馬産地ニュース

リスグラシューに初仔誕生

  • 2021年03月12日
  • リスグラシューの初仔は牡の鹿毛
    リスグラシューの初仔は牡の鹿毛
  • 父は2015年JRA賞年度代表馬モーリス
    父は2015年JRA賞年度代表馬モーリス
  • 母親になったリスグラシュー
    母親になったリスグラシュー

 2月7日、安平町早来源武にあるノーザンファームにおいて、リスグラシューが初仔を出産した。

 その初仔は牡の鹿毛で父は2015年のJRA賞年度代表馬モーリス。予定日より4日ほど早い出産となったが、母仔とも産後は順調という。管理する山崎健大厩舎長補佐は「初仔ということで小さく生まれてきましたが、馬体のバランスが良いですし、何よりも顔つきが良いと思います。リスグラシューにとっては初めての子どもということでどんな母親になるか気を配っていましたが、乳の量も多く仔は順調に大きくなっています。子馬を可愛すぎることもなく自主性に任せる面もあり、良いお母さんですね。期待も注目も大きいのですが、まずはこのまま成長して無事にデビューできるようしっかりと管理していきたいです」と話した。

 牝7歳のリスグラシューは、父がハーツクライ、母がリリサイド、母の父がアメリカンポストという黒鹿毛。ノーザンファームの生産馬で、現役時代は(有)キャロットファームの所有馬、栗東の矢作芳人厩舎の管理馬として競走生活を送り22戦7勝の成績をあげた。

 その成績を振り返ると、2歳時は2016年8月のデビュー時から頭角を現し2戦目で初勝利。3戦目のアルテミスS(G3)で重賞初制覇を飾った。

 3歳時の2017年は桜花賞(G1)2着、オークス(G1)5着、秋華賞(G1)2着とクラシックには縁がなかったが、古馬になり2018年の東京新聞杯(G3)で2つ目の重賞を制覇。秋のエリザベス女王杯(G1)で悲願だった初のG1制覇を成し遂げた。5歳になり充実期に入ると宝塚記念(G1)、オーストラリアのWSコックスプレイト(G1)、有馬記念(G1)とG1競走3連勝を達成。2019年のJRA賞年度代表馬とJRA最優秀4歳以上牝馬を受賞した。

 昨年1月に生まれ故郷であるノーザンファームに戻り繁殖入り。母と父を合わせG1競走10勝の初仔は、早ければ2023年にデビューする。