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ポアゾンブラックがアロースタッドにスタッドイン

  • 2017年11月22日
  • アロースタッドにスタッドインしたポアゾンブラック
    アロースタッドにスタッドインしたポアゾンブラック
  • 現役時代はダート短距離路線で活躍
    現役時代はダート短距離路線で活躍
  • 2018年度の種付料は受胎条件20万円、出生条件30万円
    2018年度の種付料は受胎条件20万円、出生条件30万円

 11月22日午前8時30分頃、新ひだか町静内田原にあるアロースタッドに、来年から新たに種牡馬として供用を開始するポアゾンブラックがスタッドインした。

 ポアゾンブラックは父マイネルラヴ、母サンライトチーフ、母の父チーフベアハートという青鹿毛の8歳牡馬。日高町賀張にある出口牧場の生産馬で、2010年の北海道オータムセールにおいて、3,255,000円(税込)で村上憲政氏に購買された市場取引馬となる。

 村上憲政氏の所有馬、西脇の野田学厩舎の管理馬として、2011年11月に兵庫県の園田競馬場でデビュー。後続に8馬身差をつけて初陣を飾ると、2011年12月の園田ジュニアC、2012年4月の菊水賞を含め無傷の5連勝を達成。その後、JRA栗東の本田優厩舎に転厩し、2014年のエニフSなど4勝をあげたほか、2014年のマイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)2着、ホッカイドウ競馬の田中淳司厩舎へ移籍してからは2015年のグランシャリオ門別スプリント、2017年の道営スプリントを制したほか、2015年のクラスターC(Jpn3)2着、2015年の北海道スプリントC(Jpn3)2着、2015年の兵庫ゴールドトロフィー(Jpn3)3着と、短距離のダートグレード競走などで活躍し、中央・地方合わせ通算33戦12勝の成績を収めた。

 ポアゾンブラックの育成に携わった岡田牧場の岡田隆寛社長は「ゴールドシップと同じ出口さんの生産馬で、幼少期はゴールドシップと一緒に放牧地を駆け回っていたそうです。この年は牡馬が3頭しかいなくて、そのうち2頭が種牡馬になるというのはすごいことと思います。とても乗り味がよくスピードもあったのですが、500kgを超す大型馬で骨折など脚もとの故障で何度も休養しました。それでも地方の重賞や交流重賞で活躍してくれましたので頭が下がる思いですし、私たちスタッフもポアゾンブラックを扱ったことで、いろいろ学ぶことが多かったです。父のマイネルラヴに瓜二つの体形をしています。一頭でも多く繁殖牝馬が集まってくれたらうれしいですね」とエールを送った。

 2018年度の種付料は受胎条件20万円(フリーリターン特約付き)、または、出生条件30万円と発表されている。