞 G2

2017年03月05日 中山競馬場 晴 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:カデナ

プロフィール

生年月日
2014年03月30日 03歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:5戦3勝
総収得賞金
100,120,000円
ディープインパクト
母 (母父)
フレンチリヴィエラ(USA) by フレンチデピュティ(USA)
馬主
前田 幸治
生産者
グランド牧場 (静内)
調教師
中竹 和也
騎手
福永 祐一
  • 厩舎と銅像
    厩舎と銅像
  • グランド牧場のエントランス
    グランド牧場のエントランス
  • スタッフ総出で1歳の馬体チェック
    スタッフ総出で1歳の馬体チェック

 皐月賞(G1)トライアル、第54回報知杯弥生賞(G2)が3月5日中山競馬場で行われた。福永祐一騎手が騎乗した1番人気のカデナは中団を進み最後の直線で力強く伸びると外から豪快に差し切って、昨年11月のラジオNIKKEI杯京都2歳ステークス(G3)に続く重賞連勝を決め皐月賞(G1)への優先出走権を手にした。

 カデナはグランド牧場の生産馬で父ディープインパクト、母フレンチリヴィエラ、母父フレンチデピュティという血統。2014年セレクトセールの当歳セールに上場し3,780万円(税込)で株式会社ノースヒルズが落札した。

 中山競馬場まで応援に駆け付けていたグランド牧場の伊藤佳幸社長は、前田オーナーの「今日も外から一気に来るで!勝って皐月賞(G1)に行く」という言葉に今までにない強いパワーを感じたそうだ。カデナの弥生賞(G2)勝利、そしてその先のクラシックに向けて全ての歯車がピタリと合い回り出したかのように陣営は一丸となりレースに臨んだ。「結構な脚を使いましたね。直線に入ってからは「届け!!行け!!」と声をあげ、勝った瞬間は「よっしゃ!じゃあ次だ!」と喜び合いました。」そう話す明るい笑顔から、歓喜に満ち溢れたその場の様子が伝わって来る。レース後はカデナに会いに行き、首筋をポンポンとたたいて勝利を称えたそうだ。「クラシック1冠目に向けて一体となっているオーナーと調教師、関係者の皆さんの邪魔にならないようにちゃんとやらないと、そう思っています。」と伊藤社長は表情を引き締めた。

 新ひだか町静内に拠点を構えるグランド牧場は1927年創業の老舗牧場で今年開場90周年を迎える。伊藤佳幸社長は3代目の当主で、現在では新冠町、岩手県遠野市にも施設を有し競走馬の生産、育成、調教、コンサイナー、競走馬の販売を手掛けるほかオーナーブリーダーでもある総合牧場でこれまでにスズカマンボ(2005年 天皇賞(春)(G1))、サンビスタ(2015年 チャンピオンズカップ(G1))やラブミーチャン(2009年 全日本2歳優駿(中央交流)(Jpn1))など数々の活躍馬を生産している。

 取材に訪れたこの日、伊藤社長をはじめスタッフ総出で1歳馬のボディチェックを行っていた。歩様や、はば、肉付きなど前回チェック時の結果からどのくらい成長したか、脚を触り熱や腫れなどの異常はないかなど何項目も念入りにチェックし若手からベテランまで分け隔てなく話し合い、真剣な様子で馬体に見入っている。こういう作業の積み重ねが人馬共に成長の場となりグランド牧場の強い馬作り、スタッフの気持ちの良い対応や一体感に繋がっているのだと感じた。

 牧場で過ごしていた頃のカデナは「物覚えの良い馬で、小ぶりでしたが馬体が柔らかかったので大きく成長させて行けば良い馬になると思っていました。父がディープインパクトということで期待も大きかったです。」母フレンチリヴィエラも優秀な米国産馬で戦績は6戦4勝、サラブレッドクラブオヴアメリカS(G3)の優勝馬だ。「大人しくて従順な馬ですよ。種馬の特色を出しバラエティに富んだ産駒を出す繁殖ですね。今となっては最高の繁殖です。」その言葉通り、初仔スズカコーズウェイは2009年京王杯スプリングC(G2)優勝馬で現在は種牡馬となり活躍している。今年デビューする馬もせりに向かう馬も、活躍を期待できる馬が何頭も控えているそうでこちらも目が離せない。

 父ディープインパクトに産駒の今年重賞初勝利を贈ったカデナ。父に似たルックスと瞬発力で牡馬クラシック戦線の主役となりクラシックタイトルを狙って欲しい。


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