クリエイターⅡに初仔が誕生
新ひだか町静内田原にある日本軽種馬協会静内種馬場にて昨年から供用されているクリエイターⅡの初産駒が1月25日、新ひだか町静内浦和の田中裕之さんの牧場で産声を上げた。
母のレイクメリットは、1999年安田記念優勝馬エアジハード、1982年オークス馬シャダイアイバーやペインテドブラック、ユールシンキング、プレシャスカフェなどの重賞勝ち馬と同じ一族。世界初のクリエイターⅡ産駒は鹿毛の牡。出生予定日が最も早い1月12日で、約2週間ほど遅くなったが元気に放牧地を駆け回った。
静内軽種馬生産振興会長でもある田中さんは「クリエイターⅡはベルモントS(G1)を勝っているので、同じようにダートで活躍できるような馬を生産しようと思い種付けしました。生まれた当歳をご覧になったJBBAの方は本馬を見て『動きが軽くですから芝でも大丈夫ですよ』とほめてくださいました。生れた当初は少し細いかなと思いましたが、どんどん良くなり立派に育てきました。これからも順調にいってほしいです」と期待を寄せた。
クリエイターⅡは、父タピット、母モレナ、母の父プライヴェートリーヘルドという血統。5歳芦毛のアメリカ産馬で、2歳から3歳までアメリカで競走生活を送り、2016年のベルモントS(G1)、アーカンソーダービー(G1)などを制覇した。
現役を引退してすぐに日本へ来日。米チャンピオンサイアー・タピットの後継として期待される種牡馬で、供用初年度は85頭の種付頭数を数えた。初年度産駒は2020年にデビューを迎える。
2018年の種付料は受胎条件200万円(フリーリターン受胎確認後10月31日払)。日本軽種馬協会が今年から実施する「種付権利無償贈呈」の対象馬にもなる。同協会の種牡馬の中では最も若く、次世代を担うホープとして期待は大きい。
供用2年目を迎えた今年は、白さを増した馬体がボリュームアップ。2月13日の午前9時から開催される種牡馬展示会では、より種牡馬らしくなった馬体を披露できるはずだ。