重賞ウィナーレポート

2016年10月15日 府中牝馬S G2

2016年10月15日 東京競馬場 晴 良 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:クイーンズリング

プロフィール

生年月日
2012年05月25日 04歳
性別/毛色
牝/黒鹿毛
戦績
国内:12戦5勝
総収得賞金
451,026,000円
マンハッタンカフェ
母 (母父)
アクアリング  by  Anabaa(USA)
馬主
吉田 千津
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
吉村 圭司
騎手
M.デムーロ

 今年の京都牝馬S(G3)以来の重賞制覇をあげたクイーンズリング。鞍上はその時と同じ、M.デムーロ騎手となった。

 「前走の米子Sでの取りこぼしたのは痛かったですが、幸い馬自身にダメージは少なかったようです。夏場は山元トレーニングセンターでの調整が上手く進んだことが好走の要因ではないでしょうか」とは育成調教を手がけてきた、社台ファームの斎藤孝調教主任。この府中牝馬S(G2)では3番人気の評価に止まったが、先行すると上がり3ハロンを33秒5の末脚でまとめあげるなど、まさに状態の良さを証明したレース内容となった。

 その安定したレースぶりを、斎藤調教主任も高く評価する。

 「とにかくどのレースでも大きく崩れないのは大したものだと思います。キャリアを積んで少しずつ距離の融通性も出てきた印象もありますが、これは吉村厩舎のスタッフの皆さんのご尽力はもちろん、M.デムーロ騎手が続けて騎乗してくれているおかげだと思います」

 思えば初重賞勝利をあげたフィリーズレビュー(G2)、そして京都牝馬S(G3)も芝1400mの条件。秋華賞(G1)で2着など芝中長距離における適性はあるものの、まだ、芝2000m以上のレースで勝ち鞍をあげたことはない。それでもこの府中牝馬S(G2)のレースぶりを見ても、斎藤調教主任が話すように、今のクイーンズリングなら距離延長が不安になるとは思えない。

 「次走(エリザベス女王杯(G1))も、M.デムーロ騎手の騎乗が決まりました。誰よりも馬をよく知っているジョッキーだけに、勝利を期待しています」

 心強い鞍上を背にしたクイーンズリングは、昨年の雪辱(8着)を成長したレース内容で証明してみせる。