重賞ウィナーレポート

2016年09月04日 小倉2歳S G3

2016年09月04日 小倉競馬場 曇 良 芝 1200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:レーヌミノル

プロフィール

生年月日
2014年04月24日 02歳
性別/毛色
牝/栗毛
戦績
国内:2戦2勝
総収得賞金
230,091,000円
ダイワメジャー
母 (母父)
ダイワエンジェル  by  タイキシャトル(USA)
馬主
吉岡 實
生産者
フジワラフアーム (静内)
調教師
本田 優
騎手
浜中 俊
  • ダイワエンジェルと父ダンカークの半妹と繁殖スタッフの皆さん
    ダイワエンジェルと父ダンカークの半妹と繁殖スタッフの皆さん
  • セレクションセールにて4,212万円で落札された父ハードスパンの半弟とスタッフの皆さん
    セレクションセールにて4,212万円で落札された父ハードスパンの半弟とスタッフの皆さん
  • 父ハードスパンの半弟が暮らす厩舎
    父ハードスパンの半弟が暮らす厩舎
  • フジワラファームの看板
    フジワラファームの看板

 夏の小倉競馬場のフィナーレを飾る小倉2歳ステークス(G3)は4日、同競馬場で行われ1番人気レーヌミノルが2番手から3~4コーナーで早々と先頭に立つとあっさり後続を突き放し、2着ダイイチターミナルに6馬身もの差をつけ圧勝、8月7日の新馬戦に続くデビュー2連勝での重賞勝利となった。

 父ダイワメジャー、母ダイワエンジェル、母父タイキシャトルという血統のレーヌミノル、半弟のダイワエンジェル2015父ハードスパンは7月に新ひだか町静内で行われたセレクションセールで4,212万円(税込)の値がついた。

 フジワラファームの創業者、藤原昭三さんがお亡くなりになりまだ日も浅い中、レーヌミノルのためならと、代表取締役の藤原俊哉さんが話をしてくれた。「父が亡くなり喪中なものですから自粛をして、家で一緒に応援をしていました。あの日は札幌競馬場の丹頂ステークスでヤマカツライデンが優勝したので父に報告しながら、もう1頭レースに出るから応援してくれよと話しかけていたんです。レーヌミノルは父の代の血統、ヤマトタチバナから4代目の馬です。ですから縁を感じていました。父が牧場を経営していた頃、馬は何頭もいなかったのですがその中の1頭がヤマトタチバナでした。当時私は小学校低学年でしたが私と同じ年の馬ということもありとても良く覚えています。」自身が幼い頃から現在に至るまでの、色々な思いを胸にレースを観ていたそうだ。

 「調教師さんも強気で、間違いなく勝てるという思いでいたようです。私達の感触もそうでした。輸送で体重が減らないのは精神面の強さからでしょうか。物怖じせず堂々としていましたね。」レース前の心境をこう語る藤原さん、独り舞台となった勝利を振り返り「4コーナー手前で先頭に立った時にはちょっと早すぎるかなと思いましたが前に出てくる馬がいなかったので、そこで突き放した時にこれは間違いないなと勝利を確信しました。安心して見ていられるレースでしたね。強い勝ち方をしてくれたので先々楽しみです。」

 当歳の頃から体型は良かったというレーヌミノル、性格はキツいけれども無駄な事はせず利口で、馬と人の信頼関係を理解できる馬だった。夜間放牧しても堪えている感じは無く丈夫な馬体で、手がかかったという記憶はないそうだ。

 「育成の段階では、負荷が進む頻度を順調にクリアして行きました。乗り役との信頼関係も確り出来て、乗り手の指示にきちんと従っていました。ある程度育成が進んだ段階で、ああこれは動くなと言う感触がありました。」藤原さんが感じた手応えは現実となった。

 「ダイワエンジェルは仔出しが良かったものですから、ダイワメジャーの牡馬が欲しくて、5年連続配合したんです。でもみんな牝馬でした(笑)。それでも子供達は丈夫でコンスタントに結果を出して走ってくれているので良かったです。母ダイワエンジェルは爪が悪くて運動制限やケアなど常に足元を気にして大変でしたがレーヌミノルの時もスタッフがよく頑張ってくれて、普通の馬の3倍くらい手をかけ面倒をみて育った馬なんです。現場が頑張ってくれたからこその結果です。」とスタッフを労った。

 生産馬の勝ち上がり率が上がるなど最近の活躍が目覚ましいフジワラファームのこだわりは放牧地の草や、草地管理だと藤原さんははっきりと言う。「繁殖や、中間育成に対しても草地管理にこだわっています。怪我をしない広い場所で自由に運動できる、餌の摂取なども放牧地でできる。やっぱり健康でいるには食べて運動してだと思います。馬も人間も同じですね。」

 応援してくれるファンに対して「馬が勝って表彰される時に、周りに集まって来てくれて、拍手や声援を送って下さるのをみていると、年齢層関係なくたくさんの方々に応援してもらって、こんなにありがたいことはないなと改めて思います。レーヌミノルには頑張ったなと声をかけてあげたい。何とかG1を勝つ馬になって欲しいという気持ちはありますが、とにかく無事でいてくれるのが嬉しいですね。」と優しい笑顔でエールを送った。

 まだ底を見せない将来性を持ったレーヌミノル、さらなる飛躍に期待が膨らむ。