重賞ウイナーレポート

2017年02月25日 アーリントンC G3

2017年02月25日 阪神競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ペルシアンナイト

プロフィール

生年月日
2014年03月11日 03歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:5戦3勝
総収得賞金
123,600,000円
ハービンジャー(GB)
母 (母父)
オリエントチャーム by サンデーサイレンス(USA)
馬主
(株) G1レーシング
生産者
追分ファーム (安平)
調教師
池江 泰寿
騎手
M.デムーロ

   現役時にはフェブラリーS(G1)などG1を4勝。種牡馬入り後も日本を代表するダートサイアーとして、エスポワールシチー(ジャパンCダート(G1)、フェブラリーS(G1)を含めG1 9勝)、スマートファルコン(東京大賞典(G1)、JBCクラシック(Jpn1)連覇など重賞19勝)、コパノリッキー(フェブラリーS(G1)連覇などG1 8勝)を送り出したゴールドアリュール。2月18日、繋養先の社台スタリオンステーションで心臓疾患で18歳の生涯を終えたが、その次の日(19日)に行われたフェブラリーS(G1)では、産駒のゴールドドリームが天国の父に届ける勝利をあげた。

   そして、2月25日にアーリントンC(G3)を制したペルシアンナイトもまた、ゴールドアリュールを叔父に持つ血統馬。生産牧場もゴールドアリュールと同じく、追分ファームとなる。

   「母ニキーヤの血統馬は総じてがっしりとしている中、ペルシアンナイトは母系が出たのかすらっとしていた印象がありました」とは育成調教に携わった、追分ファームリリーバレーの平沼敏幸育成厩舎長。しかし、いざ、騎乗調教に移ると、その細身の馬体からは想像できないほどの動きの良さを見せるようになっていく。

   「充分な体力が備わっていて、運動神経も良く、他の育成馬よりも動きの良さは際だっていました。入厩後も池江(泰寿)先生から『調教も動いているように、もの凄くいい馬です』との評価をいただきましたが、それでもデビューするまではどれ程の馬になるのかという確信は持てなかったですね」

   平沼厩舎長の不安にも似た思いは、ペルシアンナイトのメイクデビューを見た瞬間に一気に晴れることになる。単勝1.5倍という圧倒的な支持を集めたレースに出走したペルシアンナイトは、道中は中団に待機しながら徐々に順位を上げていくと、直線では余力たっぷりで一気に後続との差を広げていく。

   「メイクデビューのレースを見て、これは凄いと思うようになりました。ただ、そのメイクデビューはスローで流れていたからか、行きたがるような素振りも見せていたので、まだペースが速くなるオープンや重賞の方が合っているのではないかとも思ったのは事実です」

   1000m通過が62秒というアイビーSこそ、後の2歳女王となるソウルスターリングに交わされたものの、続くこうやまき賞を勝利。強豪馬が集まり、願っても無い条件となるはずだったシンザン記念(G3)は1000m通過が59秒5とこれまでで最も速いペースで流れたものの、重馬場に足を取られたのか、最後の直線で伸び悩んだペルシアンナイトは3着に敗れる。

   「それでも速いペースに合っていたような走りをしていたので、馬場が良くなれば重賞でも勝ち負け出来ると思うようになりました。また、敗れたと言えども重馬場もこなしてくれていたので、色々な意味で収穫のあったレースだったと思います」

   そう思うとアーリントンC(G3)こそが、ペルシアンナイトが力を発揮するにまたとない舞台となったのだろう。1000mの通過タイムは59秒1。この速い流れで足を溜め込むと、最後の直線では上がり3ハロン34秒フラットの末脚で一気に後続との差を広げていく。

   追分ファーム生産馬としては、2014年の天皇賞・春(G1)(フェノーメノ)以来の重賞制覇。また、この勝利で賞金を加算したこともあって、ブリーダーズランキングも8位となっている。

   「自分の育成厩舎から送り出した3歳馬たちも、ペルシアンナイトを含めた約半数が既に勝ち上がっています。まずは1勝と思って送り出した中、ペルシアンナイトのように重賞タイトルを掴む馬が現れてくれたことは励みにもなりますし、厩舎としてもモチベーションが上がっています」

   鞍上のデムーロ騎手からも「2000m以上になっても問題は無い」との言葉が聞かれたペルシアンナイト。次走は皐月賞(G1)を予定しているが、距離、そしてペースと願っても無い条件になりそうだ。

   「追分ファームにとってゴールドアリュールはかけがえのない馬であり、なんとかその活躍に続くような馬を送り出したいとの思いは強くなっています。同じ血統から産まれたペルシアンナイトには、その期待をかけたいですし、ニキーヤの牝系をまた輝かせるような活躍を見せてもらいたいです」

   その血統背景だけで無く、追分ファーム生産、そして追分ファームリリーバレー育成と、まさに「追分ブランド」の集大成と言えるペルシアンナイト。フェノーメノ以来となるG1制覇も、この馬が成し遂げてくれるのかもしれない。


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