馬産地ニュース

JRA日高育成牧場でBTC利用者の意見交換会

  • 2017年10月25日
  • 育成馬の飼養管理について勉強した意見交換会
    育成馬の飼養管理について勉強した意見交換会
  • 挨拶するJRA日高育成牧場の平賀敦場長
    挨拶するJRA日高育成牧場の平賀敦場長
  • 挨拶するBTC利用者振興会の高樽秀夫会長
    挨拶するBTC利用者振興会の高樽秀夫会長
  • 話題提供した3人の専門家
    話題提供した3人の専門家

 10月24日夜、浦河町西舎にあるJRA日高育成牧場は、同牧場事務所2階大会議室において、BTC利用者との意見交換会を開催した。

 この意見交換会はBTC利用者振興会や軽種馬生産者らを対象にした勉強会。今回は「育成馬の飼養管理~育成調教時の飼料(エサ)について考える~」がテーマに、JRA日高育成牧場業務課の冨成雅尚課長が「JRA育成馬の飼養管理」を、同牧場の松井朗主任研究役が「育成馬の栄養の基礎」を、ファームコンサルタントの三浦久延獣医師が「ファームコンサルタントについて」を演題に話題提供した。当日はBTC利用者振興会の会員や日高地区の軽種馬生産者、BTC育成調教技術者養成研修第35期生など約70人が出席した。

 開会にあたりJRA日高育成牧場の平賀敦場長は「今回は飼料管理をテーマに専門家の方をお招きしました。いろいろ質問して一つでもよいですので日頃の疑問を解決してお帰りください」とあいさつ。BTC利用者振興会の高樽秀夫会長は「私たちが馬をつくるうえでできることは、運動とエサと蹄の管理です。今回の意見交換会では飼料をテーマに勉強します。たくさん資料も用意されています。皆様の強い馬づくりの参考になればうれしいです」と呼びかけた。

 冨成課長はJRA育成馬の給餌方法、給餌飼料の決定方法、日本軽種馬協会が開発した栄養管理・馬体管理ソフト「SUKOYAKA」の使用方法、ボディコンディションスコアの測定方法やメリットを紹介。松井主任研究役は後期育成の飼養管理、競走馬の飼養管理、栄養と接種のタイミングなど、三浦獣医師はファームコンサルタントの仕事内容、活用するメリット、サラブレッドの飼養管理や栄養管理について説明した。

 後半は3人の講師とのディスカッションが行われ「腸内細菌数が変わることによって、飼料の吸収や消化に影響はありますか?」、「腸内細菌が馬の気合いを阻害するうわさを聞きますがどうなんでしょう」、「若いうちから胃や腸を広げておけば、そのあともたくさん餌を食べてくれるでしょうか」、「馬に必要なアミノ酸は何種類くらいありますか?」、「育成馬のボディコンディションスコアはこれくらいがいいのですか?」、「米国の育成馬はどれくらいのボディコンディションスコアですか?」など、出席者から数多くの質問が寄せられた。