重賞ウィナーレポート

2016年09月11日 京成杯オータムH G3

2016年09月11日 中山競馬場 曇 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ロードクエスト

プロフィール

生年月日
2013年03月06日 03歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:8戦3勝
総収得賞金
286,044,000円
マツリダゴッホ
母 (母父)
マツリダワルツ  by  チーフベアハート(CAN)
馬主
(株) ロードホースクラブ
生産者
様似堀牧場 (様似)
調教師
小島 茂之
騎手
池添 謙一

   11日、中山競馬場で行われた第61回京成杯オータムハンデキャップ(G3)は、中団までポジションを上げた1番人気ロードクエストが、最後の直線で外から力強く伸びて各馬を差し切り古馬との初対戦を見事克服して昨年の新潟2歳ステークス(G3)以来となる重賞2勝目を挙げた。

   ロードクエストの生産者、様似堀牧場の代表堀利則さんは中山競馬場まで応援にかけつけていた。「馬も大人になってきたし、状態も良いのであとはジョッキーの乗り方一つで良い所まで行くのではと調教師さんも厩舎サイドもみんな強気でいました。ですが私は、馬は走ってみるまでわからないですし、他の馬がみんな強そうに見えたのでそんなに強気にはなれませんでした。いざスタートすると、前回まであったかかる癖が今回はみられなかったので、ジョッキーが馬の癖を手の内に入れた感じで良い方向に行くのではないかと思ってみていました。直線に入ってからは他の馬に抜かれるんじゃないかなとハラハラドキドキしていましたよ。一瞬脚が止まった!と思う場面もありましたので、ああもうこれまでかとハラハラしていたら、ジョッキーの気合に反応してスッと伸びてくれたので、こういう所が大人になったんだなと感じました。勝った瞬間は今までに経験がないくらい嬉しかったです。このレースのメンバーの中でまさか勝てるなんて、思っても見なかった。池添謙一ジョッキーの今回の乗り方は最高だったと思います!」と、喜びの声を聞かせてくれた。

   夏に北海道で休養している間は、三石町のケイアイファームで調教していたそうだ。「右回り、左回りの不得意なところもあったのですが、修正しながら上手く調教してくれたのが良い方向に向いたのではないかと思っています。今回のレースは、終わって改めて見てみたら強いレースでしたね。これから先も、無事にさえ走ってくれたらまたチャンスがあるのかなと思っています。10月22日東京の富士S(G3)、11月20日京都マイルチャンピオンシップ(G1)に向かう予定のようですが、こんなに走ってくれるなんて思っていなかったので、とても嬉しいです。なんとか無事に走ってくれたらと思っています。」愛馬の無事を常に願う、愛情いっぱいの親心がこの言葉で伝わってくる。

   母マツリダワルツは気性がとても荒い馬で扱いが難しいため、普段から人も馬も怪我をしないようにかなり気を付けて接していますと苦笑いの堀さん。「相変わらず元気できかないですよ(笑)。馬体は小さいのですが気性の強さが産駒の勝負強さに出ているのかもしれません。どの仔を見ても気性を受け継いでいるので、それが良い方向に向けば走ってくれるのかなと思います。妹のヴァルツァー(父ジャングルポケット)もまだ390キロそこそこですが新馬戦を勝ち上がってくれました。小さな馬体なのに、新馬勝ちしてくれただけでもありがたいなと思っています。こういうふうに結果がでると、これからも楽しみですね。ワルツの産駒の活躍で、関係者の皆様にご恩返しができたらと思っています。

   精神面、馬体ともに成長し気持ちよく秋のスタートを切ったロードクエストは、マイル界のNo.1を目指して更に成長して行くだろう。