馬産地ニュース

ファームコンサルタント養成研修の修了式が行われる

  • 2017年09月19日
  • ファームコンサルタント養成研修を修了した受講者と講師や関係者
    ファームコンサルタント養成研修を修了した受講者と講師や関係者
  • 当歳馬のコンフォメーションなどを確認する実習
    当歳馬のコンフォメーションなどを確認する実習
  • レポート発表についてのディスカッション風景
    レポート発表についてのディスカッション風景

 9月14日、公益社団法人日本軽種馬協会(河野洋平会長理事、以下JBBA)は、浦河町西舎にある日本中央競馬会(以下JRA)日高育成牧場において、ファームコンサルタント養成研修(栄養管理技術指導者養成研修)の修了証書授与式を行った。

 この研修はJBBAの軽種馬経営高度化指導研修事業のひとつ。生産牧場の現地指導実施や生産者からの相談に対応可能な栄養管理技術者の養成を目標とし、地域に密着した人材の養成と、安定的かつ気軽に生産者が利用や相談できる指導体制構築を目的としている。研修には日高管内の農業協同組合、日高軽種馬農業協同組合、飼料販売会社の職員9名が受講。平成27年9月から月1回のペースで継続的に研修に励み、14日の第24回研修が最後の研修となった。

 研修は毎回、講義、実習、課題発表の3部構成で実施。講義は主にJRA日高育成牧場の職員が担当し、実習はJRA日高育成牧場の当歳馬や1歳馬、繁殖牝馬を用いてのボディコンディションスコアやコンフォメーション、歩様の確認、民間牧場での実践が行われ、課題は文献要約やファームコンサルタントレポート作成などで、講師やエキスパートを交えてのディスカッションを通してスキルアップを図った。また、研修の理解を確かめる筆記試験やレポート提出などもあり、受講者は通常業務と平行しての予習や復習、レポート作成に追われたという。

 第24回の研修後に行われた終了証書授与式では、JBBA生産対策部の渡邉孝徳部長が「受講者の皆様は自分の仕事を持ちながらこの研修に参加してくださりありがとうございました。また、この研修に協力、理解してくださいました日高育成牧場や関係者の方々には感謝申し上げます。このファームコンサルタント研修は、生産地の底上げのためにはアドバイスする指導者の存在が不可欠であるということで始めました。今後はこの研修で身につけた知識や技術を本業のほうにも活かして、生産地へ還元してほしいと思います」と挨拶し、受講者全員に修了証書を授与。また研修において優秀な成績を収めた4名には、JRA日高育成牧場の平賀敦場長から優秀賞が贈られた。