【取材先：ムーヴオブサンデーの生産者、社台ファーム（事務局）】



-------牧場にとって今年最初の重賞勝ち、おめでとうございます。デビューから３連勝、しかもレコード勝ちという非常に強い内容でした。

　ありがとうございます。今年は特に超ハイレベルとされる牝馬クラシック路線ですので、勝ってくれてうれしく思ってます。


-------レース当日はどちらで御覧になりましたか？　競馬場にはどなたか行かれたのでしょうか。

　レース当日の夜はちょうどウチのスタッフの結婚披露宴がありましたので、吉田照哉もこちらに残っておりました。レースは、従業員全員でテレビで応援しました。何より重賞勝ち当日の披露宴でしたので、大変盛り上がりましたよ。結婚した二人にとっても忘れられない日になったのではないでしょうか。


-------ムーヴオブサンデーの幼駒の頃についてお聞かせ下さい。

　小さい頃はお転婆さんでしたが、手を煩わせるというほどではありませんでした。育成時は一度練習したことはすぐに覚える優等生でした。


-------母馬のブルティナについてうかがいます。この馬はイタリアの２歳牝馬チャンピオンですね。

　ブルティナはイタリアで２歳チャンピオンになった後、フランスへ移籍しました。フランスでモルニ賞（ＧI）に出走した時に、吉田照哉が初めて同馬を生で見たそうです。当時はフランスで吉田所有のエリンバードを競馬に使っており、現在社台ファームで調教をしているスタッフがエリンバードについておりました。たまたま同厩舎にいたブルティナにも、そのスタッフは何度か調教をつけた経験があるそうです。スピードがあって良いアクションで動く馬だったそうで、そのあたりはムーヴとに似ているのではないでしょうか。


-------ブルティナはどんな母馬でしょう。

　おとなしくて、面倒見がよく、大変世話好きです。人間だったらぜひ、近所にいて欲しいような頼りがいのあるお母さんですよ（笑）


-------最後になりますが、今週は中山のフラワーＣにダンスインザムード（父サンデーサイレンス、母ダンシングキイ）が登録しています。こちらも楽しみですね。

　こちらも好結果が出ることを期待していますので、応援をよろしくお願いします。
　桜花賞トライアル・第38回フィリーズレビューは、デビュー２連勝で臨んだ２番人気のムーヴオブサンデーが、レースレコードで重賞初制覇。初距離、初重賞挑戦の課題を難なく克服。好位置から抜け出す危なげないレース運びで、桜花賞に駒を進めた。
　ムーヴオブサンデーの馬主は（有）社台レースホース、生産者は北海道・千歳市の社台ファーム。通算成績は３戦３勝。安藤勝巳騎手、松元茂樹調教師のコンビは、昨年のヤマカツリリーに続く連覇で、同レース史上初。