重賞ウィナーレポート

2004年09月26日 神戸新聞杯 G2

2004年09月26日 阪神競馬場 晴 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:キングカメハメハ

プロフィール

生年月日
2001年03月20日 03歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:8戦7勝
総収得賞金
429,733,000円
Kingmambo(USA)
母 (母父)
マンファス(IRE)  by  ラストタイクーン(IRE)
馬主
金子 真人
生産者
ノーザンファーム (早来)
調教師
松田 国英
騎手
安藤 勝己
  • 母マンファス(ジャングルポケット受胎中)
    母マンファス(ジャングルポケット受胎中)
  • マンファスの当歳牝馬(父ジャングルポケット)
    マンファスの当歳牝馬(父ジャングルポケット)
―――秋初戦をしっかりと勝利しました。おめでとうございます。まずはホッとひと安心といったところでしょうか?今の率直なお気持ちをお聞かせ下さい。

 ありがとうございます。夏の調教が思い通り順調に行われた経緯もあり、その成果を感じられたレースだったので、率直に喜んでおります。


―――2着の馬もよく粘りましたが、最後は楽に差し切りましたね。

 少頭数で、休み明けも多いメンバー構成でしたので、前に行く馬をある程度注意はしていました。そのような中で3コーナー付近から仕掛けてゆき、そのまま継続して押し切ったという事では、ダービー時のようなこの馬の「長く使える脚質」というものを改めて感じたレースでした。


―――そしてまたしてもレコード勝ちでしたが・・・

 皆さんも今回に限ってはハラハラさせられるような事も想像していたようですが、やはりレースを見ていても「ちょっと力が違うな・・・」というのは内輪の人間だけじゃなく、多くのファンの方々も感じたのではないでしょうか。実際に前を走る馬たちからは大きく離れ、後方待機のレース展開となり、その辺りでは少しドキドキしましたが、やはりこれもGIを2回とも鞍乗していた安藤ジョッキーの、「本馬に対する感触ならでは」のレース運びであったのだと思います。


―――さて、ダービーの後、牧場での休養期間はどのように過ごされたのですか?

1)まずダービー直後、牧場へ帰ってきた時の様子は如何でしたか?やはり疲れなどを馬体から感じましたか?

GIを連戦したということで、疲れは確かにありましたが、思いのほか馬は傷んでいなかったと思います。

2)具体的にどういった調整(調教)をされたのですか?

6月6日に競馬場から戻り、8月20日に函館へ入りました。函館から戻ってきた時点から約2週間ほど、ウォーキングマシンのみで楽をさせてから、その後乗り始めました。あとはこの馬が従来育成時代にしていた調教メニュー(屋外のコースを1800mほど乗り込んだ後、販路コースへ)を順調にこなしました。

ウォーキングマシンのみでの調整としたこともありましたので、馬体重は当然増加しましたけども、「緩めた分」と「成長分」 とで特に「重め感」というものも感じませんでした。その後調教してゆく中でも特に大きな馬体重の変化もありませんでしたし、そういった意味では「成長分」の方が大きいのではないでしょうか。

3)それでは秋に向けて、牧場での調整はほぼ思惑通りに行われたと受けとめて宜しいですか?

調教師からの指示もありましたので、牧場としてはその指示通りに上手く調整出来たかと思います。


―――春の実績を見ても「使って良くなるタイプ」 だけに次走は更に期待ができますね?

 そういった言葉の表現をするのであれば、「使って更に良くなるタイプ」と言った方が、今般の実績を見ても適当ではないでしょうか。既にGIレースをレコードで連勝した馬でもありますし、多くの方がこの馬には一ランク上の評価をして下さっているようですし、休み明けであろうと、連闘であろうと、最上の成績を挙げられる馬だと思います


―――ご協力ありがとうございました。 追い切りで僚馬ダイワエルシエーロに先着を許したダービー馬だったが、蓋を開けてみれば秋緒戦を後方から悠々と差し切って世代ナンバーワンの貫禄をみせた。キングカメハメハの母、マンファスはラストタイクーン産駒で、初年度産駒のThe Deputyはサンタアニタダービー(米GI)の覇者。本馬は第4仔にあたる。次走は天皇賞・秋(GI)の予定。