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JRA日本中央競馬会のオータムセール購買馬が日高育成牧場入厩

  • 2017年10月12日
  • フェアノータム2016の落札時
    フェアノータム2016の落札時
  • JRA今年最後の購買になったグリッツェルンの28
    JRA今年最後の購買になったグリッツェルンの28
  • 落札後のマイクロチップ検査
    落札後のマイクロチップ検査

 10月5日、JRA日本中央競馬会は、北海道オータムセールで購買した1歳馬2頭を、浦河町西舎にある日高育成牧場に入厩させた。

 JRAは10月2日から4日にかけて新ひだか町静内神森の北海道市場で開催された北海道オータムセールにおいて、上場番号29番のフェアノータム2016(牝、父ヘニーヒューズ)を11,340,000円(税込、以下同)で、上場番号489番のグリッツェルンの28(牝、父ヨハネスブルグ)を5,076,000円を購買。今年の1歳市場での購買を終えた。入厩した2頭はJRA職員によるメディカルチェックを受けるとJRA育成馬の仲間入りをした。

 2頭の入厩で2016年生まれのJRA育成馬79頭(牡37頭、牝42頭)が確定。内訳はJRAホームブレッド5頭(牡2頭、牝3頭)、九州1歳市場での購買が3,780,000円で牝1頭、八戸市場での購買が総額14,256,000円で3頭(牡2頭、牝1頭)、セレクトセールでの購買が総額39,960,000円で4頭(牡2頭、牝2頭)、北海道セレクションセールでの購買が総額129,816,000円で13頭(牡6頭、牝7頭)、北海道サマーセールでの購買が総額300,024,000円で51頭(牡25頭、牝26頭)、北海道オータムセールでの購買が総額16,416,000円で牝2頭となった。1歳市場全体では74頭(牡35頭、牝39頭)を総額504,252,000円で購買。前年と比べ頭数は同じだが、総額は2,916,000円減となった。

 日高育成牧場では57頭(牡27頭、牝30頭)を管理。すでに早い組は馴致が行われており、オータムセールの2頭もすぐに馴致に入るという。

 冨成雅尚業務課長は「今年のせり市場はどこも盛況で、JRAとしてはなかなか購買することができず苦戦しましたが、最終的に良い馬を揃えることができました。血統的にもセイウンワンダーの半弟やスノードラゴンの半妹などもおりますので楽しみです。これから来年のブリーズアップセールへ向けて負荷をかけていきます。前年のJRA育成馬以上の成績を残せるよう、そして、重賞勝ち馬、G1勝ち馬が出せるよう頑張っていきます」と抱負を語った。