馬産地ニュース

オータムセールが開催される

  • 2017年10月05日
  • 開催に先立ち、あいさつする木村市場長
    開催に先立ち、あいさつする木村市場長
  • 最高価格マリブウィンの2016落札シーン
    最高価格マリブウィンの2016落札シーン
  • 高額2位。アグネスメープルの16
    高額2位。アグネスメープルの16
  • 牝馬最高価格サトノティアラの16
    牝馬最高価格サトノティアラの16
  • 高額4位。1,458万円で落札されたシルバーキセキの2016
    高額4位。1,458万円で落札されたシルバーキセキの2016

 10月2日から4日までの3日間、日高軽種馬農業協同組合(木村貢代表理事組合長)が主催する、北海道市場オータムセール・サラブレッド1歳が、新ひだか町静内にある北海道市場で開催された。

 3日間で675頭(牡256頭、牝419頭)が上場されて、507頭(牡209頭、牝298頭)が売却。売却総額は開催レコードとなる1,754,784,000円(税込、以下同)、売却率も過去最高の75.1%を記録。平均価格は3,461,112円を記録した。

 セールに先だち、木村貢市場長は「今年はトレーニングセール、セレクションセール、サマーセールと大変好調なうちに推移してまいりました。このオータムセールの比較展示では、ひと夏を越して充実した姿の1歳馬をご覧いただけたと思います」とあいさつ。多数の購買を呼びかけた。

 

 3日間を通した最高価格は新冠の須崎牧場生産「マリブウィンの2016」(牡、父ヘニーヒューズ)の21,600,000円(税込)。高橋文男氏が落札した。米国産の母は北米で5勝。近親にはアメリカンオークス(G1)優勝ネレイドがいる血統だ。

 高額2位は千歳市の社台ファーム生産「アグネスメープルの16」(牡、父シンボリクリスエス)で17,280,000円。岩手競馬2勝の母は函館スプリントS(Jpn3)優勝アグネスラズベリの半妹。森中蕃氏が落札している。

 また、牝馬では全体でも高額3位となる「サトノティアラの16」(牝、父ロードカナロア)の16,200,000円。JRA2勝の母は桜花賞(Jpn1)3着ソーマジックの半妹という血統。千歳市の社台ファームの生産馬で、河内孝夫氏が落札している。

 なお、団体購買ではJRA日本中央競馬会が牝2頭を総額16,416,000円で、兵庫県馬主協会が7頭(牡2頭、牝5頭)を総額15,660,000円で、石川県馬主協会が5頭(牡1頭、牝4頭)を総額14,472,000円で購買した。

 セール終了後、木村組合長は「(売却率が80%近かった)サマーセールで購入できなかった方がたくさんいらっしゃると直接的にも間接的にも聞いていましたので、ある程度の数字は期待していましたが、期待以上。感謝としか言いようがない」と話し「多くの地方競馬場で2歳戦を充実させようとして施策を打ち出していただいていることと、レポジトリーに代表されるように安心して参加できる市場、信頼できる市場運営が浸透していったのではないか」と分析した。

 オータムセールの結果はJBISホームページ(http://www.jbis.or.jp/seri/2017/11B4/)、

または日高軽種馬農業協同組合(http://www.hba.or.jp/autumn_2017/)のホームページでご確認ください。