重賞ウィナーレポート

2004年09月12日 京成杯オータムH G3

2004年09月12日 中山競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:マイネルモルゲン

プロフィール

生年月日
2000年05月26日 04歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:23戦6勝
総収得賞金
287,166,000円
Mt. Livermore(USA)
母 (母父)
モーニングタイド(USA)  by  Seeking the Gold(USA)
馬主
(株) サラブレッドクラブ・ラフィアン
生産者
松浦牧場 (新冠)
調教師
堀井 雅広
騎手
後藤 浩輝
  • 母モーニングタイドと快之氏
    母モーニングタイドと快之氏
  • 半弟の当歳(父ボストンハーバー)
    半弟の当歳(父ボストンハーバー)
 本馬は4月4日に行われたダービー卿CT・GIIIに優勝していますので、生産牧場の新冠町新栄にある松浦牧場の詳細については当ホームページ(過去の重賞ウイナー)を参照ください。

 本年2度目の重賞制覇に松浦牧場の喜びも大きい。社長の松浦宏之氏はレースを自宅で観戦したそうだが「どうも、どうもお蔭様で勝てました」と笑顔が絶えない。本馬は持ち込み馬だが、母モーニングタイドをキーンランドのノベンバーセールで購入にあたった後継者の次男・快之(よしゆき)氏は中山競馬場に応援に駈け付けた。「2コーナー過ぎで先頭に出て、場内もざわめき、どうなるのかと驚きましたが後藤騎手の作戦だったのですね。4コーナーでは本馬本来の走りをしていたので行けると思いました」(快之氏)と喜びを語る。
 レースの数日前に岡田紘和氏(本馬の馬主ラフィアンターフマンクラブ社長の岡田繁幸氏の長男、現在第一線で活躍している)から「マイネルモルゲンの調子が良いですよ」と言われ期待していたようだが、優勝後に記念撮影の口取りに参加して「馬がひとまわり大きくなりましたね。成長しました」とたくましくなった本馬を見て、いよいよマイルCSのGⅠ制覇への夢が膨らむ。

 シーキングザゴールドにこだわり、同馬が肌にはいる母モーニングタイド(母の父がシーキングザゴールド)を自ら輸入した快之氏にとってはすべて順調のようだが、この春は大変だった。母モーニングタイドが腸捻転を起こし3日間生死をさまよった事があったという。このとき快之氏もこの間、三石の診療所に泊まり込んで同馬の世話をした。その甲斐あって今は何も無かったように元気にしているが、生産者の方の愛情と努力は凄い。

 放牧地に行くと母モーニングタイドが快之氏に擦り寄って来た。前回紹介した半弟の当歳(父ボストンハーバー)が4月に誕生し横に付いて来た。「いいトモをしているでしょう。この仔も楽しみですよ」と馬に夢を託す若い生産者に清々しさを感じた。 第49回京王杯オータムハンデは、単勝2番人気のマイネルモルゲンが、3カ月ぶりの久々でトップハンデ56キロをものともせず見事な逃げ切り勝ちを決め、秋のマイル戦線で好スタートを切った。
 マイネル、堀井雅広調教師、後藤浩輝騎手の布陣は、先週の新潟2歳Sのレコルトに続き2週連続の重賞ゲットとなった。