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ロゴタイプが社台スタリオンステーションにスタッドイン

  • 2017年10月30日
  • 社台スタリオンステーションで種牡馬となるロゴタイプ
    社台スタリオンステーションで種牡馬となるロゴタイプ
  • 元気な姿で社台スタリオンステーションにスタッドイン
    元気な姿で社台スタリオンステーションにスタッドイン
  • 皐月賞(G1)、安田記念(G1)、朝日杯フューチュリティS(G1)とG1 3勝をあげた
    皐月賞(G1)、安田記念(G1)、朝日杯フューチュリティS(G1)とG1 3勝をあげた

 10月30日午前7時頃、安平町早来源武にある社台スタリオンステーションに、来年度から新たに種牡馬として供用を開始するロゴタイプが、元気な姿でスタッドインした。

 10月27日付けで競走馬登録を抹消したロゴタイプは、休養していた宮城県の山元トレーニングセンターから繋養先に到着。出迎えたスタリオンスタッフや報道陣に新生活へ向け、鍛え抜かれた漆黒の馬体を披露した。

 ロゴタイプは父ローエングリン、母ステレオタイプ、母の父サンデーサイレンスという千歳市にある社台ファームの生産馬。牡7歳の黒鹿毛で、祖母は1993年のローズS(G2)を制したスターバレリーナ、叔父には2004年の東海S(G2)やマーチS(G3)を制したアンドゥオール、叔母には2001年の中日新聞杯(G3)を制したグランパドドゥ、いとこには2013年の函館スプリントS(G3)、2012年のキーンランドC(G3)とアイビスサマーダッシュ(G3)を制したパドトロワ、近親には2007年の函館スプリントS(Jpn3)を制したアグネスラズベリなどがいる。

 ロゴタイプの競走成績は30戦6勝。吉田照哉氏の所有馬、美浦の田中剛厩舎の管理馬として、2歳時の2012年6月のメイクデビュー函館でデビュー勝ち。11月のベゴニア賞をレコードタイムで駆け抜け2勝目をあげると、暮れの朝日杯フューチュリティS(G1)で、一番人気のコディーノ、後のG1勝ち馬ラブリーデイなどを退けて重賞初制覇をG1で飾り、2012年度JRA賞最優秀2歳牡馬に選出された。

 3歳時には休み明けのスプリングS(G2)を勝利で飾ると、続く皐月賞(G1)はエピファネイアを半馬身差抑えてレコードタイムで優勝。その後はG1戦線で惜しいレースを続けていたが、2016年の安田記念(G1)では果敢に先手を取ると、圧倒的一番人気モーリスを突き放して3年2か月ぶりの勝利をあげ、3つ目のG1タイトルを手にした。

 社台スタリオンステーションでは「台風22号が北上してきており心配していましたが、何事もなく無事に到着したのでまずは安心しました。馬も元気そうでよかったです。エピファネイアを抑えてレコードタイムで優勝した皐月賞(G1)や年度代表馬のモーリスを相手に影をも踏まさなかった安田記念(G1)、海外の強豪相手に戦ったドバイや香港など、2歳のデビューから30戦、大きな怪我もなく長い間、常にトップレベルで安定した戦いをしてくれ頭が下がる思いです。ロゴタイプが持つスピードや丈夫さが産駒にも伝われば必ず活躍すると確信していますので、ローエングリンの後継として期待しています」とコメントした。2018年度の種付け料条件などは後日発表される。