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サウンドスカイが優駿スタリオンステーションにスタッドイン

  • 2018年08月10日
  • スタッドインしたサウンドスカイ
    スタッドインしたサウンドスカイ
  • ディープスカイ産駒初の後継種牡馬
    ディープスカイ産駒初の後継種牡馬
  • 2015年の2歳ダートチャンピオン
    2015年の2歳ダートチャンピオン

 8月10日午前11時20分頃、新冠町朝日にある優駿スタリオンステーションに、来年から新たに種牡馬として供用を開始するサウンドスカイがスタッドインした。スタッドインにはオーナー関係者や事務局の(株)優駿職員らが出迎え、元気な姿を確認すると種牡馬としての活躍を祈った。

 サウンドスカイは父ディープスカイ、母アンジェラスキッス、母の父ゴーンウエストという牡5歳の栗毛。新ひだか町静内御園にあるフジワラファームの生産馬で、2014年の北海道サマーセールサラブレッド1歳において11,340,000円(税込)で増田雄一氏によって購買された市場取引馬となる。

 サウンドスカイの競走成績は18戦4勝。増田雄一氏の所有馬、栗東の佐藤正雄厩舎(のちに高柳大輔厩舎)の管理馬として、2015年8月のメイクデビュー新潟(芝1600m)でデビューし4着。3戦目でダートに転じると、スタートで出遅たものの、4コーナーでは好位に取りつき最後の直線であっさり抜け出し初勝利を飾った。続く、なでしこ賞も直線で外から鋭く伸びて連勝。勢いに乗って園田競馬場へ遠征した兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)は一番人気に応えて重賞初制覇。ディープスカイの産駒として初の重賞勝ち馬になった。暮れの大一番、川崎競馬場で行われた全日本2歳優駿(Jpn1)では全国から集まった精鋭を退けて優勝。ダート変更後は、破竹の4連勝と圧倒的な強さを見せ、2歳ダートチャンピオンにのぼりつめた。

 7月6日付でJRAの競走馬登録を抹消。当初は乗馬となる予定だったが、オーナーサイドの意向により、このたび晴れて種牡馬として新たな道を歩むことになった。

 事務局の(株)優駿は「一気に4連勝してダート界の頂点に立ったパフォーマンスは素晴らしいものがありました。アグネスタキオンから続くサイアーラインといえば、当スタリオンにはかつてアドマイヤオーラという成功種牡馬がいましたので、サウンドスカイには縁を感じます。増田オーナーは自分の所有する繁殖牝馬を交配相手として用意されているようですし、サウンドボルケーノの時のように、サウンドスカイの仔も気に入れば購買されると思います。1頭でも多く繁殖牝馬が集まるよう、そして、種牡馬として活躍する産駒を出してほしい」と話した。