重賞ウィナーレポート

2016年05月08日 新潟大賞典 G3

2016年05月08日 新潟競馬場 晴 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:パッションダンス

プロフィール

生年月日
2008年04月09日 08歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:21戦7勝
総収得賞金
197,077,000円
ディープインパクト
母 (母父)
キッスパシオン  by  ジェイドロバリー(USA)
馬主
金子真人ホールディングス (株)
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
友道 康夫
騎手
津村 明秀

 新潟巧者の本領が発揮されたようなレースだった。第38回新潟大賞典(G3)は、10番人気のパッションダンスが優勝。パッションダンスは3年前の第35回新潟大賞典(G3)も優勝しているだけでなく、昨年は新潟記念(G3)も優勝と、これで新潟開催での重賞は3勝目となった。

 生産牧場のノーザンファームは、2着のフルーキーと生産馬のワンツーフィニッシュとなったが、実はこの2頭共に、金子真人ホールディングスの所有馬であり、しかもノーザンファーム早来牧場の森下厩舎の育成馬でもあった。

 「育成を手がけた馬のワンツーフィニッシュは嬉しかったですが、何よりも年齢を感じさせないパッションダンスの走りには驚かされました」とは森下政治厩舎長。確かに8歳馬とは思えない走りっぷりを見せたパッションダンスだが、前走、そして前々走とダートで着順を落としていたこともまた、人気の盲点となった印象がある。

 「ダートが合わないと言うよりも、新潟の芝コースがピッタリなのでしょうね。直線で先頭に立った時には勝てると思いました。それにしてもこの年で、あの脚を使える馬は、そうそう見たことが無いですね」と話す森下厩舎長。実はノーザンファーム早来牧場の騎乗スタッフでは、一番のベテランであり、自分より遙かに若いスタッフたちと、毎日のように調教にも騎乗している。

 「馬も人もベテランの時代なのでしょう(笑)。パッションダンス自身、8歳になってもまだ若々しい印象がありますし、これからも新潟で行われるレースでは、その強さを発揮してもらいたいですね」

 そのパッションダンスだけでなくフルーキー、そして、今年の日本ダービー(G1)に出走を予定しているリオンディーズと、森下厩舎の出身馬は、世代を問わずに重賞レースを沸かせている。

 「次から次へと重賞馬が誕生してくれていることは、一緒に仕事をしてくれている厩舎スタッフのやりがいともなっているはずです。それだけにリオンディーズの出走する日本ダービー(G1)では、その集大成となるような最高の結果を期待しています」