馬産地ニュース

日本軽種馬青年部連絡協議会が講習会

  • 2017年11月17日
  • 競馬にかかわる人について講演した岡田繁幸氏
    競馬にかかわる人について講演した岡田繁幸氏
  • 主催者を代表してあいさつする辻陽会長
    主催者を代表してあいさつする辻陽会長
  • 全国から約60人が出席した講習講話会
    全国から約60人が出席した講習講話会

 11月16日夜、各地区青年部で構成する日本軽種馬青年部連絡協議会(辻陽会長、会員221名)は、札幌市中央区にある札幌東急REIホテルにおいて、ビッグレッドファームグループ代表の岡田繁幸氏を講師に招き、講習講話会を開催した。

 講習講話会は日本軽種馬青年部連絡協議会の主要事業のひとつ。当日は日高や胆振のみならず、東北や関東から約60名の青年部員や生産者などが出席した。講習会に先立ち辻陽会長は「岡田様、本日はお忙しい中、講師として札幌までおいでいただきありがとうございます。先日、講習会の打ち合わせにおうかがいしたときに、私たちの話を真剣に聞いてくださり、丁寧に答えてくださいました。本当にホースマンとして、あこがれの存在であり、大人としても尊敬できる存在であります。今日はより深い話が聞けるのではととても楽しみにしています」とあいさつした。

 講師の岡田氏は1950年静内出身。アメリカで修業したのちに、静内浦和でビッグレッドファームを開業。その後、ビッグレッドファームグループとして発展を遂げ、ビッグレッドファーム浦和、明和、田原、朝日、真歌トレーニングパーク、ブルースターズファーム、鉾田トレーニングセンター、コスモヴューファームを有し、種牡馬から生産、育成、外厩施設と、すべてを網羅する日本を代表する総合牧場として数多くの活躍馬を送り出してきた。また、競走馬ファンドのクラブ法人、(株)ラフィアンターフマンクラブ、(株)ウインレーシングクラブ、共有馬主の(有)コスモスを統括している。

 岡田氏は「競馬にかかわる人について」をテーマに講演。牧場の後継者について、従業員について、競馬ファンについて、広い視野に立って競馬にかかわる人について語った。

 出席者からは「今後10年後、20年後の競馬サークルについての考えをお聞かせください」、「経営者として従業員を確保する考え方を教えてください」、「馬を見るときに馬の動きのほか、人の馬の歩かせ方について気になることはありますか」、「ゴールドシップにはどのような繁殖牝馬が良いですか?」、「牧場の規模が大きくなるに従い、従業員に対してどのようなマネジメントをしてきましたか」、「岡田さんの今のブランドビジョンは何ですか」、「成功する種牡馬にはどのようなポイントがありますか」など多くの質問が寄せられ、岡田氏は独自の言い回しでアドバイスした。