これが中日新聞杯（GIII）、京都記念（GII）に続く重賞3勝目。マイソールサウンドの故郷・長田ファームでは「あまり期待せずに観ていましたので本当に嬉しいです」と生産馬の思わぬ重賞制覇に沸き立っている。母チアズスミレはサンデーサイレンス産駒。未出走で繁殖入りした後に、タマモクロスとの配合で生まれた初仔がマイソールサウンドだ。「サンデー譲りで、母仔ともにきかなくて（大変でした）」と長田ファーム代表・長田保雄氏は振り返る。「マイソールサウンドは、父の忘れ形見なんです」。長田保雄氏にとって、亡き父・幸雄氏が生前に配合した同馬を、自分の手で取り上げただけに格別な思い入れがあるとか。なお母チアズスミレは、2002年にタマモクロスの牡馬を出産、2004年はタイキシャトルとの仔を出産予定。