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瑞穂賞はドラゴンエアルが移籍後重賞初勝利

  • 2017年10月23日
  • 2番人気のドラゴンエアルが突き抜けた
    2番人気のドラゴンエアルが突き抜けた
  • 移籍後重賞初勝利となった
    移籍後重賞初勝利となった
  • 雨の中、声援を送った関係者の皆さんと口取り写真
    雨の中、声援を送った関係者の皆さんと口取り写真

 道営記念を目指す伝統の一戦、中京スポーツ杯第50回瑞穂賞(H2)【ケープブランコ賞】が10月11日、門別競馬場距離1800mで行われた。

 今年は4歳から9歳までの7頭が参戦。圧倒的な1番人気に推されたのは、今季1600~2000mの地元重賞で負け知らずのオヤコダカ。2番人気は赤レンガ記念でオヤコダカの2着、その後は他場に遠征し、実績を積んできた6歳馬、ドラゴンエアル。3番人気は伸び盛りの4歳馬スティールキングで、オープン特別を二連勝して古馬重賞奪取に挑んできた。

 レースは降り続く雨の中、スタンド前からのスタート。紅一点のジュエルメッセージが先手を奪い、ジャストフォファンが続く。その直後にオヤコダカ、クラバズーカー、スティールキング、ドラゴンエアル、9歳馬グレイレジェンドという体勢で1コーナーを回った。3コーナーでいつも通りオヤコダカが進出を開始、逃げるジュエルメッセージを捕らえにかかる。しかし、内から後方で機会を伺っていたドラゴンエアルが一気にスパート。伸びあぐねるオヤコダカを尻目にジュエルメッセージを交わし、重賞3勝目、ホッカイドウ競馬移籍後では重賞初勝利のゴールに飛び込んだ。勝ち時計は1:54.8(雨・重)。4馬身差の2着は逃げ粘ったジュエルメッセージが入り、オヤコダカはそこから3/4馬身差の3着に敗れた。

 今季重賞2勝目となった鞍上の服部茂史騎手は「強い相手がいましたが、自分の馬をしっかり走らせることに集中し、コース取りもうまくいきました。リズム良く上がって行って、オヤコダカを交わした後もいい感じだったのでこれなら踏ん張ってくれるかなと。最後の大一番、道営記念がますます楽しみになりましたし、厩舎一丸となって頑張っていきたいです」と会心のレースに声を弾ませた。

 ドラゴンエアルは新ひだか町静内にある千代田牧場のオーナーブリーディングホース。父タイムパラドックス、母シルクアウローラ、母の父クロフネという血統の6歳牡馬。地方・川崎競馬からデビューし、岩手のダービーグランプリ、川崎の報知オールスターCを制し、今季からホッカイドウ競馬に移籍していた。