馬産地ニュース

ストーミングホームがクラックステーブルに移動

  • 2017年09月28日
  • イーストスタッドから移動してきたストーミングホーム
    イーストスタッドから移動してきたストーミングホーム
  • 新天地でも活躍を期待されている
    新天地でも活躍を期待されている
  • 国内外で重賞ウイナーを輩出
    国内外で重賞ウイナーを輩出
  • 放牧地ではすっかりリラックスして過ごした
    放牧地ではすっかりリラックスして過ごした

 浦河町のイーストスタッドで繋養されていたストーミングホーム(牡19 )が9月23日、新冠町のクラックステーブルに移動した。

 ストーミングホームは父マキャヴェリアン、母トライトゥキャッチミーとの間にイギリスの名門牧場ゲインボロースタッドで誕生し、現役時代はイギリスとアメリカを主戦場として活躍。英チャンピオンS(G1)、チャールズウィッティンガムメモリアルハンデキャップ(G1)、クレメントLハーシュターフCh(G1)といったG1を3勝、2002年のジャパンカップ(G1)にも招待され来日を果たしている。現役引退後は2004年からイギリスでスタッドインし、2007年シーズン終了後に日本に輸出。日高町のダーレージャパン・スタリオンコンプレックスで繋養されたのち、2015年からは浦河町のイーストスタッドに移動して種牡馬生活を送っていた。

 海外に残した産駒の中からジャッカルベリーがイタリアのミラノ大賞(G1)を、ライオンテイマーがオーストラリアのMRCアンダーウッドS(G1)を優勝。これまでに2頭のG1勝ち馬を送り出しており、日本でもマコトブリジャールとティーハーフがそれぞれJRAで重賞勝ち馬となっている。

 同馬を新たに繋養するクラックステーブルの村上進治代表はストーミングホームについて「当牧場では今シーズンより新たに種牡馬事業をスタートしたのですが、ちょうど来期に向けて新たな種牡馬を探していたタイミングでまたとないオファーを頂き、即決で導入することを決めました。19歳とは思えないくらい馬体は若々しいですし、トモの筋肉の発達具合も素晴らしいです。海外ではG1ウイナーも出ていますし、日本でもティーハーフやマコトブリジャールといった重賞勝ち馬が出ています。本馬はミスタープロスペクター3×2という強いクロスを持っているので、それを活かした配合ができればまだまだ活躍馬を送り出せると思います。素晴らしい血統馬ですし、日本だけでなくシンガポールやマレーシアのようなアジア圏で芝のレースを開催している競馬場にも合いそうなので、機会があれば生産馬を海外でデビューさせてみたいという思いもあります。何とかしてもうひと花、咲かせてあげたいですね」と同馬に対する強い期待の胸の内を語っていた。

 なお、来季の種付料に関しては後日正式に発表される予定となっている。