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エトワール賞はタイセイバンデットが重賞2勝目

  • 2017年08月30日
  • 内で逃げ粘るタイセイバンデット
    内で逃げ粘るタイセイバンデット
  • 4馬身差の圧勝で重賞2勝目をあげた
    4馬身差の圧勝で重賞2勝目をあげた
  • 門別競馬場ではこの場所にしか入ったことがない
    門別競馬場ではこの場所にしか入ったことがない
  • 口取り写真
    口取り写真
  • 表彰を受ける関係者の皆さん
    表彰を受ける関係者の皆さん

   8月16日、門別競馬場では古馬スプリント重賞、HBC杯・第17回エトワール賞(H3)【アイルハヴアナザー賞】が距離ダ1200mで行われた。

 今年のメンバーは4歳から8歳までの快速自慢13頭で争われた。1番人気に推されたのは、グランシャリオ門別スプリント(H3)を快勝し、スーパースプリントシリーズファイナルラウンドとなる習志野きらっとスプリントで2着に健闘したタイセイバンデット。2番人気は昨年同レースの優勝馬レッドペリグリン。2歳時に短距離重賞2勝の実績があり、条件戦を2連勝して体制を整えたコールサインゼロが3番人気に推された。

 レースは、スタート良く飛び出したタイセイバンデットが先手を奪い、テイエムシャンパン、トドイワガーデン、メイショウノーベル、アウヤンテプイらが続く縦長の展開に。セーフティーリードを保ったまま直線に向いたタイセイバンデットは、後続に影をも踏ませぬ走りでリードを広げ、悠々と重賞2勝目のゴールを駆け抜けた。勝ち時計は1:13:2(曇・稍重)4馬身差の2着には10番人気の8歳馬、シセイカイカが入り、1馬身差の3着はレッドペリグリンという結果だった。

 門別競馬場では負け知らずのタイセイバンデット、ホッカイドウ競馬所属時に全てのレースに騎乗している岩橋勇二騎手は「普段と変わらないいい雰囲気でレースに臨めたので、安心していました。馬を信用して乗っていただけですし、結果が出せて良かったです」と表彰式のインタビューにホッとした表情を見せた。

 管理する田中淳司調教師は「強い馬と戦って揉まれて来ただけに、ますます力をつけた印象ですね。これだけ強い勝ち方をしてくれると期待は膨らみますが、短距離の交流重賞は限られているので、当面は地元の道営スプリントを目標にしたいと考えています」と声を弾ませた。

 タイセイバンデットは、父サウスヴィグラス、母ジャズカーニバル、母の父マヤノトップガンという血統の6歳牡馬。2012年の北海道サマーセール1歳市場において1186.5万円(税込)で取引された。生産は、スズカマンボやサンビスタ、ホッカイドウ競馬ではタイニーダンサーやバンドオンザランの活躍でお馴染みの新ひだか町のグランド牧場。