馬産地ニュース

門別競馬場でホッカイドウ競馬競走能力・発走調教検査始まる

  • 2021年03月16日
  • 門別競馬場で始まった競走能力・発走調教検査
    門別競馬場で始まった競走能力・発走調教検査
  • 一番時計をマークしたスティールルージュ
    一番時計をマークしたスティールルージュ
  • この日唯一の出走となったザファクター産駒
    この日唯一の出走となったザファクター産駒

 3月11日、日高町富川駒丘にある門別競馬場において、今年最初のホッカイドウ競馬の競走能力・発走調教検査が行われた。

 天候曇り、馬場状態稍重のコンディションで行われた11日の検査には、104頭の2歳馬がエントリー。午後12時から5頭から6頭に分けて800メートルの距離で全18競走が実施された。104頭は全頭制限タイムとなる57.0秒以内で走破。無事に検査を合格した。

 この日の一番時計を計測したのは、第13競走に出走したスティールルージュで48.9秒。本馬は父がマジェスティックウォリアー、母がディアユリアザミ、母の父がボストンハーバーという血統の牝馬。菅野守雄氏の所有馬、角川秀樹厩舎の管理馬、浦河町のディアレストクラブの生産馬、2020年の北海道セプテンバーセールサラブレッド1歳において4,840,000円(税込)で取引された市場取引馬になる。

 また、2歳新種牡馬では2014年、2015年のフェブラリーS(G1)連覇など11のダートG1/Jpn1競走を制覇したコパノリッキーの産駒が9頭、2016年のUAEダービー(G2)優勝馬ラニの産駒が4頭、2016年の皐月賞馬ディーマジェスティ、2018年の種付シーズンに限って日本軽種馬協会静内種馬場でリース供用されたザファクター、2013年の皐月賞馬で2016年の安田記念(G1)や2012年の朝日杯フューチュリティS(G1)も制したロゴタイプ、2014年の皐月賞馬イスラボニータの産駒がそれぞれ1頭出走。第8競走ではラニ産駒のポップツッキーが、第9競走ではコパノリッキー産駒のコパノカージナルスが、第10競走ではコパノリッキー産駒のバブリーハートが1位入線。第14競走に出走したザファクター産駒のキャッスルロックは1位入線と同タイムで2位入線を果たした。

 この日30頭以上の管理馬が検査を受けた田中淳司調教師は「とりあえず今日は能力検査で、あくまでも競走馬になるための試験です。無事に合格して、これから順調にレースに向かってほしいと思います。ホッカイドウ競馬からは毎年、強い2歳馬が出ていますので、今年もJBC2歳優駿(Jpn3)を目指せるような2歳馬を送り出したいです。コロナ禍でどうなるかわかりませんが、今年はファンの皆様の前で迫力あるレースをお見せしたいですね」と話した。