馬産地ニュース

浦河・荻伏青年部が当歳馬品評会

  • 2017年11月02日
  • 品評会で最優秀賞を受賞したアイカギの2017
    品評会で最優秀賞を受賞したアイカギの2017
  • 優秀賞1席を受賞したユメノオーラの29
    優秀賞1席を受賞したユメノオーラの29
  • 表彰状を贈られ笑顔を見せる受賞者たち
    表彰状を贈られ笑顔を見せる受賞者たち
  • 主催者を代表してあいさつする浦河町軽種馬生産振興会青年部の高村祐太郎部長
    主催者を代表してあいさつする浦河町軽種馬生産振興会青年部の高村祐太郎部長

 11月1日、浦河町の浦河町軽種馬生産振興会青年部(高村祐太郎部長)と荻伏軽種馬生産振興会青年部(近藤光将部長)は、平成29年度当歳馬品評会を開催した。

 この品評会は両青年部の共催で、飼養管理技術の向上と会員相互の親睦を深めることを目的とした事業。7回目を迎えた今年は、各青年部員の牧場とJRA日高育成牧場から今年生まれた8頭の牡馬が出陳された。

 当日は高村部長や近藤部長をはじめとした青年部員や平賀敦場長、蘆原永敏副場長をはじめとしたJRA日高育成牧場の職員、BTC軽種馬育成調教センターの職員など約30名が参加。出陳牧場を巡回する方式で審査が行われた。審査員は参加者全員で、出陳馬のコンフォメーションや歩様、引き馬、駐立、人馬の信頼関係などを厳しい目でチェックした。展示の際には、出陳の動機や離乳した日、飼料の量や種類、放牧時間、種牡馬の配合理由、管理状況などの聞き取り調査も行われた。

 参加者の公正な投票の結果、最優秀賞は川越ファームが生産したアイカギの2017(父ヴィクトワールピサ)が受賞。優秀賞1席には田中スタッド生産のユメノオーラの29(父エピファネイア)、優秀賞2席には伏木田牧場生産のストリートパレードの2017(父ワールドエース)、ベストターンドアウト賞には大北牧場生産のショウナンアオバ2017(父ヴァンセンヌ)が選ばれた。JRA日高育成牧場診療所会議室で行われた表彰式では、それぞれの受賞者に、青年部やJRA日高育成牧場、後援企業の(株)ホクチクなどから賞状や景品が贈呈された。

 審査員を代表して平賀場長は「2年前、この品評会に出た馬が昨年のせりで売却され今年、デビューを迎えました。すでに何頭かデビューして勝ち上がっている馬もいます。人様の馬ですが、あのとき見た馬が勝つというのは自分たちにとってもうれしいことです。去年の出陳馬も今年のせりで良い値段で売却されてました。今の2歳に続いてほしいと思います。そして、今回の出陳馬についてですが、気温も下がってきてますし、まだ当歳ですし、離乳の日も違いますし、管理もそれぞれですので、毛並がきれいにそろうとはいきませんでしたが、馬たちを見ると来年のせりが楽しみというのがたくさんいました。このまま順調に成長してほしいです。また、今日は風がなかったということもありますが、どんな状況でも馬とコンタクトを取っての立たせ方や、しっかりとリードして、それについてくる歩かせ方が素晴らしく、ほとんどの出陳馬が合格点でした。集放牧など普段から注意して行えば、それが馴致になります。せりにもつながってきますから継続して取り組んでください。来年のせりで再会できるのを楽しみにしています」と講評した。

 主催者を代表して高村部長は「今日は雨降りの中お疲れ様でした。また、会場を提供してくださったJRAの皆様ありがとうございました。株式会社ホクチク様からも景品をご用意していただき、当歳馬品評会を、これからももっと力を注いていきたいと感じています。今回、自分は、最優秀賞を逃してしまいましたが、来年は最優秀賞を目指して世界に近づけるような馬づくりに励んでいきたいです」と強い馬づくりに向け、品評会のさらなる発展を誓った。