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アニマルキングダムの本邦初産駒が誕生

  • 2021年03月12日
  • アニマルキングダムの本邦初産駒
    アニマルキングダムの本邦初産駒
  • 父と同じ栗毛の牝馬
    父と同じ栗毛の牝馬
  • 母はJBBA種牡馬の血が流れるカグラヤルージュ
    母はJBBA種牡馬の血が流れるカグラヤルージュ
  • 日本供用2年目のアニマルキングダム
    日本供用2年目のアニマルキングダム

 公益社団法人日本軽種馬協会(河野洋平会長理事、以下JBBA)が昨年、新ひだか町静内田原にあるJBBA静内種馬場に導入したアニマルキングダムの日本での初産駒が誕生した。

 本邦初産駒は1月11日生まれの栗毛の牝馬。日高町豊田にある浜本牧場の生産馬になる。母はカグラヤルージュという6歳牝馬。父はヨハネスブルグ、母の父はエンパイアメーカーと、奇しくも3代続けてJBBA種牡馬の血が流れる。

 濱本泰彰社長は「母は日本に輸入される前のエンパイアメーカー産駒です。結果的にJBBA色の強い馬になりました。毛色は父の影響でしょうか。しっかりした馬で、生まれてから順調に育っています。このまま無事に成長してほしい」。待望の本邦初産駒の誕生に、アニマルキングダムを管理する遊佐繁基場長は「写真を見ましたが、父のアニマルキングダムに似て垢ぬけた馬体をしてますね。バランスの良いグッドルッキングホースと思います。祖母の父エンパイアメーカー、母の父ヨハネスブルグとJBBA種牡馬を凝縮した血統ですから今後の成長が楽しみです」とコメントした。

 牡13歳栗毛アニマルキングダムは父がルロワデザニモー、母がダリシア、母の父がアカテナンゴというアメリカ産馬。母は現在、千歳市にある社台ファームで繁殖生活を送っており、半弟にはJRA5勝のサトノキングダム、JRA4勝のサトノダムゼル、JRA3勝のサトノメサイアがいる。

 アニマルキングダムの競走成績は12戦5勝。現役時代は2011年のケンタッキーダービー(G1)、2013年のドバイワールドC(G1)などを制覇した。

 現役引退後は2013年よりオーストラリアで、2014年からアメリカで種牡馬として供用開始。すでに2019年のATCオーストラリアンダービー(G1)優勝馬エンジェルオブトゥルース、2020年のアメリカンオークス(G1)優勝馬デュオポリィなど数多くの重賞勝ち馬を送り出している。

 日本初供用の2020年は117頭に種付け。6月までに続々と産駒が誕生する予定だ。

 2021年の種付条件は後払受胎後支払(受胎確認後10月31日期限払い、流死産時又は産駒死亡時種付料返還特約付き)120万円。特定種牡馬に種付けしたことがある所有者への種付料割引制度と同一種牡馬への複数頭種付に対する種付権利無償贈呈制度の対象になっている。