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門別競馬場で5回目の競走能力・発走調教検査

  • 2021年04月13日
  • この日の一番時計となったエイシンクレモナ
    この日の一番時計となったエイシンクレモナ
  • 1位入線したポアゾンブラック産駒のスターオブケリー
    1位入線したポアゾンブラック産駒のスターオブケリー
  • 1位入線のクリエイターⅡ産駒のリコーヴィクター
    1位入線のクリエイターⅡ産駒のリコーヴィクター

 4月8日、日高町富川駒丘にある門別競馬場において、ホッカイドウ競馬の今年5回目の競走能力・発走調教検査が行われた。

 この日は4月14日に開幕を迎えるホッカイドウ競馬の開幕前最後の検査日。天候曇り、稍重の馬場コンディションのなか、2歳馬49頭、3歳以上馬11頭の合計60頭が受検した。検査は2歳馬は800mの距離で9競走、3歳以上馬は1000mの距離で3競走実施。出走した60頭全頭が合格した。

 2歳馬のこの日の一番時計は、第9競走に出走したエイシンクレモナで49.4秒。平井克彦氏の所有馬、米川昇厩舎の管理馬、新ひだか町三石の松本牧場生産馬の牡の鹿毛。父はパイロ、母はキャントンガール、母の父はストームブートという血統で、日本で種牡馬生活を送ったキッケンクリスの近親になる。

 2歳新種牡馬では、ホッカイドウ競馬所属時の2015年にグランシャリオ門別スプリント、2017年に道営スプリントを制覇したポアゾンブラックの産駒が、父と同じ田中淳司厩舎から3頭が受検。第4競走に出走したスターオブケリーは50.0秒で1位入線、第8競走に出走したソーサレスは51.0秒で1位入線、第9競走に出走したポアゾンルージュは49.8秒で2位入線と、3頭とも父から受け継いだスピードを遺憾なく発揮した。ほかにもコパノリッキー、サトノアラジン、ラニの産駒もいた。

 また、日本軽種馬協会静内種馬場で供用されるクリエイターⅡ産駒のリコーヴィクターは第1競走において、50.6秒のタイムで1位入線した。

 3月11日から始まった5回の競走能力・発走調教検査において、2歳馬は合計で361頭が合格。これは昨年の同時期より14頭多い。

 4月14日の開幕初日には第6競走に2歳新馬戦のJRA認定フレッシュチャレンジ競走が組まれ8頭がエントリー。2歳新種牡馬ではロゴタイプ産駒のエイレーネとコパノリッキー産駒のラブミードールの2頭が出走を予定している。発走は17時10分。日本で最も早く行われる2019年生まれの2歳戦になる。