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フローラルCはミスマンマミーアが人気に応えて重賞初制覇

  • 2017年09月26日
  • 大外から1頭違う脚で追い込んでくるミスマンマミーア
    大外から1頭違う脚で追い込んでくるミスマンマミーア
  • 人気に応え重賞初勝利を飾った
    人気に応え重賞初勝利を飾った
  • 芝・ダート、距離問わないオールラウンダーな走りを見せた
    芝・ダート、距離問わないオールラウンダーな走りを見せた
  • 宮崎騎手、松本調教師にとっても久々の重賞勝利
    宮崎騎手、松本調教師にとっても久々の重賞勝利
  • 雨のためスタンド内で行われた表彰式
    雨のためスタンド内で行われた表彰式

 9月20日、門別競馬場では2歳牝馬重賞、UHB杯第17回フローラルカップ(H3)【バゴ賞】がダート内回り1600mで行われた。

 人気の一角を担うはずだったクロスウィンドが出走を取り消し、12頭の2歳牝馬がエントリーした。

 1番人気はJRA札幌競馬場で行われたコスモス賞でJRA所属馬相手に2着と大健闘したタニノギムレット産駒のミスマンマミーアで2.3倍。2.8倍の2番人気は前走リリーCで重賞初制覇を果たしたサウスヴィグラス産駒のストロングハート。3番人気は未勝利、アタックチャレンジ競走を連勝して初重賞に挑むカジノドライヴ産駒のビジネスライクで5.3倍だった。

 レースが近づくにつれて強くなる雨の中、スタンド前からスタートが切られる。揃ったスタートの中からまず先手を奪ったのは、重賞連勝を狙うストロングハート。追ってナツミプレジール、リコーデリンジャー、チェゴらも先頭集団に加わり1コーナーを回っていった。1番人気のミスマンマミーアは後ろから2頭目を進み、向正面ではすでに鞭が入っている。4コーナー手前で一気にミスマンマミーアが先頭集団を交わし、ストロングハートを射程圏内に入れた。最内に進路を取り、粘るストロングハート、大外から襲いかかるミスマンマミーア、内外離れた2頭の戦いは、ミスマンマミーアが1/2馬身抜け出しゴールを駆け抜けた。勝ち時計は1:43:5(曇・重)2着にストロングハート、3馬身差の3着は、離された最後方にいたスズカマンボ産駒のフォローユアハート(10番人気)が上がり最速の脚で入線し、三連単万馬券と波乱の結果となった。

 ミスマンマミーアに騎乗した宮崎光行騎手は「レース前は中団くらいに付けて、もう少し楽に追走できると思っていましたがちょっと大変でしたね。距離はもっとあった方がいいし、芝向きの馬ですが、今日は大外回って差しきるんだからすごい馬だなと感じました」と話し、ミスマンマミーアの適応能力に驚いている様子だった。

 管理する松本隆宏調教師は「前走札幌2歳ステークス(G3)では内に入って出られなくなり、脚を余してしまったので、今日は騎手も外を回したんじゃないかな。今日のレース振りを見て、並みの馬じゃないことを再認識させられました。今後はまだ未定ですが、芝のレースをまた使ってみたいですね」と期待を寄せていた。

 ミスマンマミーアは、父タニノギムレット、母サンデーメモリー、その父サンデーサイレンスという血統の2歳牝馬。シーギリヤガールやダブルオーセブンの生産牧場で知られる日高町・新生ファームのオーナーブリーディングホースだ。