胆振軽種馬農業協同組合青年部がグループ研修
10月19日、胆振軽種馬農業協同組合青年部(吉田正志部長)は、平成29年度軽種馬経営高度化指導研修事業のグループ研修を活用した、胆振軽種馬農協青年部グループ第3回研修会を、日本軽種馬協会との共催で開催した。
胆振青年部のグループ研修は一昨年から始まり、今年度は6月の実践研修、7月の座学研修に続き3回目。今回は「軽種馬用放牧地の管理について」をテーマにし、三枝俊哉酪農学園大学教授・農学博士を講師に、三浦久延ファームコンサルタント・獣医師をアドバイザーに招き、安平町東早来にある追分ファームリリバレーでの実践研修と、千歳市北栄2丁目にある北ガス文化ホール(千歳市民文化センター)での座学が行われ、吉田部長をはじめとした青年部員、牧場従業員のほか、平成29年度JRA軽種馬生産地研修生の4人も参加した。
実践研修では2つの放牧地を見て回り、牧草の生育状況や傾斜による水の流れの方向など、放牧地における課題と対策について確認。座学では三枝教授が「ケンタッキーブルーグラス 草地の造成と維持管理」を演題に、軽種馬用放牧地の管理について、馬と牛の放牧地の違いを交えてレクチャーした。
出席者からは「腸内細菌の重要性に注目が集まっていますが、土壌細菌と何か関連はありますか?」、「完熟していない堆肥を撒くことの弊害はありますか?完熟度によって違いはありますか?」、「放牧地の越冬時の適正な草丈は?」などといった質問が寄せられ、講師やアドバイザーとともに時間ぎりぎりまで、活発なディスカッションが行われた。