2017秋 北海道馬産地見学ガイドツアー 現地取材レポート

馬産地見学ガイドツアーレポート[ツアー4日目]

ツアー4日目:オプションツアーは帯広競馬場でばんえい競馬を中心に楽しみました。

2017年9月24日

帯広競馬場・朝調教


ソリに乗せていただくことに
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4日目は早朝にホテルを出発し、帯広競馬場の朝調教を見学しました。ばんえい十勝のスタッフの方にご案内いただき、直線200m、幅1.8mあるコースを近くで見学。スタート地点では、スターターが登るスタート台にも特別に登らせていただきました。調教コースに移動し、多くの馬が力いっぱいソリを引いている調教を間近で見学。参加者が調教を見守っている時、近くを通る調教師さんからのご厚意でソリに乗せていただき、ばん馬の迫力・スピードをより近くで体感できました。数多くの馬たちが調教を行っている風景に圧倒され、見学時間はあっという間に過ぎ朝調教の見学を終え、ホテルへと戻りました。

帯広ファーム


トウリュウと記念撮影
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ホテルへと戻り、朝食と身支度を整え再びホテルを出発。重種馬の生産を行っている帯広ファームへと向かいました。佐々木啓文さんにお出迎えいただき、まずは1歳馬の放牧地をご案内いただきました。1歳馬とはいえ、昨日まで見ていた軽種馬・サラブレッドとの大きさの違いに圧倒されましたが、参加者たちが向かうと優しい表情をした馬たちが寄ってきて顔を向けてくれました。終始大人しく写真のポーズもとってくれ、親しみを持つのに時間はかかりませんでした。遅生まれの当歳馬はまだ小さくサラブレッドともあまり変わらない大きさでかわいらしい姿を見ることができました。

種牡馬飼養エリアへと移り、トウリュウとテンカムソウを見学。トウリュウは15歳で佐々木さんのオーナーブリーディングホースとして2歳~10歳まで277戦34勝の成績をあげ活躍。テンカムソウは8歳馬で現役時代は200戦25勝をあげ今年1月で現役を引退しここ帯広ファームで種牡馬入り。2頭とも1歳馬たちにはない種牡馬としての貫録があり、参加者も張り詰めた空気を感じ、最初はやや緊張気味だったものの放牧地から出していただき、トウリュウとは記念撮影をさせていただきました。改めてばん馬の迫力を感じることができたのではないでしょうか。

十勝軽種馬農業協同組合種馬所


エアジハード
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帯広ファームからの道中、ウエモンズハートに立ち寄り北海道の牛乳を使ったジェラートを味わいリフレッシュ。十勝軽種馬農業協同組合種馬所では、ここで暮らすダイナマイトダディとエアジハード、隣町に繋養されているフサイチソニックもこの日のために移動してきて3頭の名馬たちを見学しました。参加者全員が3頭それぞれに人参をあげさせていただき、写真撮影など思い思いに見学。名馬たちの見学のほか、参加者全員がどさんこに乗馬をさせていただきました。参加者の中には乗馬経験者がいて、広場を何度も周回し笑顔で楽しんでいました。ここでは十勝管内の牧場関係者の方々にお世話いただき、名馬たちの見学と乗馬体験を楽しみました。

帯広競馬場・競馬観戦


最後に全員で記念撮影
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競馬場へ向かう途中、帯広の銘菓・六花亭へと立ち寄りお土産を調達。帯広競馬場へと再び訪れ競馬観戦です。3階プレミアムラウンジに席をご用意していただきました。朝調教を見学したことでさらに身近に感じ観戦できたのではないかと思われます。この日は1レース目に協賛レース「馬産地見学ガイドツアー記念」を行いました。事前に表彰式に参加する方を決め、優勝馬の村上慎一調教師、松田道明騎手に表彰を行いました。村上慎一調教師はこの勝利で区切りの1,000勝を達成しました。記録の達成瞬間に立ち会い、表彰式の後には参加者全員が優勝馬ソラチノジョオーと口取りを行いました。その後は自由見学となり、3階プレミアムラウンジでゆったりと競馬観戦を楽しむ方、レースを間近で楽しむ方、この日行われていた「ばんえい文化祭」で十勝のグルメとよしもとお笑いライブも行われていて、それぞれがばんえい競馬を楽しみました。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、帯広競馬場出発の時間をむかえました。参加者を乗せたバスは新千歳空港へと向かいました。

今年も無事に馬産地見学ガイドツアーを終えることができました。初の試みとして2泊3日の本体ツアーのオプションツアーという形で1泊2日で十勝エリアを見学しました。初めての試みでしたが、参加者の方には喜んでいただけたのではないでしょうか。今年も多くの名馬たちとの再会がありました。参加者の方にとって良い思い出となっていることを願っています。

今年もこのツアーの開催に際して多くの皆様のご協力をいただきました。この場を借りて感謝申し上げます。