馬産地ニュース

ウインバリアシオンの展示会が行われる

  • 2017年11月20日
  • ウインズ種市
    ウインズ種市
  • 荒谷さんとウインバリアシオン
    荒谷さんとウインバリアシオン
  • 展示会会場
    展示会会場
  • 展示会風景
    展示会風景
  • 来場者に抽選でプレゼントされたお守り
    来場者に抽選でプレゼントされたお守り

 11月12日(日)、供用2年目の種付けシーズンを無事に終了させたウインバリアシオンの展示会が岩手県洋野町のウインズ種市で行われた。

 当初の予定では、菊花賞当日の10月22日を予定していたが台風の接近により中止。その後も悪天候が続いて、度重なる延期となったものの、ようやく開催となったこの日、同馬をひと目見ようと全国各地から約150人のファンが来場した。

 午後1時から行われた展示会では繋養先でもある荒谷牧場の荒谷栄一場長と共にウインバリアシオンが登場。同馬を所有するスプリングファームの佐々木拓也代表による同馬の紹介の後、記念撮影のサービスや、たてがみ入りのお守りが当たる抽選会などが行われ、約30分の展示会は盛況のうちに幕を閉じた。

 この日のために東京から友人と2人で新幹線とレンタカーを利用して現地まで駆け付けたという熱心な女性ファンは「現役時代から大好きだった馬なので、こんなに近くで会うことができるなんて夢にも思っていませんでした。遠くから来た甲斐がありました」と展示会の余韻に浸っている様子だった。

 種牡馬入り2年目のシーズンを迎えたウインバリアシオンは初年度産駒の評判が高いことを受けて種付け頭数が大幅に増加。今年は51頭に種付けを行い、青森県で繋養されている種牡馬としては最多の数字を記録した。

 終了後に佐々木代表に今回の展示会の総括とウインバリアシオンについて話を伺うと「今回は11月中旬の開催で寒い中での開催、しかも台風の影響で延期が続き告知も遅れたこともあって昨年よりも来場者は若干下回りましたが、それでも遠方からお越しいただいたファンの方々も大勢いらっしゃったので、改めてウインバリアシオン人気の高さを感じました。人気だけでなく、今年生まれた当歳馬たちは本当に素晴らしい産駒揃いですので、生産者の方々にも高い評価をいただいて今シーズンは50頭以上の種付けを行うことができました。はるばる青森までバリアシオンの当歳を見に来られる熱心な馬主さんや調教師の方々もいらっしゃるので、せりに上場される来年はこれまで以上に盛り上がってくれるのではと期待しています」と前途洋々なウインバリアシオンにエールを送っていた。

 また、展示会を主催したウインズ種市の霧生宗弘所長は「以前はフサイチコンコルドやトウケイニセイを当ウインズで展示したこともありますが、現役の人気種牡馬を間近でファンの方にお見せすることができるのは滅多にない貴重な機会です。今回は悪天候が続いたことで延期が重なりファンの皆さまにもご迷惑をおかけしましたが、それでも大勢の方々 に来場いただきまして嬉しい限りです」と無事に展示会が行われたことに安堵の表情を浮かべていた。

 なお、来年度のウインバリアシオンの種付料については近日中に発表の予定だそうだ。