馬産地ニュース

北海道市場セレクションセール開催

  • 2017年07月19日
  • 北海道市場で開催されたセレクションセール
    北海道市場で開催されたセレクションセール
  • 最高価格取引馬のチリエージェの2016
    最高価格取引馬のチリエージェの2016
  • チリエージェの2016を落札した(同)雅苑興業一行
    チリエージェの2016を落札した(同)雅苑興業一行
  • 開会挨拶する木村貢市場長
    開会挨拶する木村貢市場長

   7月18日、新ひだか町静内神森にある北海道市場において、日高軽種馬農業協同組合、胆振軽種馬農業協同組合、十勝軽種馬農業協同組合が主催する北海道市場セレクションセール2017が開催された。

   当日は上場馬226頭(牡161頭、牝65頭)のうち売却頭数は184頭(牡138頭、牝46頭)。売却総額は前年対比584,712,000円増の3,110,616,000円、売却率は同対比7.9%増の81.4%、平均価格は前年より2,471,785円(税込価格、以下同)高い16,905,522円となった。売却総額が30億円を超えたのも、売却率が80%を超えたのも初めてのことで、売却総額、売却率、平均価格ともセレクションセール史上過去最高の数字を残す結果になった。

   最高価格取引馬は上場番号11番「チリエージェの2016」。ハクサンムーン、ウォーリングステイツの半弟となるロードカナロア産駒の牡馬は、複数の購買者による競り合いの結果、47,520,000円で(同)雅苑興業が落札した。

   2番目はロードカナロア産駒の牡馬となる上場番号22番「トウカイポピーの28」とグランプリボス産駒の牡馬となる上場番号211番「セルリアンブルー2016」の2頭が並び41,040,000円。前者は永井商事(株)が、後者は了徳寺健二氏が競り落とした。

   また、2012年の日本ダービー(G1)馬ディープブリランテの半弟となる上場番号145番「ラヴアンドバブルズの2016」は31,320,000円で小笹公也氏が落札。牝馬の最高価格取引馬は上場番号35番「ゴーファイトウィンの2016」の30,240,000円で(有)ビッグレッドファームが落札した。

   木村貢市場長は「ここずっとせりは上昇傾向にありましたが、生産者の皆様方の努力とレポジトリーやせりに来ていただくための主催者サイドの取り組みが購買者の皆様に理解されたと感じています。あとはブリーズアップセールを含めて北海道市場の取引馬が2歳戦でたくさん勝ちあがっていることもイメージアップにつながったのではと思います。それと中央・地方問わず競馬の売り上げが良くなってきたことが、こういう結果を生んだのだと思います。開始から活発なせりはいままで経験したことがありませんでした。相当インパクトが残りました」と振り返った。