馬産地ニュース

旭岳賞はオヤコダカが連覇

  • 2017年09月19日
  • 持ったままで後続を突き放すオヤコダカ
    持ったままで後続を突き放すオヤコダカ
  • 9馬身差の圧勝だった
    9馬身差の圧勝だった
  • 同レース連覇、重賞は11勝目
    同レース連覇、重賞は11勝目
  • 口取り写真
    口取り写真
  • ホクレン杯ということで賑やかな表彰式となった
    ホクレン杯ということで賑やかな表彰式となった

 門別競馬場では9月13日、古馬のマイル重賞、ホクレン杯第3回旭岳賞(H3)【クリエイターⅡ賞】が内回りダート1600mで行われた。

 4歳から9歳までの8頭がエントリーした同レース、1.1倍という断然の1番人気に推されたのは、昨年の優勝馬オヤコダカ。初めてJRA重賞・エルムS(G3)に挑戦した前走は8着に敗れはしたものの、地元では今季無敗、中でも得意のマイル戦とあって圧倒的な人気を集めた。4.6倍の2番人気はJRAの重賞勝ち馬、サクラゴスペル。移籍初戦を快勝し、9歳馬ながら力の違いを見せつけた。この2頭の人気が抜けており、続く3番人気は21.6倍。同距離の星雲賞でオヤコダカの2着だったトウカイビジョンが推された。

 レースは、さすがテンのスピードの違いでサクラゴスペルがハナを奪い、オヤコダカは2番手に付ける。直後にテイエムシャンパン、グレイレジェンドの芦毛たちが続き、縦長の展開に。向う正面でオヤコダカが持ったままでサクラゴスペルに襲いかかり、3コーナー手前で競り落とすとそこから独走体勢に入った。持ったままのオヤコダカに後続は必死に鞭を振るい追いかけるが差は広がる一方。9馬身の差を付けて悠々とゴールを駆け抜けた。勝ち時計は1:40:1(晴・重)。2着は9歳の芦毛馬で、今季途中、園田から移籍して来たグレイレジェンド、3馬身差の3着はトウカイビジョンという結果だった。

 第1回目の同レースをアウヤンテプイで、2、3回目をオヤコダカとのコンビで制した石川倭騎手は「勝つのが当たり前という雰囲気の中で、あまり考えすぎず、馬に任せてレースをしようと思っていました。前走JRAの重賞を経験して、スピードや道中のかかり具合なんかはかなり変わりましたね。他地区の重賞も勝てるように、日々の調教を頑張りたい」と意欲を燃やした。

 管理する米川昇調教師は「遠征の疲れもなく、順調に調整できました。今年の最終目標は道営記念ですが、中間どこを使うかはオーナーと相談しながらになります。昨年同様瑞穂賞か、岩手の南部杯(Jpn1)なども視野に入れています」と語った。

 オヤコダカは新冠町の森永聡さんの生産馬で、父サムライハート、母オメガカリビアン、母の父フレンチデピュティという血統の5歳牡馬。祖母は阪神3歳牝馬S(G1)3着のゴッドインチーフ、近親にオークス馬ヌーヴォレコルトがいる。