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<channel><title>馬産地コラム - 競走馬ふるさと案内所</title>
<link>http://uma-furusato.com/column</link>
<description>引退した名馬の牧場見学データベース。馬、牧場、地図から検索可。見学マナー、見学Ｑ＆Ａ、馬産地の知識が学べる。</description>
<language>jpn-JP</language><item>
<title>ミスキャストを訪ねて～アロースタッド</title>
<link>http://uma-furusato.com/column/detail/_id_67852</link><description><![CDATA[
　天皇賞(春)(G1)で大波乱を演出したビートブラックの父ミスキャストを、新ひだか町のアロースタッドに訪ねた。
　最大9連休とも言われる2012年のゴールデンウィーク。それでも、馬産地はいつもの年と同じように出産、種付けの最盛期を迎えている。ミスキャストがいるアロースタッドは、桜並木で有名な新ひだか町の二十間道路沿いにある大型スタリオン。最高齢種牡馬のブライアンズタイムやタイキシャトル、スズカマンボ、アジュディミツオー、バランスオブゲームなどの個性派スターが顔をそろえ、今シーズンからビービーガルダンも仲間入りを果たしているが、その中でも異彩を放っているのが、超のつく良血馬ミスキャストだ。
　一夜明けたらヒロインになっていた、というのは童話シンデレラのストーリーだが、ミスキャストも一夜明けたらヒーローになっていた。
　同スタッドの本間一幸主任は「スタリオンで働く人間にとっては、子どもの活躍が何よりの励みになるんです。あの日は東京競馬場で(同じアロースタッド繋養の)サウスヴィグラスの仔ナムラタイタンもオープン特別を勝ってくれたので、よい日になりました」と嬉しそうに話してくれた。
　父サンデーサイレンス。母ノースフライト。その父トニービン。改めて説明するまでもない、垂涎の良血馬だ。同期にはアグネスタキオンがいて、ジャングルポケットがいて、マンハッタンカフェがいる。クロフネやタイムパラドックスもいる豪華な世代。種牡馬の黄金世代という人もいる。
　新馬戦に勝ち、1戦1勝で舞台に立った弥生賞(G2)はアグネスタキオンの3着。プリンシパルSでビッグゴールド以下を下したもののレース後に左トウ骨の遠位端骨折が判明し、ダービー(G1)は出走を断念せざるを得なくなった。09年からアロースタッドで種牡馬入りしたものの、種付頭数に恵まれずに1度は種牡馬生活を休んだこともある。それが、孝行息子のビートブラックの活躍によって復活。いまや、押しも押されもせぬG1サイアーとなった。
　「普段はおとなしい馬なんですが、種付けのときは、とても張り切る馬。それから何をするか分からないところがあるんです」と本間主任。例えば、担当者と並んで歩いていたかと思うと、突然、違う方向に行こうとしたりする、いわゆる&ldquo;油断のならない馬&rdquo;らしい。なんとなく、今回のレースと重ねることができるから、おもしろい。
　「種付シーズン以外は自分の牧場に戻るのですが、そこではずっとおとなしいと聞いています。種付けがないと理解しているようですね。そういう意味では賢い馬なのかもしれません」。
　今シーズンは孝行息子の頑張りで忙しいシーズンになりそうだ。
]]></description><pubDate>Wed, 09 May 2012 01:57:00 GMT</pubDate>
</item><item>
<title>ロージズインメイを訪ねて～ビッグレッドファーム</title>
<link>http://uma-furusato.com/column/detail/_id_67780</link><description><![CDATA[
　2005年のドバイワールドカップ(G1)の優勝馬、ロージズインメイ(アメリカ産)を訪ねた。この春、3世代目となる産駒から待望のJRA重賞勝馬を輩出し、鳴り物入りで導入された初シーズン当時の注目度を蘇らせている。
　ロージズインメイの繋養先は新冠町のビッグレッドファーム。広々とした放牧地で、せっせと体を動かしている姿を目にする。「種牡馬として充実一途、元気一杯ですね。12歳となり、風格も出てきました。気の強さはありますが、人に対して悪さはしませんし、扱いやすいですよ。病気もせず丈夫な馬です。」と、近況を語るのは同牧場の蛯名聡マネージャー。現在は1日3頭の種付けをコンスタントにこなしている。
　「コスモオオゾラが種付シーズン本格化前に重賞を勝ってくれて、ロージズインメイにとって追い風になりました。その後は交配の問い合わせが殺到し、4月半ばで80頭に達する繁殖牝馬を集めています。」と、明るい。ここ3年は交配頭数3ケタを切っていたが、じわじわと産駒成績が目立ち出し、&ldquo;今年は150頭のメドは立っています&rdquo;と、V字回復は濃厚だ。
　現役時代は13戦8勝。4歳時からメキメキと頭角を現し、重賞勝ちを含む5連勝で挑んだブリーダーズカップクラシック(G1)では2004年エクリプス賞年度代表馬となるゴーストザッパーの2着に敗れたが、翌年のドバイワールドカップ(G1)では他の馬を寄せ付けない圧倒的な走りで栄冠を手にした。
　日本ではこれまでに300頭近くがデビューし、芝短距離でオープンクラスまで出世したドリームバレンチノや逃げ脚を武器に菊花賞(G1)で5着に好走したコスモラピュタ、函館2歳S(G3)僅差2着のマイネショコラーデらを送っている。
　「母系の特徴をよく伝える馬なので、様々なタイプを出しています。全体的にはしぶとさが身上で、底力に長けています。ロージズインメイ同様に成長力も期待できるので、息長い競走生活を送れるはずです。」と、蛯名マネージャーは産駒像を語る。ロージズインメイ自身はダートで素晴らしいパフォーマンスを発揮した馬だが、好成績を収めている産駒は芝馬が多く、導入当初の&ldquo;日本の芝でもやれる&rdquo;という目論みは「お見事！」と言わんばかりだ。
　「ありがたいことで昨年以上に種付けが増えて、忙しい春を迎えています。引き続き馬の健康管理には気を付けて、長い種牡馬生活を送らせてあげたいです。当面の目標はリーディングのトップ10に入ることですね。いろんな血統から強い馬が出た方が競馬も更に盛り上がると思いますし&hellip;コスモオオゾラは皐月賞(G1)でも上位争いしてくれたので、日本ダービー(G1)も楽しみにしています。」(蛯名マネージャー)
　ドバイワールドカップ(G1)の1勝も、弥生賞(G2)の1勝もこの馬の歩みに大きな変化をもたらせた。僅か一瞬のレース結果で馬の生涯を左右させる競馬の側面には、醍醐味やドラマだけじゃなく、儚さや残酷さも感じてしまう。良い方に転がれば万々歳だが、そうでない場合は非情な展開が待ち受けている。恐らくその両方を経験したロージズインメイにとって、続く戦いにもう怖いものはないだろう。これからどんな一戦がロージズインメイの未来を変えていくのか、その行方をじっくりと見守っていきたい。
]]></description><pubDate>Mon, 07 May 2012 08:02:00 GMT</pubDate>
</item><item>
<title>ブリリアントロードを訪ねて～日高町家畜自衛防疫組合(旧五輪共同育成センター)</title>
<link>http://uma-furusato.com/column/detail/_id_67778</link><description><![CDATA[
　1999年の新潟大賞典(G3)、新潟記念(G3)の勝ち馬ブリリアントロード(大栄牧場生産)を訪ねた。引退後は福島県南相馬市で余生を過ごしていたが、東日本大震災の影響を受け、現在は被災馬の一時受け入れをしている日高町の日高町家畜自衛防疫組合(旧五輪共同育成センター)にいる。
　北海道には2011年9月6日に入り、日中は広い放牧地で集団放牧している。牧場スタッフによると、「どちらかというと小柄なタイプですが、飼い葉をしっかり食べています。環境にも慣れてリラックスしていますよ。」とのこと。北海道の2、3月は放牧地が一面雪に覆われてしまうが、与えられた投げ草をもしゃもしゃと食べて、寒さに負けない体を作っている。
　ブリリアントロードは父ブライアンズタイム、母マリーテイスティ、母の父ノーザンテーストという血統。今から18年前、ナリタブライアンがクラシックを制し、ブライアンズタイムの人気に一気に火が付いた頃に交配されて誕生した。最近、生産者である大栄牧場の浜口寛社長に、ブリリアントロードにまつわるお話を聞いている。
　「当歳時も小ぶりな馬でしたが、大きな期待をかけていました。新潟で重賞を勝った時は2回とも現地で応援していました。人気がない時に勝つ馬で、いつも驚かされたことを思い出します。」(浜口社長)
　浜口社長はブリリアントロードが引退した後も、福島県の繋養先まで足を運び、再会を果たしたこともあったという。日高町へと疎開していると聞き、&ldquo;会いに行きたいな&rdquo;と馬を思い浮かべていた。
　今年17歳となるが、放牧地の様子を見ている限りは老いを全く感じない。食べては動き、食べては動き、他の馬に威張ることもなく、マイペースに過ごしている。日頃、お世話をしている牧場スタッフは、「到着して間もない頃は想像以上に早く放牧地の草がなくなって驚きましたが、ここの施設は広さに恵まれているので、十分に対応できています。これまで順調に来ていますし、無事に戻してあげられるように、これからも最善を尽くしていきます。」と話す。
　体のバランスが良く、脚捌きはとても素軽い。3歳から10歳までタフな競走生活を送った馬でもあり、運動神経の良さや頑丈さを生かして、伝統行事・相馬野馬追にもまだまだ参加できそうだ。意気揚々と歩いているその姿は、被災地に元気を届けるための力強い足取りに思えてくる。
]]></description><pubDate>Mon, 07 May 2012 07:55:00 GMT</pubDate>
</item><item>
<title>ヤエノムテキを訪ねて～日高スタリオンステーション</title>
<link>http://uma-furusato.com/column/detail/_id_67720</link><description><![CDATA[
　1990年の最優秀父内国産馬、ヤエノムテキ(宮村牧場生産)を訪ねた。現在は浦河町の日高スタリオンステーションで功労馬として余生を過ごしている。
　「体調は安定して良い状態です。ヤマニンスキーの血を受け継いで気性の激しい馬でしたが、今ではだいぶ大人しくなりました。今年で27歳になりますし、おじいちゃんらしくなりましたね。」と、近況を語るのは同スタリオンの三好正義場長。太る体質ではないそうだが、飼い葉は残さず食べきっており、若い頃の馬っぷりは面影十分。冬の寒さも脱し、馬服ともさよならの春を迎えている。
　現役時代は皐月賞(G1)、天皇賞(秋)(G1)など重賞を5勝。負けたレースの中にも日本ダービー(G1)では先日亡くなったサクラチヨノオーから0.6秒差の4着、古馬になって安田記念(G1)ではオグリキャップの0.3秒差の2着と、とりわけ東京コースで高いパフォーマンスを示した。競走馬としては5億円以上を稼ぎ出し、父ヤマニンスキーの代表産駒としても名を広める。種牡馬としては1991年から10年以上交配に努めたが、産駒ユウキツバサオー、ヤエノビューティが準オープンクラスまで出世したものの、重賞馬誕生は果たせず。父として悔しい思いは募るが、今では全国のファンが「ヤエノムテキ会」を結成し、幸せな馬生をバックアップしている。共に走ったオグリキャップが亡くなった時には、一緒に過ごしたスーパークリークとともに「ヤエノムテキ」の名で献花があったことを思い出す。
　青草がびっしり生える季節になれば、おじいちゃんらしからぬ派手な馬体が一層映えることだろう。「ここは海に近い場所なので夏は虫が少ないですし、海風も吹くので、暑さに苦労することはないですね。高齢馬にとって過ごしやすい環境だと思います。これからも元気で、長生きさせたいです。」と、三好場長は優しいまなざし。放牧地は繋養中の種牡馬に囲まれていて、今の時期はプリサイスエンド、ゴールドヘイローらが仕事に向かう様子をじっと眺めている。同世代の多くは天国へと旅立ってしまったが、命を作る現場から生きる力を感じ取っているのかもしれない。老いに対してもその名の通り、無敵な生き様であって欲しい。
]]></description><pubDate>Wed, 02 May 2012 04:45:00 GMT</pubDate>
</item><item>
<title>ダイナマイトダディを訪ねて～十勝軽種馬農協種馬所</title>
<link>http://uma-furusato.com/column/detail/_id_67553</link><description><![CDATA[
　1992年の中山記念(G2)、京王杯スプリングカップ(G2)の勝ち馬、ダイナマイトダディ(社台ファーム白老生産)を訪ねた。2007年に種牡馬生活を引退し、現在は十勝軽種馬農協種馬所で功労馬として余生を過ごしている。
　「特に変わりなく、体調面は安定しています。歯もしっかりしていて、飼い葉を残さず食べています。脚元も爪も全く問題ありませんし、雪上を元気一杯に走っています。昔は気性の荒い馬でしたが、年齢を重ねて素直になってきましたね。」と、近況を伝えるのは管理する中川郁夫さん。牧場での呼び名は&ldquo;ダディ&rdquo;。今年24歳となるが、馬体はピンとしていて、健在をアピールしている。
　3月とはいえ十勝地方は雪が残っており、春という感覚はゴールデンウィークあたりから。厳しい寒さの時期は気温が上がる時間帯に絞って放牧している。時には1m近い積雪を記録することもあり、放牧地をそのままにしておくと馬の脚がズボッと深く埋まってしまうほど。中川さんは、「大雪の後は放牧地の中を必ずトラクターで除雪しています。運動できなくなってしまいますからね。」と、冬仕事に触れる。長らく紡いできた信頼関係から、中川さんの合図でダディは走りやすい放牧地をサッと駆け抜ける。人間でいえばおじいちゃんの年ごろだが、その走りは迫力十分。やはり重賞馬のプライドが成せるわざだろうか。
　「今でも全国各地からファンレターやリンゴ、ニンジンなどが届きますし、会いに来てくれる人がいると、馬もとても喜んでいるようです。競馬というのは夢を与える商売だし、サラブレッドは人にエネルギーを与えられる生き物ですよね。ダディにもファンに元気を与える存在として、これからも元気でいて欲しいです。」と、中川さんはエールを送る。毎月のように大きなカメラを持ったファンが、放牧地での写真を撮っていくそうだ。そのルックスは四白流星で、非常に写真映えする風貌だ。新緑の季節にはより一層絵になる馬として、老いてなおパワーをみなぎらせながらファンを迎えてくれるだろう。
]]></description><pubDate>Wed, 18 Apr 2012 00:30:00 GMT</pubDate>
</item><item>
<title>イシノサンデーを訪ねて～十勝軽種馬農協種馬所</title>
<link>http://uma-furusato.com/column/detail/_id_67496</link><description><![CDATA[
　1996年の皐月賞(G1)の勝ち馬、イシノサンデー(服部和則氏生産)を訪ねた。1999年に種牡馬入り後は千葉、青森、九州、静内と全国各地の種馬場で起用され、2010年12月より十勝の十勝軽種馬農協種馬所へやって来た。
　日頃お世話をしている中川郁夫さんにお話を伺うと、「体調はすごく良いですよ。十勝の環境にもすっかり慣れましたね。」と、第一声。自慢の四白流星のルックスは派手さに富んでいて、その個性に見とれる見学客も多い。
　「大きくて綺麗な馬でね。十勝まで会いに来てくれる方に、元気を与えてくれるような存在です。」と、中川さんはニンマリ。厳しい寒さの冬期もお湯を飲ませたり、乾草を十分与えたり、しっかりエネルギーをつけて体力維持に努めている。20歳を前にして600kgを超える立派な馬体は、なるほどパワーがみなぎっている。
　放牧地ではとにかく元気一杯なイシノサンデー。立ち上がってみたり、寝ころんでみたり&hellip;落ち着きがないともとれるが、それもまた持って生まれた個性のようだ。そういえば、現役時代は集中力を高めるシャドーロールがトレードマークでもあった。イシノサンデーの血統表を眺めながら中川さんが口を開く。
　「普段、チャカチャカする面はサンデーサイレンス産駒の特徴ですね。あと、母の父がAlydarでしょう。こちらの種馬所にいたリンドシェーバーもそうだったのですが、Alydarの血を引く馬はカーッとしやすい面があるようで、イシノサンデーにも共通する部分を感じます。この気性が闘争心として産駒に遺伝すると、種牡馬としてのセールスポイントにつながりますね。」
　一見、マスコットキャラクターのような可愛らしさを感じるイシノサンデーも、激しいレースに求められる強いメンタルを持つG1馬。獲物を捕えるようなキレで突き抜けた皐月賞(G1)の直線を思い出す。
　初年度から10年続けて種付けをこなしていたが、なかなか産駒実績を伸ばし切れず、最近は種付けの機会を得られていない。
　「今年は&ldquo;交配を考えている&rdquo;という問い合わせを受けています。1頭でも多くの繁殖牝馬を迎えたいですね。」と、中川さん。縁の深い皐月の時期を前にして、再稼働の時を待っている。
]]></description><pubDate>Fri, 13 Apr 2012 00:30:00 GMT</pubDate>
</item><item>
<title>ロジータを訪ねて～高瀬牧場</title>
<link>http://uma-furusato.com/column/detail/_id_67489</link><description><![CDATA[
　地方競馬のビッグレース・東京ダービー、川崎記念、東京大賞典、桜花賞などを制し、繁殖牝馬としても子孫に数々の重賞馬を送る名牝ロジータ(高瀬牧場生産)を訪ねた。2010年より創設された世代別牝馬重賞シリーズ「GRANDAME-JAPAN」ではロジータの素晴らしい活躍をモデルに、&ldquo;ロジータふたたび&rdquo;のキャッチフレーズを掲げ、牝馬競走の振興と牝馬の入厩促進の道しるべに彼女は立っている。
　ロジータが過ごすのは新冠町の高瀬牧場。長らく住み慣れた故郷でゆったりと余生を過ごしている。代表の高瀬良樹さんに近況を伺うと、「病気することもなく、健康状態は良好です。若い頃は気性のキツい馬でしたが、歳もとって穏やかになりました。」と、26歳の今を伝えてくれた。
　5年前に繁殖生活を引退してからも、日中は他の繁殖牝馬と一緒に放牧され、飼い葉も同じメニューを与えている。「年相応の体つきですが、具合の悪いところはないですね。歯も丈夫だし、脚元も問題ありません。飼い葉も残さず食べきっています。」と、高瀬さん。厳しい冬に耐えるため馬体の毛はふさふさに生え、目には力があり、特に顔つきは老いを感じさせない。これまで15頭を産んだだけあって、心身ともに頑丈にできているようだ。
　現役時代は牡馬相手に東京ダービーを制し、地方ダート重賞を8勝。ダートのみならず、中央遠征のオールカマー((G3)、芝2200m)では怪物オグリキャップ相手に健闘を見せ、絶対能力の高さは屈指であると示した。産駒リストを眺めると、これまた驚異的な実績が綴られる。3番仔オースミサンデー(弥生賞(G2)2着)、5番仔イブキガバメント(朝日CC(G3)、鳴尾記念(G3))、6番仔カネツフルーヴ(帝王賞(G1)、川崎記念(G1)他、種牡馬)、10番仔アクイレジア(ジャパンダートダービー(G1)2着)とオープン馬を生み出し、孫世代にも初仔シスターソノの仔レギュラーメンバー(JBCクラシック(G1)、川崎記念(G1)他、種牡馬)、2番仔オウケンガールの仔オウケンマジック(中央3勝、種牡馬)を出している。競走馬としても母としても、これほどまでの立派な成績を残した牝馬はそうは挙がらない。
　「繁殖牝馬としても本当に優秀でしたね。扱いやすい馬で、受胎も出産も良くて、たくさんの仔に恵まれました。人間に対して悪さをすることはありませんが、馬同士では強くて、いつも輪の中ではボスでした。そういう親を見て仔にも度胸がつくというか、気持ちが強い仔が多かったです。」(高瀬さん)
　21歳の時に生んだ最後の仔、オースミイレブン(牡5歳)は現在5勝を上げ、ダートG1を意識させる成長を見せている。とりわけ前走の甲南S(1600万)では8馬身差の圧勝劇で、トリにふさわしい大物になるかもしれない。
　牧場ではロジータの子アクイレジア(父フォーティナイナー)、イズミバード(父サンデーサイレンス)、ヤマノボンディール(父ダンスインザダーク)、孫となるオウケンガール(父マーベラスサンデー)が繁殖入りし、ロジータ系の更なる繁栄を目指している。
　高瀬さんは、「自分の人生の中でロジータの存在はかなりのウェイトを占めているし、やはり思い入れは特別です。これからもロジータの子孫で強い馬を作って、G1制覇を果たしたいです。」と、生産者としてのストレートな気持ちを伝える。ロジータには、「長生きして欲しいですね。これからも平穏無事な暮らしをさせてあげたいです。」と、感謝を込めて声をかけ、その顔を撫でた。高瀬さんの言葉を察しているかのように、ロジータもおばあちゃんらしい穏やかな表情で応えていた。
]]></description><pubDate>Thu, 12 Apr 2012 01:12:00 GMT</pubDate>
</item><item>
<title>エアジハードを訪ねて～十勝軽種馬農協種馬所</title>
<link>http://uma-furusato.com/column/detail/_id_67354</link><description><![CDATA[
　1999年度のJRA賞最優秀短距離馬、最優秀父内国産馬に輝いた名マイラー、エアジハード(社台ファーム生産)を訪ねた。昨年夏、長らく過ごした日高町のブリーダーズスタリオンステーションを離れ、現在は十勝軽種馬農協種馬所で種牡馬生活を送っている。
　「環境にも慣れて体調面は良好です。食欲十分で、好き嫌いなく何でも食べてくれます。人間の指示をよく聞いてくれる頭の良い馬ですね。種付けも上手いと聞いているので、何も心配はありません。」とは、管理をしている中川郁夫さん。現在は朝8時から正午頃までを放牧時間としている。牧場での呼び名は&ldquo;ジハード&rdquo;。移動して一年と経たないが見学のファンは多く、到着してまもなくの昨年9月だけでも約130名が会いにきたという。「すごい人気で、驚いています」と、中川さんは舌を巻く。
　現役時代は12戦7勝。エルコンドルパサー、キングヘイロー、グラスワンダー、スペシャルウィーク、セイウンスカイと同じ1995年生まれとして、名だたるライバルたちと相対した。優勝した安田記念(G1)ではグラスワンダーを、マイルチャンピオンシップ(G1)ではキングヘイローを下し、敗れた天皇賞(秋)(G1)でも勝ち馬スペシャルウィークに0.2秒差まで詰め寄り、トップクラスと互角の勝負を繰り広げた。
　産駒はこれまで9世代がデビューし、代表産駒は2010年の安田記念(G1)、ダービー卿チャレンジトロフィー(G3)を勝利したショウワモダン。他にも、2008年のマーチステークス(G3)の勝ち馬ナナヨーヒマワリ、2007年の函館スプリントステークス(Jpn3)を制したアグネスラズベリといった重賞馬を出している。どちらかと言うと産駒は芝向きで、サクラユタカオーの系統らしく、古馬になってメキメキと頭角を現す。
　「今年も昨年並みの交配頭数をマークしたいですね。産駒が大きなところを勝ってくれれば最高ですが、中央・地方問わず上級クラスの馬を出して、存在感を示していきたいです。中にはダートの活躍馬も出ていますし、配合次第でいろいろなタイプを出せるでしょう」と、中川さんは展望を語る。競馬ファンの間で語り継がれし&ldquo;最強世代&rdquo;の一角として、そう簡単には若手種牡馬に負けられない。幾多の名馬たちと最前線でぶつかり合った誇りを胸に、種牡馬としての長い戦いに立ち向かっていく。
]]></description><pubDate>Mon, 09 Apr 2012 03:35:00 GMT</pubDate>
</item><item>
<title>レジネッタを訪ねて～追分ファーム</title>
<link>http://uma-furusato.com/column/detail/_id_67327</link><description><![CDATA[
　2008年の桜花賞馬、レジネッタ(追分ファーム生産)を訪ねた。2010年12月、競走馬登録を抹消して繁殖入り。今年、安平町の追分ファームで無事に初仔を生んでいる。
　今年で7歳となるレジネッタ。馬名の由来はイタリア語で「若い女王」を意味する。繁殖牝馬となった今もその名の通り、牝馬の頂点を極めたオーラを漂わせながら、春はまだかと母仔で放牧地を走りまわっている。
　牧場の方に近況を伺うと、「種付けもお産もスムーズでした。現役時代はカッとなりやすい面がありましたが、母親となって穏やかになっていますね。何も心配はありませんよ。」と、明るい。2月7日に誕生したのは父ハービンジャーの栗毛牡馬。2010年、キングジョージ6世&amp;クイーンエリザベスステークス(G1)で歴史的な大差勝ちを決めた父の遺伝子を合わせ、大物の予感も自然とこみ上げてくる。
　レジネッタは父フレンチデピュティ、母アスペンリーフ、母の父サンデーサイレンスという血統。フレンチデピュティ&times;サンデーサイレンスの組み合わせは活躍牝馬が目立ち、プロヴィナージュ、ライラプス、アンブロワーズと同じ。母系を遡るとDubai Millenniumやティンバーカントリーといったビッグネームも出てくる。
　現役時代は桜花賞(Jpn1)を含めて4勝。桜花賞(Jpn1)では12番人気の低評価をあざ笑うかのような豪脚を発揮し、地方競馬から移籍した小牧太騎手にJRAの初G1(Jpn1)をプレゼントした。続く優駿牝馬オークス(Jpn1)ではトールポピーから僅か0.2秒差の3着に敗れたが、桜花賞勝ちは決してフロックではなく、世代トップクラスの牝馬であることを明らかにした。その後は意外にも苦戦が続いたが、5歳春の福島牝馬S(G3)で2年ぶりに重賞V。好走レースは人気薄の時が多く、穴党ファンに思い出深い一頭かもしれない。
　順調にお産を終えて、今度は種付けが待っている。今年もサンデーサイレンス系に合う種牡馬がセレクトされるようだ。牧場では、「競走成績も素晴らしく、筋の通った血統。当然、仔たちも大舞台へ送り出していきたい。」と、期待は大きい。待望の産駒デビューへ向けて、じっくりと子育てに励んで欲しい。
]]></description><pubDate>Wed, 04 Apr 2012 02:50:00 GMT</pubDate>
</item><item>
<title>ジョーディシラオキを訪ねて～大成牧場</title>
<link>http://uma-furusato.com/column/detail/_id_67302</link><description><![CDATA[
　2000年のチューリップ賞(G3)の勝ち馬、ジョーディシラオキ(大成牧場生産)を訪ねた。繁殖牝馬として10年目の春を迎えている。
　ジョーディシラオキは現役時代、41戦5勝。ホッカイドウ競馬の出身で2歳時に3勝をマークして中央へ。3歳春に出走したチューリップ賞(G3)では人気薄ながら果敢に先行して抜け出し、後のG1馬チアズグレイスらを負かし、桜前線に乗った。
　「チューリップ賞(G3)の時は家族で阪神競馬場へ応援に行きました。道悪をよくこなしてくれて、ゴールした時は喜びと驚きでいっぱいでした。仔馬の頃はオジジアン産駒らしくコロンとした体型で、中身がしっかりしている馬でした。」と、伝えるのは大成牧場の齊藤金吾社長。ジョーディシラオキの生産者でもあり、引退後も繁殖牝馬として手がけている。現在、体調面は良好。性格的には気が強く、放牧地では常にボスだという。15歳の馬体に衰えは全くなく、受胎率も上々。
　繁殖入り後はこれまでに6頭の仔を出産し、今年はチチカステナンゴの仔を宿している。齊藤社長は、「ジョーディシラオキ自身は小柄なタイプでしたが、これまでの仔はデビューまでにグンと体重がのって、大型馬に育つことが多かったですね。その傾向を踏まえて、最近は薄手の種牡馬をかけ合わせるようにしています。」と、配合戦略を語る。デビュー前の仔には父アドマイヤムーンの2歳がおり、この馬がジョーディシラオキにとって初の牡馬となる。
　齊藤社長は、「動きも良いし、申し分ない出来ですよ。牝馬が多く生まれている牝系なのですが、その中の数少ない牡馬が良い活躍をしているので、大いに楽しみにしています。」と、母仔重賞制覇に思いをめぐらせる。
　血統をひも解くと、母ジョーディアレストは1986年の優駿牝馬オークス(G1)の5着馬で、その産駒には2002年のユニコーンステークス(G3)の覇者ヒミツヘイキがいる。ともに大成牧場生産馬で、この血統とは長い付き合いであり、実績も積み重ねてきた。牝系の祖はスペシャルウィークを出しているシラオキにたどる。
　「長らく大切にしている血統ですからね。思い入れも深いジョーディシラオキでG1を狙える馬を出していきたいです。」と、熱意を語る齊藤社長。代々向き合ってきたファミリーゆえ、その特徴は十分承知。知り尽くしているからこそできる努力と工夫で、渾身の産駒を送っていく。
]]></description><pubDate>Tue, 03 Apr 2012 00:30:00 GMT</pubDate>
</item><item>
<title>オレハマッテルゼを訪ねて～イーストスタッド</title>
<link>http://uma-furusato.com/column/detail/_id_67154</link><description><![CDATA[
&nbsp;　馬産地日高の東部地区に位置する浦河町のイーストスタッド。わかりやすく言うならば日高管内で、札幌、あるいは千歳空港からもっとも遠くにあるスタリオンがイーストスタッドだ。
&nbsp;　そこに第36回高松宮記念(G1)優勝馬オレハマッテルゼがいる。
&nbsp;　G1レース初挑戦の4歳馬シンボリグランが1番人気に支持されたレース。当時、オレハマッテルゼは4番人気だった。1200m戦初出走。18頭中6頭しかいなかった重賞未勝利馬だったということを考えれば高い評価だったのかもしれないが、デビュー26戦目の6歳馬が上位人気に支持されることが、中心馬不在の混戦模様を浮き彫りにしていた。
&nbsp;　どの馬にもチャンスがあったから、どこか手探りのようなレースになる。スプリントG1としてはかなりゆったりとしたペースで流れる中、33秒台の末脚で馬群を切り裂いたのがオレハマッテルゼだった。3歳5月のデビューから、約3年。1歩ずつ階段をのぼるように力をつけて、6度目の重賞挑戦での初勝利。その末脚は、まるで、この舞台をずっと待っていたかのようにも見えた。
&nbsp;　あの勝利から6度目の春がやってこようとしている。
&nbsp;　この春は、産駒ハナズゴールの活躍で一躍スポットが当たる存在になった。
&nbsp;　そんなことを知る由もない同馬は、騒々しくなった周囲をよそにマイペース。雪の上だろうと、泥の上だろうと、寝たくなったらゴロンと横になるそうだ。それでも、おそらくは周囲はマイペースを許さないだろう。産駒の活躍によって「チューリップ賞のあと、問い合わせ、申込は増えています。でも、この馬はまだ若いし、種付けも大好き。現役時代は前向きすぎたために長い距離は向かなかったようですが、種付けに対するスタミナは十分に持っていると思います」と同スタッドの青木大典場長が頼もしそうにいう。
&nbsp;　放牧地ではトレードマークともいうべき栗毛の馬体に金色に輝くたてがみをなびかせながら、草を求めて闊歩している。派手な馬体と、どことなく愛嬌のある名前でファンの多い馬だが、実は激しい気性でも知られている。「放牧地ではどっしり構えていることが多いですけど、噛むクセがあるので見学の際は注意してください」と青木場長が注意を促している。牧柵から「なででください」といわんばかりに顔を出す馬は確かにかわいいが、当案内所では「見学の際には、柵から離れて見学してください」とアナウンスしている。馬は悪ふざけのつもりでも、人間にとっては大きなケガや事故につながるケースもあるのでご注意いただきたい。
&nbsp;　さて、もうすぐ高松宮記念(G1)。今年は高いレベルでの混戦模様だ。秋春連覇を狙う馬。G1レース2位入線2回の雪辱を期す馬。最下級条件からの連勝で頂点を極めようという馬など6世代のスピード自慢が顔を揃えた。舞台は新装なった中京競馬場。坂のある長い直線を制して春のスプリント王に輝くのはどの馬か。ぜひご注目いただきたい。
]]></description><pubDate>Fri, 23 Mar 2012 01:11:00 GMT</pubDate>
</item><item>
<title>メイショウレグナムを訪ねて～日高町家畜自衛防疫組合(旧五輪共同育成センター)</title>
<link>http://uma-furusato.com/column/detail/_id_67032</link><description><![CDATA[
　1995年の小倉大賞典(G3)の勝ち馬メイショウレグナム(西田牧場生産)を訪ねた。昨年から一時的に日高町家畜自衛防疫組合(旧五輪共同育成センター)で余生を過ごしている。
　東日本大震災の被災馬として、日高町へと移動してきて半年。共に過ごす仲間の中では数少ない昭和生まれで、人間で言うとおじいちゃんの年齢に達するが、新しい環境にもすっかり慣れた様子でいる。黒一色に包まれた馬体には、ふさふさの冬毛が生えて、北海道の厳しい寒さにも負けない。
　「具合は良いですよ。左トモのフレグモーネも順調に回復していまして、普通に歩けるようになっています。飼い葉もしっかり平らげていますし、体重は落ちていませんね。」と、スタッフ。日中はいつもサンシャインパドックで風にあたっている。広い放牧地で遊ぶ若馬を眺めながら、のんびり日向ぼっこをしているのがメイショウレグナムの過ごし方だ。
　現役時代では60戦近くのレースに出走。その半数近くを、トップジョッキー・武豊騎手がまたがったことは、この馬の自慢だろう。デビュー当時から500kgを超しており、当時としては目立って大きい馬だったが、コース問わず堅実に活躍した。札幌記念(G3)ではホクトベガの3着、中京記念(G3)ではチョウカイキャロルの2着に入り、小回り・ローカル重賞をにぎわせた一頭として、覚えているファンも多いだろう。通算で7勝、2着10回、3着は14回を数え、毎回きっちり仕事をするタイプだったが、重賞制覇にはやや時間を要し、8歳の小倉大賞典(G3)でようやく念願を果たした。武豊騎手との信頼の手綱で、1番人気に応えての勝利。辛抱強く重賞制覇に挑み続けた武邦彦調教師の喜びも、さぞかし大きかったものに違いない。
　引退後はしばらく、東京競馬場で乗馬、誘導馬として第2の馬生を歩んだ。その馬っぷりの良さ、黒光りするルックスは誘導馬の職にふさわしい。引退後、ターフで華麗なステップを踏むメイショウレグナムの写真は、インターネットでも探すことができる。あの頃に比べると、さすがに今は年老いてしまったが、北海道の空の下で悠々自適な毎日を送っている。ゆったりした表情の中にも、手厚い介護の心配はいらんよ、という声が聞こえてきそうな目をしている。長らく競馬場で吸い込んだ空気が、生きる力をより強いものにしているのかもしれない。
]]></description><pubDate>Fri, 16 Mar 2012 00:30:00 GMT</pubDate>
</item><item>
<title>ナイスナイスナイスを訪ねて～日高町家畜自衛防疫組合(旧五輪共同育成センター)</title>
<link>http://uma-furusato.com/column/detail/_id_62754</link><description><![CDATA[
　1989年のきさらぎ賞(G3)、1990年の京都記念(G2)の勝ち馬、ナイスナイスナイス(富田牧場生産)を訪ねた。現在は日高町の日高町家畜自衛防疫組合(旧五輪共同育成センター)で26歳の春を迎えている。
　「年齢以上に若いですね。馬体はしっかりしていて、飼い葉も残さず食べています。」と、牧場スタッフは明るく近況を伝える。東日本大震災の影響で日高町に移動してから半年が過ぎた。以前は東京競馬場で誘導馬を務めていた馬とあって、日高町でも人の言うことをよく聞く、扱いやすい馬だという。放牧地では年長の部類になるが、若い馬に威張ることなく、温厚な様子でいる。
　ナイスナイスナイスは父ナイスダンサー、母トキノコウジンという血統。現役時代は2歳時から頭角を現し、当時、西の2歳王者決定戦となっていた阪神3歳ステークス(G1)ではラッキーゲラン、アイドルマリーに次ぐ3着に健闘した。翌年春のきさらぎ賞(G3)で重賞初制覇を飾ったが、故障のためクラシックシーズンを棒に振る。順調ならば、ドクタースパートやウィナーズサークル、バンブービギンと大舞台を駆けていたことだろう。
　3歳暮れに復帰したナイスナイスナイスは徐々に本来の走りを取り戻し、明けて4歳春の京都記念(G2)に優勝。その後はスーパークリーク、イナリワン、メジロマックイーン、先日亡くなってしまったミスターシクレノンらとG1で対戦し、ターフを盛り上げた。通算成績は17戦4勝。春に重賞を勝った馬だけに、この季節にナイスナイスナイスを思い出すオールドファンも、まだまだ全国にいることだろう。
　現在はタマモヒビキ、トーセンシャナオー、ピットファイターらと同じ放牧地で悠々と過ごしている。BTCの引退名馬繋養展示事業の対象馬でもあり、問い合わせをすればファンの方も見学が可能だ。同世代にはオサイチジョージ、サクラホクトオー、シャダイカグラ、ライトカラーといった懐かしい名前が並ぶ。海の向こうで生まれたサンデーサイレンス、デインヒルも一緒だ。今年も、長生きするナイスナイスナイスを前にして、昭和から平成へと移ろうあの時の競馬話に、花を咲かせるファンの姿があるに違いない。
]]></description><pubDate>Wed, 07 Mar 2012 08:00:00 GMT</pubDate>
</item><item>
<title>ピットファイター～日高町家畜自衛防疫組合(旧五輪共同育成センター)</title>
<link>http://uma-furusato.com/column/detail/_id_62699</link><description><![CDATA[
　2004年の武蔵野ステークス(G3)、2005年のアンタレスステークス(G3)の勝ち馬、ピットファイター(社台ファーム生産)を訪ねた。昨年の東日本大震災の影響で、現在は一時的に日高町にある日高町家畜自衛防疫組合(旧五輪共同育成センター)で過ごしている。
　日高町へは昨年の9月6日に到着した。当時、青草にあふれていた放牧地は現在、一面雪に覆われているが、十分用意された投げ草を食べながら、雪上をのしのしと歩く。寒さの厳しい1、2月は最低気温がマイナス10度近くなることも多々ある馬産地だが、冬毛がしっかり伸びて、その表情は生き生きとしている。「リラックスしていますね。馬服を着せなくても問題ないほど、健康状態は良いですよ。」と、牧場スタッフは話す。
　ピットファイターは父Pulpit、母デアリングダンジグという血統。半兄Ecton ParkはアメリカG1の勝ち馬で、種牡馬としてもG1馬を送り出している。半妹デアリングハートは桜花賞(G1)3着、府中牝馬ステークス(G3)(2回)とクイーンステークス(G3)の優勝馬。半弟スマートカイザーはセレクトセール・当歳で1億8500万円(税抜)という高値で取引され、その後種牡馬入りしている。兄弟馬を辿っていくと、ピットファイターも種牡馬になっていても全然不思議じゃないほど、魅力の血統であることに気付かされる。
　現役時代は24戦10勝。意外にもデビュー戦は芝で、今となっては懐かしい&ldquo;折り返しの新馬戦&rdquo;では、あのテレグノシスを抑えて1番人気にも推された。3戦目からダートに矛先を変えると好走を重ね、4歳暮れまでに7勝してオープン特別も突破する。5歳以降はバリバリのオープン馬として一線級に挑み、交流重賞を含めて重賞を3勝。6歳時に参戦したフェブラリーステークス(G1)では、勝ち馬メイショウボーラーに0.6秒差まで詰め寄った。獲得賞金は2億円を超え、日本でデビューしたPulpit産駒としては出世頭として名を残している。
　引退後は福島県で余生を過ごしており、北海道の空気は久しぶりだ。共に移動してきた被災馬と一緒にじっくりと春を待つ。「今後も健康第一に、万全を期してお世話をしていきます。関係者、ファンの皆さん、安心してください。」と、牧場の皆さんは気を引き締めている。束の間の日高町での日々は、きっと心身に活力を加える期間になるだろう。
]]></description><pubDate>Fri, 02 Mar 2012 02:03:00 GMT</pubDate>
</item><item>
<title>エンパイアメーカーを訪ねて～JBBA静内種馬場</title>
<link>http://uma-furusato.com/column/detail/_id_62660</link><description><![CDATA[
　2003年のベルモントS(G1)の勝ち馬エンパイアメーカー(アメリカ産)を訪ねた。アメリカから日本に渡って2年目の春。昨年は204頭と交配し、今年も多くの生産者から支持を集めている。2月の種牡馬展示会ではトリを務め、早くも種馬場のエースだ。
　エンパイアメーカーが過ごすのは新ひだか町静内のJBBA静内種馬場。管理する遊佐繁基獣医師は、「こちらの環境にも慣れ、体調は非常に良いです。タフな馬で、種付けも上手。受胎率も優秀で、種牡馬として充実した毎日を送っています。」と、近況を語る。
　現在の馬体重は620kg。恵まれた大きな馬体と、品のある顔つきに惚れ惚れする。1日に約30分、健康維持のためスタッフが乗り運動をしている。5月半ばをピークに、これから種付けが増えていくところで、今年もかなりの申し込みが来ているという。昨年同様に良い数字をマークしていきたい、と種馬場の皆さんは万全の態勢で構える。
　現役時代は8戦4勝、アメリカG1を3勝している。3歳時、1番人気を背負って出走したケンタッキーダービー(G1)では2着に敗れたが、3冠最後のベルモントS(G1)でダービー馬・ファニーサイドにリベンジし、豪快な決め脚で勝利を掴んだ。勇猛果敢に駆け抜けるその姿を、日本の競馬場・ウインズの映像で知ったファンも少なくないだろう。
　血統は父Unbridled、母Toussaud、母の父El Gran Senorという血統。昨年の交配ラインナップを見ると、サンデーサイレンス系牝馬のシェアが高く、血統的なニーズという点でも日本にぴったりな存在だ。
　アメリカではすでに5世代の産駒がデビューし、G1馬も誕生させている。その中の一頭、昨年のブリーダーズカップ・レディーズクラシック(G1)を制したロイヤルデルタは、その後のセールで850万ドルという驚愕の高値で取引された。競馬場、セールを発信源に産駒の話題が世界をめぐっている。
　海外でも産駒を見てきた遊佐獣医師は、「伸びのある、雄大な馬格をした馬が目立ちますね。直線の長い、広いコースで威力を発揮するタイプですね。」と、産駒像を語る。現役時代の競走成績からはダート馬のイメージがつくが、これまでの産駒は芝、オールウェザーでも結果を出しており、芝のクラシックを意識できる種牡馬としても十分推せる。まして、今年は持ち込み産駒フェデラリストが芝の中山金杯(G3)、中山記念(G2)を制しており、「日本の芝も大丈夫」という読みは深まっている。
　「生産地に貢献できる種牡馬になれることを期待しています。新たな&ldquo;お助けボーイ&rdquo;になって欲しいですね。」と、遊佐獣医師はかつて生産地を支えたトウショウボーイを引き合いに出した。アメリカでのエンパイアメーカーの初年度種付け料は10万ドルの値がついたが、現在はその半分以下の設定。当歳・1歳馬市場が冷え込む中、&ldquo;お助けボーイ&rdquo;の話も現実味を帯びる。果たして、日本でどんな勝利や喜びをもたらすのか。救世主への熱い視線は長らく続きそうだ。
]]></description><pubDate>Mon, 27 Feb 2012 06:05:00 GMT</pubDate>
</item><item>
<title>サクラプレジデントを訪ねて～レックススタッド</title>
<link>http://uma-furusato.com/column/detail/_id_62629</link><description><![CDATA[
　第78回中山記念(G2)で芝1800m1分44秒9のレコードタイムを記録したサクラプレジデントを新ひだか町のレックススタッドに訪ねた。
　まだ新雪残るレックススタッドの放牧地で、名血の証しともいえる美しい皮膚感を醸しだしている。それがサクラプレジデントだ。
　レコード決着の朝日杯フューチュリティS(G1)で同タイム2着に敗れたあとの3冠クラシックは不完全燃焼に泣いた。皐月賞(G1)はネオユニヴァースとの叩き合いに敗れ、ダービー(G1)と菊花賞(G1)は距離に泣いた。
　休み明けとはいえ、捲土重来を期した中山記念(G2)は、絶対に負けられない1戦だった。前年の覇者ローエングリンや豪快な追い込みを武器にするサイドワインダーなどを上回る支持を集め、そして堂々のレコード勝ち。名中距離馬誕生の瞬間でもあった。しかし、そのスピード能力の代償として脚部不安を発症。今年で8シーズン目を迎えている。
　「カワキタコマンドやサクラシャイニーやサクラゴスペルなど、成長力に富み、高額条件戦を連勝する産駒が多いのが特徴的です。そういう意味では母の父にはいるマルゼンスキーの特徴が伝わっているのかもしれません。地方競馬でも活躍馬がおり芝ダート、距離の長短を問わないのも魅力的。市場でも高い評価をいただき、12歳という年齢からも、種牡馬として、もうひと花もふた花も咲かせてくれると思います。これからがとても楽しみです」とシーズンを前にレックスでは期待も新たにしている。
　そんな人間たちの思いを知る由もないサクラプレジデントは、いつものように放牧地を闊歩している。いろいろなことに興味津々。放牧地では常に行動的だ。
　「おとなしい馬ではないですが、素直な馬なのでスタリオンの中では扱い易い馬です。賢い馬で、人間が求めるものを理解してくれるような面があるので、楽ですよ」というのは同スタッドの泉山義春場長だ。そういえば、どの馬も異様な雰囲気に飲まれがちになる種牡馬展示会。馬をどう歩かせればもっとも見学者が見易いか。そのリハーサル時に選ばれたのがサクラプレジデントだった。
　もちろん、自身の本番もしっかりとした歩様を披露して、見学者の目を引いていた。「最近は活躍馬にも恵まれてきましたので、胸をなで下ろしています。忙しい春になって欲しいですね」と期待されている。
]]></description><pubDate>Thu, 23 Feb 2012 05:40:00 GMT</pubDate>
</item><item>
<title>ヤマニンセラフィムを訪ねて～レックススタッド</title>
<link>http://uma-furusato.com/column/detail/_id_62625</link><description><![CDATA[
　2002年の京成杯(G3)の勝ち馬ヤマニンセラフィム(錦岡牧場生産)を訪ねた。ナムラクレセントが昨年、産駒として初のJRA重賞タイトルをもたらし、種牡馬として再び評価の目が向けられている。
　「昨年より寒く感じるね。」という、レックススタッド・泉山場長の案内で、放牧地を目指す。厩舎から一番近い場所にいるという。そこにはブルーの馬服を着て、牧草をもしゃもしゃと食べるヤマニンセラフィムがいた。鼻から白い息を吐きながら、凍てつく寒さも意に介さずといった表情だ。
　場長に近況を聞くと、健康状態はいたって良好だという。2月までは朝8時頃から午後1時30分頃まで放牧している。「やっぱりサンデーサイレンスの仔ですから、気の強いものはありますよ。」と、泉山場長。傍らでその血の特性を感じ取りながら、約10年の付き合いになる。「種付の時なんかは目や耳の動きを見ながら、呼吸を合わせています。やんちゃな性格を考慮しながら、ですね。」と、職人の顔をちらつかせた。
　サンデーサイレンス直仔の種牡馬の中でも、この馬は超良血の部類に入るだろう。母は1994年、JRA賞最優秀3歳牝馬に輝いたヤマニンパラダイス。祖母Altheaはケンタッキーダービーで1番人気に推されたほどの牝馬で、高額取引で日本にやって来た。Altheaの半弟には日本で種牡馬入りしたトワイニング、半妹バラダはノーリーズンの祖母で、半姉Foreign Courierは種牡馬Green Desertの母。ブラックタイプの濃さは群を抜く。
　現役時代は2歳秋のデビュー。後に活躍するゴールドアリュール、レニングラードを下して快勝すると、出世レース・エリカ賞も勝ち、クラシック候補として注目を浴びる。3歳初戦の京成杯(G3)ではローマンエンパイアとの一騎打ちの末、同着ゴールを果たし、母仔G1制覇に向けて順調な歩みを見せた。長い直線で発揮した素晴らしい勝負根性に、胸打たれたファンも多かったことだろう。しかし、続く弥生賞(G2)で6着に敗れた後、骨折が判明。長期休養し、4歳秋に復帰するも、屈腱炎を発症してしまい、無念の引退となった。6戦3勝という戦歴の短さが何とも惜しまれる。
　2004年に種牡馬入りし、初年度産駒のナムラクレセントが昨年の阪神大賞典(G2)を優勝。すでに3億円以上を稼ぎ出し、「父ヤマニンセラフィム」の名を広めている。他にも、産駒ヤマニンリュバン(2010年引退)がJRAで4勝をマークしてオープン入りを実現。芝のナムラクレセントに対し、ヤマニンリュバンはダートで結果を出しており、産駒の得意分野には幅が持てるタイプかもしれない。
　「ナムラクレセントのレースはいつも見ていますよ。積極果敢なレースぶりを生かして、大きなところを狙える馬だと期待しています。」と、泉山場長は出世頭の躍進を楽しみにしている。謎に包まれた父の能力を明かしてくれる唯一の存在は、その血を受け継ぐ息子と娘。決して多くはない産駒数ながら、立派なオープン馬を出した実績で、その謎の答えはじっくりと明かされようとしている。
]]></description><pubDate>Wed, 22 Feb 2012 07:30:00 GMT</pubDate>
</item><item>
<title>ホワイトマズルを訪ねて～レックススタッド</title>
<link>http://uma-furusato.com/column/detail/_id_62550</link><description><![CDATA[
　数々の重賞馬を送り出しているベテラン種牡馬の一頭、ホワイトマズル(英国産)を訪ねた。昨年12月に長らく住まいとした社台スタリオンステーションより移動し、春からは新ひだか町静内のレックススタッドで種牡馬生活を送る。
　「こちらに到着してからも体調はすこぶる良いですね。毛ヅヤが良くて、馬格があり、22歳には見えません。15、6歳の馬と接している感じです。日頃の扱いで手を焼くことはないですが、気持ちの強さはひしひしと感じます。それが勝負根性として産駒に受け継がれているのでしょう。」と、紹介してくれたのは同スタッドの泉山義春場長。骨太でガッチリした馬体は相変わらず。飼い葉もしっかり食べ、とても頑丈な馬だという。
　年末年始になると馬産地では一斉に種牡馬のノミネーション情報が出回るようになるのだが、200頭に及ぶ現役種牡馬の一覧表で、ホワイトマズルのような20歳以上の種牡馬は1割にも満たない。いくら競走成績が良かろうと、血統が良かろうと、100頭以上の花嫁を集めようと、結果がすべての種牡馬競争にあって、4、5年で乗用馬となった種牡馬も数知れない。18年間、当たり前のようにそこに名を連ねている彼には静かな凄みを覚える。
　現役時代は17戦6勝。3歳時にイタリアダービー(G1)を制し、Kジョージ六世&amp;QエリザベスS(G1)ではオペラハウスの2着、凱旋門賞(G1)ではアーバンシーの2着に好走し、ジャパンカップ(G1)にも参戦した。4歳時にはドーヴィル大賞(G2)を優勝。秋には、ムーラン・ド・ロンシャン賞(G1)で日本人騎手として初の海外G1制覇を果たしたばかりの武豊騎手を背に、再び凱旋門賞(G1)に挑んだが、カーネギーの6着に敗れ、11月のBCターフ(G1)を最後に引退した。
　産駒はこれまでに14世代、600頭以上がデビューし、3分の2以上が勝ち名乗りをあげている。主な産駒にはクラシックホースのアサクサキングス、スマイルトゥモロー、天皇賞馬イングランディーレ、シンガポール航空国際C(G1)で海外G1制覇を飾ったシャドウゲイトらがおり、芝中長距離戦での栄冠が目立つ。
　また、ブルードメアサイアーとしても頭角を現しつつあるのが最近のホワイトマズルで、現3歳世代にも素質馬が登場している。先日のフェアリーS(G3)で初重賞制覇を果たしたトーセンベニザクラ(父ダイワメジャー)、昨年の朝日杯FS(G1)で上位人気に推されたダローネガ(父ダイワメジャー)、園田の2歳重賞を制したアスカリーブル(父ブラックタキシード)らがそうで、3頭の父名を見ればピンと来る通り、とりわけサンデー系種牡馬特有の軽さ・キレ味と、ホワイトマズルに宿る欧州仕込みの底力が絶妙なマッチを見せている。
　新たな地でスタッドインを果たす今年は、改めて牧場関係者への興味を抱かせる機会となる。地元新ひだか町はもちろん、これまでの拠点からは遠かった日高東部の牧場にとっても、より身近な馬として売り出していける。
　「種牡馬としてはまだまだ現役バリバリですし、春から元気に種付けをこなしてくれるでしょう。今年も芝ダート問わず、産駒が活躍してくれることを願っています。」と、泉山場長は朗らかな表情で話す。2月の種牡馬展示会では、&ldquo;高齢だから&rdquo;とは言わせない頼もしい雄姿に、熱い視線が注がれるに違いない。
]]></description><pubDate>Mon, 20 Feb 2012 06:12:00 GMT</pubDate>
</item><item>
<title>テイエムオペラオーを訪ねて～レックススタッド</title>
<link>http://uma-furusato.com/column/detail/_id_62530</link><description><![CDATA[
　2000年の年度代表馬テイエムオペラオー(杵臼牧場生産)を訪ねた。一昨年、閉鎖となったHBA門別種馬場より移動し、現在は新ひだか町静内のレックススタッドで種牡馬生活を送っている。
　午前9時。冬装備の格好で長靴を履き、放牧地へと歩む。年が始まって2月までは朝8時から午後1時30分頃までが放牧時間。ちょうど寒さがピークとなる時期で、馬服を着せての毎日だ。カメラのシャッターを切るとその音がわかるのか、すぐさま耳を立ててくれる。
　「頭の良い馬で、種付けも上手いですね。最近は少し気の強さを見せるようになってきました。夏の見学期間はお目当てのファンの方がたくさん来ていましたよ。」と、近況を語るのは同スタッドの泉山場長。今年は父となって10年目の春。98頭の花嫁を迎えた初年度に比べると、近年の交配頭数はやや寂しい数字に推移しているが、18億円もの額を稼いだ名馬には変わらず畏怖の念を抱かされる。
　勝ちとったG1の数々については、改めて触れるまでもないだろう。各地で奮闘している産駒について紹介していきたい。JRAの平地重賞勝ちはまだだが、スタミナ十分の血を受け、ジャンプレースでテイエムトッパズレ、テイエムエースが重賞Vを果たしている。テイエムオペラオー自身はダートのイメージが薄い血統・キャラクターであるが、ダートで好成績を収める産駒が目立っているのが注目点。地方競馬でテイエムヨカドー(東京シンデレラマイル)、バグパイプウィンド(金盃)、タカオセンチュリー(アフター5スター賞)、カゼノコウテイ(瑞穂賞)らが重賞馬に出世している。産駒は距離適性の幅が広く、パワー勝負に長けている印象だ。
　種牡馬入り後もファンの人気は高いようで、見学時期には競走馬のふるさと案内所に30、40代を中心に問い合わせが増す。ファンの間で注目の産駒と言えば、クラシックホース・テイエムオーシャンとの間に生まれたテイエムオペラドン(牡3歳)だろう。昨年11月の2歳未勝利戦では僅差3着に入っており、初勝利は近そうだ。父を追うにはエベレストを眺めるような道のりだが、勝ちに勝ったあの走りを思わせる2世の登場をファンは待っている。
　「現役時代の成績を思えば、更に活躍できる産駒を出していけるはずです。馬は若いですし、大仕事を期待しています。」と、泉山場長は意気込みを語る。&ldquo;オペラオー時代&rdquo;の熱狂から10年の月日が流れた。どんな展開になっても、どんなに囲まれても、プレッシャーをかけられても、勝てる。そんなスーパーホースを出してくれないか、託す思いは新時代へと紡がれていく。誰もが認めるチャンピオンは雪と戯れながら、静かに力をみなぎらせていた。
]]></description><pubDate>Fri, 17 Feb 2012 00:41:00 GMT</pubDate>
</item><item>
<title>マーベラスタイマーを訪ねて～日高町家畜自衛防疫組合(旧五輪共同育成センター)</title>
<link>http://uma-furusato.com/column/detail/_id_62433</link><description><![CDATA[
　1999年のアルゼンチン共和国杯(G2)、2000年の日経新春杯(G2)の勝ち馬マーベラスタイマー(ヤマオカ牧場生産)を訪ねた。引退後は福島県南相馬市で繋養されていたが、昨年の東日本大震災の影響で、現在は日高町の旧五輪共同育成センターに疎開している。
　昨年の8月31日に日高町へやってきたマーベラスタイマー。共に津軽海峡を渡った被災馬とともに、今は広い放牧地でのびのびと草を食んでいる。同じ放牧地にはタマモヒビキ、トーセンシャナオー、ナイスナイスナイス、ピットファイターといった重賞馬も一緒だ。「大人しくてマイペースな性格ですね。手のかからない馬で、体調はすこぶる良いです。」と、お世話をしているスタッフは話す。
　冬季までは昼夜放牧をし、現在は朝7時から午後3時過ぎまで外に出ている。1月に入って地面はすっかり雪に覆われたが、寒さに負けず、せっせとウォーキングに励んでいる。現役時代は500kg台で競馬をしていた馬で、その大柄さは相変わらず。放牧地では一番大きい馬だが、周りの小さい馬に威張ることなく、スタッフの言葉通り、自分の世界に入っている感じだ。
　現役時代は芝中長距離戦を得意とし、7勝をマークした。早くから重賞級の器と評価されていたのだろう。重賞を制すまでの20戦のうち、半分以上は1番人気に推されてのレースで、人気先行気味に階段を駆け上がった。準オープンクラスの身で挑戦したアルゼンチン共和国杯(G2)では、ダイワオーシュウ、ホットシークレット、ローゼンカバリーといった古豪を打ち破り、飛び級で初重賞制覇。その後、1戦を挟んで出走した日経新春杯(G2)では後のG1馬メイショウドトウを下して2つ目のタイトルを奪取し、その実力は確かに重賞級であることを証明した。G1出走は果たせなかったが、一線級相手に太刀打ちできる力は十分秘めていたのではないだろうか。
　「1月に入ってだいぶ雪が積もるようになりましたが、放牧地の端から端までよく歩いていますよ。元気一杯で、何も心配はありませんね。」と、スタッフの声。まもなく震災から1年。復興が急がれる中、被災馬の健やかな姿は、多くの人たちの気持ちを安堵させてくれるだろう。
]]></description><pubDate>Wed, 08 Feb 2012 01:15:00 GMT</pubDate>
</item></channel>
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