重賞ウィナーレポート

2004年08月15日 クイーンS G3

2004年08月15日 札幌競馬場 晴 良 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:オースミハルカ

プロフィール

生年月日
2000年04月02日 04歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:14戦5勝
総収得賞金
300,232,000円
馬主
山路 秀則
生産者
鮫川 啓一 (荻伏)
調教師
安藤 正敏
騎手
川島 信二
  • 鮫川啓二社長と母ホッコーオウカ・全弟の当歳馬
    鮫川啓二社長と母ホッコーオウカ・全弟の当歳馬
 北海道はお盆を過ぎてようやく猛暑が落ち着き、放牧される離乳前の当歳馬も元気に遊んでいる。本馬のふるさとは浦河町荻伏・野深にある鮫川啓一牧場だ。荻伏市街より元浦川沿いに15キロほど奥に進み社台スタリオン荻伏の少し先に位置する。家族中心に三代続く牧場内は植栽などが良く手入れされ、家庭的な和みを感じる。
 先代の父三千男氏のとき名馬カツラノハイセイコ(56年天皇賞・春、日本ダービー)を輩出しているが、現社長の啓一氏はこのころより携わってきた。

 同レースに鮫川社長は札幌競馬場へ応援に行った。昨年、同レースで大本命のファインモーションを押さえ大金星を挙げたときと同じようなレース展開での勝利に「ジョッキー(川島騎手)がうまく乗ってくれましたね。怪我(骨折6ヶ月半休養)を乗り越え無事に走ってくれたのが嬉しい」と安藤調教師やスタッフに感謝する。さらに「本馬は成長しましたね。時計も(1分)47秒7を目標に考えていたのですが、これも上回ってくれました。」と満足そう。
当日は、本馬の熱烈な東京のファンも応援に来てくれた。昨年の大金星に感激して以来何度も牧場を訪ねてくれたファンだ。「勝った瞬間、涙をながして喜んでくれました。ファンは有難いですね」と鮫川社長。

 血統を大切にする鮫川社長は本馬の生い立ちを振り返る。「この血筋は本馬の半兄オースミエルスト(父ウォーニング,中央2勝)の持つスピードを見ていけると思い、本馬には芝への適正を考え配合しました。当歳のころはあまり目立ちませんでしたが、カーリアン系のしなやかな体質をもち、1歳になり放牧場で走る姿をみて期待を持ちましたよ。」確信を持った鮫川社長は、山路オーナーに買って頂いたときに血統の後継馬として将来牧場に戻して頂く様お願いしたという。

 本馬の母はホッコーオウカ(母の父リンドシェーバー)、同牧場が先先代の名牝馬スターリングモアから大事に引き継いできた血統だ。兄弟は第1仔が半兄トーアコマンダー6歳(父コマンダーインチーフ)現役中央2勝、障害2勝。第2仔は前出オースミエルスト、半妹にキクノトップレディ3歳(父ウォーニング)現役中央4戦がいて、2歳の半弟オースミグラスワン(父グラスワンダー)はデビューを前に調教中、1歳の半弟(父エルコンドルパサー)は育成場で調整中、今年は期待の全弟が3月27日に誕生してその後フォーティナイナーを配合したそうだ。

 本馬は今後、昨年9着の雪辱を期しエリザベス女王杯に向かうが、「馬にも’運’というものが在りますよね」と怪我より再起した本馬に、胸中大きな期待を膨らます鮫川社長だった。 第52回クイーンステークスはオースミハルカが昨年同様に逃げ切りがちで連覇を果たした。本馬の馬主は山路秀則氏、生産牧場は北海道・荻伏の鮫川啓一氏。母ホッコーオウカは先代の三千男による生産で、本馬はその第3仔にあたる。