重賞ウィナーレポート

2004年12月26日 有馬記念 G1

2004年12月26日 中山競馬場 晴 良 芝 2500m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ゼンノロブロイ

プロフィール

生年月日
2000年03月27日 04歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:15戦7勝
総収得賞金
1,115,608,000円
サンデーサイレンス(USA)
母 (母父)
ローミンレイチェル(USA)  by  マイニング(USA)
馬主
大迫 忍
生産者
白老ファーム (白老)
調教師
藤沢 和雄
騎手
O.ペリエ
  • 競馬場へ応援にかけつけたスタッフ(左:木下さん 右:山口厩舎長)
    競馬場へ応援にかけつけたスタッフ(左:木下さん 右:山口厩舎長)
  • 競馬場へ応援にかけつけたスタッフ(左:木下さん 右:山口厩舎長)
    競馬場へ応援にかけつけたスタッフ(左:木下さん 右:山口厩舎長)
  • ゼンノロブロイの姉ストレイキャット。ブライアンズタイムを受胎中
    ゼンノロブロイの姉ストレイキャット。ブライアンズタイムを受胎中
【取材先:ゼンノロブロイ号の生産者・白老ファーム(スタッフ)】


――― 1番人気に応えて見事、秋の古馬GⅠ三冠達成おめでとうございます。天皇賞、JCの時と比べて、今回は最後2頭での激しい叩き合いとなりました。

石垣繁殖主任:ありがとうございます。このレースは2着馬も含めて最終的に強い馬が残ったという感じで、最後は底力比べというか激しい競り合いでしたけど、本当に強かったです。まずスタートしてタップダンスシチーが逃げた時点で「あっ、これは前に行かなきゃマズい!」と思いましたが、その瞬間にスーっと前に上がって行ったので「あそこに居ればなんとかなるかなあ・・・」と思いましたね。あの馬が逃げたら後ろからは差せないだろうと思っていましたので、仕掛けどころが絶妙だったと言うか、その点はさすがペリエ騎手だなという感じでした。


――― 終わってみるとレコード決着で「やはり強かった」の一言ですが・・・

石垣繁殖主任:昨年のこのレースは直線でズルズルと後退してしまって3着でしたが、一年経ってこんなにも違うものかな・・・という感じです。ここまで強くなると底知れない能力というのも感じさせますね。


――― 天皇賞・秋、JCと比べて今回のレースが最後は一番力が入ったのではないでしょうか?

石垣繁殖主任:そうですね、この3戦では今回一番力が入りました。天皇賞の時はまだ半信半疑なところもありましたから、ジャパンカップが一番安心して観ていられたでしょうか。今回は本当にハラハラしました・・・。


――― さてJCの後からレース当日までどんな気持ちで過ごされましたか?

石垣繁殖主任:この1週間はとにかく新聞を端から端まで読んでいましたね。色々と書かれていましたが、格的にはタップダンスシチーが怖いなあと思っていました。あとは3歳勢ですかね。過去10年をみても3歳馬が絡んでいない年は1年だけですし。暮れという事もあって普段より荒れがちな予想が多く見られるレースですよね。そういった意味ではこの「有馬」というレースに対しての不安は多少ありました。ですから終わってみて本当に「ホッとした」という気持ちが一番でしょうか。


――― 今回もレース後、牧場での喜びの様子を教えて下さい。

石垣繁殖主任:今回はスタッフ全員が事務所に集まって応援をしました。最後までこのいい流れが続いてくれて本当に良かったです。


――― 天皇賞・秋から最後は一気に駆け抜けたこの2ヶ月間でしたが、今年一年を振り返ってみて、白老ファームさんにとってはどんな年でしたか?

石垣繁殖主任:一気に3頭ものGⅠ馬を出せて、胸を張れる牧場になったかなと思います。ただあまりにも急にこれだけ大きな勝利が続いたので、牧場のスタッフにも戸惑いというかびっくりした感はありますけど・・・
今年一年間の中央勝利数は99勝で重賞勝利数と合わせて過去最高の結果を収める事が出来ました。秋の活躍が目立ちましたが、それ以前までの成績をみても例年以上のペースでしたから、それがこれらGⅠ勝ちの下地にしっかりとなっているのだと思います。それを考えると全体的に底辺からレベルアップが出来てきたかなという感じです。それから各世代全てで重賞勝ちを果たせた事も非常に評価をしていますね。(※2歳馬:ショウナンパントル/3歳馬:フォーカルポイント、レクレドール/4歳馬:ゼンノロブロイ、クラフトワーク/5歳馬:プリサイスマシーン/6歳馬:タイムパラドックス)


――― これで本馬の年度代表馬獲得はまず間違いないでしょう。さあ来年は王者として日本の競馬をリードしてゆく1頭になるわけですが、本馬に期待することと、来年の牧場の目標、抱負と合わせてお聞かせ下さい。

石垣繁殖主任:まずロブロイに関して、翌日の新聞には海外挑戦の報道もされていましたが、それはオーナーと調教師さんが決めることですから。ただ挑戦してもらいたいという気持ちはありますね。海外のGⅠには縁のある牧場ですし(笑)牧場としては今年果たせなかった年間100勝という、いい目標が出来ました。ロブロイも含め現役馬達は、はっきり言ってしまうとうちからはもう離れた馬ですから、今ここに居る馬達から来年産まれる当歳をこれからどう育ててゆくかという事に目を向けてゆきたいです。「どれだけいい素材を送り出せるか」、「いかに最高の状態で育成に送り出せるか」、これからもその事に全力を注いでゆきたいと思っています。


――― ご協力ありがとうございました。来年も益々ご活躍をされますことお祈り致します。暮れのグランプリレース・有馬記念(GI)は、1番人気ゼンノロブロイが逃げ切りをはかるタップダンスシチーを直線でキッチリ交わしてレコードタイムで優勝。天皇賞(秋)、ジャパンC、有馬記念の秋3冠制覇の偉業を達成した。