馬産地ニュース

八戸“未来”市場が開催

  • 2017年07月06日
  • 最高価格馬落札の瞬間
    最高価格馬落札の瞬間
  • たくさんの人で展示会場はあふれた
    たくさんの人で展示会場はあふれた
  • あいさつする山内組合長
    あいさつする山内組合長
  • 最高価格となった「ミネルバローズ2016」
    最高価格となった「ミネルバローズ2016」
  • 牝馬の最高価格「ジュメイラジョアンの2016」
    牝馬の最高価格「ジュメイラジョアンの2016」

 青森県軽種馬生産農業協同組合が主催する「八戸“未来”市場」が7月4日、同県三戸郡の八戸家畜市場で開催された。

 北海道産馬含む40頭のサラブレッド1歳が上場(前年比2頭減)、売却頭数は31頭(牡15頭、牝16頭)。総額102,492,000円(税込、以下同)を売り上げた。売却率は前年対比15.6増の77.5%で、平均価格も593,732円 (21.9%) アップの3,306,193円だった。

 購買登録者数は韓国やシンガポールからの購買者を含め、過去最高となる94名。例年にも増して、市場は良質馬を求める馬主、馬主代理人であふれた。

 山内市場長は「昨日は大雨で飛行機の欠航が相次ぐ中、たくさんの方にご来場いただき感謝申し上げます。おかげさまをもちまして、近年は青森産馬が中央、地方の重賞競走で活躍しております。こういった追い風を受けて、この市場も昨年は過去最高の売却率を記録することができました。今、青森の生産者も繁殖牝馬の入れ替えなどでレベルアップを図っております。今回、上場頭数は少ないものの、良い馬が揃っていると自負しております」と、あいさつ。続いて市場がスタートした。

 最高価格は近親にサウンドオブハートやカフェブリリアントがいる「ミネルバローズ2016」(牡、父アルデバランⅡ)。7,128,000円で中辻明氏が購入した。

 高額2位は、ビワハイジらと同ファミリーとなる「ジュメイラジョアンの2016」(牝、父マンハッタンカフェ)。こちらは6,480,000円でJRA日本中央競馬会が落札。この馬は牝馬の最高価格にもなった。

 高額3位は新種牡馬グランプリボス産駒「スイートスズランの2016」(牝)。おじに京王杯スプリングC(G2)2着シンボリエスケープや岩手競馬の現役活躍馬ヴァイキングがいる血統。6,048,000円でビッグレッドファームが落札した。

 市場終了後、山内正孝市場長は「売却率がレコードを記録したこと、売上げの総額が1億円を超えたことは率直に嬉しい。中央、地方ともに売上げが回復し、賞典費が増額されることで馬主の購買意欲が増したことが要因になっていると思う。加えて、役職員の努力と青森県産馬の活躍なども見逃せないと思う。またアルデバランのような優秀な馬を導入できたことも大きい。生産者も努力し、血統レベル、生産頭数ともに向上しておりますので、この市場にも注目してほしい」とコメントした。

●詳細なせり成績につきましては、こちらをご覧下さい。⇒http://www.jbis.or.jp/seri/2017/11L1/