馬産地ニュース

サマーセールが開催される

  • 2017年08月28日
  • 開催に先立ち、あいさつする木村組合長(左)
    開催に先立ち、あいさつする木村組合長(左)
  • 最高価格を記録したラブディランの2016(父スクリーンヒーロー)。落札した小林祥晃さんと。
    最高価格を記録したラブディランの2016(父スクリーンヒーロー)。落札した小林祥晃さんと。
  • サウスヴィグラス産駒プレッピー2016は好馬体も評価された
    サウスヴィグラス産駒プレッピー2016は好馬体も評価された
  • おじにアドマイヤモナークがいるポリリズム2016
    おじにアドマイヤモナークがいるポリリズム2016
  • 牝の最高価格を記録したパッションレッド28(父ロードカナロア)
    牝の最高価格を記録したパッションレッド28(父ロードカナロア)

   8月21日から25日までの5日間、新ひだか町静内神森にある北海道市場で、日高軽種馬農業協同組合、胆振軽種馬農業協同組合、十勝軽種馬農業協同組合が主催する北海道市場サマーセール2017が開催された。

   5日間で1209頭(牡649頭、牝560)が上場し、うち売却頭数は950頭(牡532頭、牝418頭)。売却総額は前年対比1,447,632,000円(税込価格、以下同)増の5,461,992,000円、売却率は同対比15.1pt増の78.6%、平均価格は前年より762,683円高い5,749,465円となった。売却総額が50億円を超えたのも、売却率が70%を超えたのも初めてのことで、売却総額、売却率はサマーセール史上過去最高の数字となった。

   最高価格取引馬は上場番号454番「ラブディランの2016」(新ひだか町・谷岡牧場生産)。半兄カシアスが函館2歳S(G3)を制したばかりに加えてモーリスやゴールドアクターを輩出しているスクリーンヒーロー産駒の牡馬は、複数の購買者による競り合いの結果、43,200,000円で小林祥晃さんが落札した。

   高額2位は2頭が並んだ。上場番号410番「プレッピー2016」(浦河町・辻牧場生産)はサウスヴィグラス産駒の牡馬。同じく上場番号415番「ポリリズム2016」(新ひだか町・乾皆雄氏生産)はローズキングダムの牡馬。ともに33,480,000円で了徳寺健二氏が競り落とした。

   また、牝馬では上場番号96番「パッションレッド28」(父ロードカナロア)を(有)ノルマンディーファームが14,040,000円で落札した。母はアネモネS3着馬で祖母レッドチリペッパーは中山牝馬S(G3)など重賞2勝。近親には今春のフィリーズレビュー(G2)を勝ったカラクレナイもいる血統だ。

   木村貢市場長は「ここに至るまでの流れの中で前年を上回る数字は期待していたが、戸惑うばかりの数字が並び、驚いている。購買者の方に足を運んでもらいやすいような市場運営を心掛けてきたこと、役職員が地方競馬場主催者、馬主会などを地道にまわったことと、それから市場取引馬の活躍などが追い風になった」と振り返った。