馬産地ニュース

BTC利用者振興会が戸崎圭太騎手との夕べ

  • 2017年06月29日
  • 浦河に招かれた戸崎圭太騎手
    浦河に招かれた戸崎圭太騎手
  • 約100人が出席した戸崎圭太騎手との夕べ
    約100人が出席した戸崎圭太騎手との夕べ
  • あいさつするイベントを主催した高樽秀夫BTC利用者振興会長
    あいさつするイベントを主催した高樽秀夫BTC利用者振興会長
  • 牧場スタッフからの質問にも丁寧に答えた
    牧場スタッフからの質問にも丁寧に答えた

 6月26日夜、BTC利用者振興会(高樽秀夫会長)は、浦河町西舎にあるうらかわ優駿ビレッジAERU1階レストランにおいて、戸崎圭太騎手との夕べを開催した。

 BTC利用者振興会は浦河町にある軽種馬育成調教センター調教場を利用する育成牧場で組織する親睦団体。戸崎騎手との夕べは、育成牧場の若い従業員がトップジョッキーと交流することでの育成技術の向上とともに、日頃の労をねぎらおうと企画された。当日は高樽会長やBTC利用者振興会に属する育成牧場のスタッフ、湯地達彦軽種馬育成調教センター場長、平賀敦JRA日高育成牧場場長など約100人が出席した。

 開会にあたり高樽会長は「今日は朝早くから仕事をされお疲れ様でした。お忙しい中、こんなにも多くの方々にお集まりいただき感謝申し上げます。当初は70人程度の会を予定していましたが、多くの出席希望をいただき、最終的に若い牧場スタッフを中心にということで100人規模となりました。今日は若いスタッフにおかれましては、スーパーリーディングジョッキーの戸崎圭太騎手とお話したり触れ合ったりして楽しんでください」とあいさつした。

 続いて、壇上に呼ばれた戸崎騎手は「本日はお忙しい中、お集まりいただき、そして、この会に招待していただきありがとうございます。自分の話せること、経験してきたことが皆様に伝わればとおもいます」とあいさつした。

 来賓として出席した湯地場長は「本日は戸崎圭太騎手との夕べの開催おめでとうございます。皆様につきましては、日頃からBTC調教場をご利用していただき感謝申し上げます。この会は初めての開催ということで、戸崎圭太騎手も先週ご活躍して、JRAのリーディングに返り咲くということで、なにか持ってるなという感じがします。皆様におかれましては、この会を利用して騎乗技術の向上に役立てていただいて、BTCの利用馬の成績アップ、ひいては皆様の牧場の預託馬増加につながればとお祈りします。そして、戸崎圭太騎手の4年連続JRAリーディングを祈念いたします」と乾杯の音頭をとった。

 戸崎騎手はトークタイムで、騎手になったきっかけ、地方競馬教養センターの騎手候補生時代のエピソード、一番印象に残るレース、日々のトレーニングについてなどを披露。「馬に接するに当たって一番大事にしていることはなんですか?」、「引っかかる馬にはどのようにして乗ってますか?」、「騎手として育成牧場に求めることは?」、「ジェンティルドンナの大ファンなんですが、どのような馬でしたか?子供には乗ってみたいですか?」、「追い切りでの馬の動かし方について教えてください」といった牧場スタッフからの質問にも、身振り手振りを交えて丁寧に答えた。

 後半のプレゼント抽選会で戸崎騎手は、自ら用意したステッキ、ゴーグル、JRA通算700勝記念グッズなどを直接プレゼント。記念撮影にも笑顔で気軽に応じた。

 平賀場長は「競馬は馬が中心です。良い馬をつくらなければいけません。良い馬をつくるには、先ほど戸崎騎手も言ってましたが、生産から育成までしっかりとしたしつけをして競走馬へしていかないとなりません。BTCを利用している皆さんは、非常に良いしつけをしていると思います。ただ、自分が手掛けた育成馬が実際に競馬場やトレセンにどのように繋がっているのか実感がないと思います。今日、戸崎騎手とフランクにお話しできたことで、自分たちのやっている地味な仕事が、どれほど重要か理解できたのではないかと思います。こういったイベントは大変素晴らしいことと思います。最後になりますが、今後もこういったイベントを通じて、JRA育成馬を含めたBTCの利用馬が戸崎騎手のリーディングに貢献できること、それがBTCの繁栄につながり、皆様の預託馬増にも繋がることを祈っています」と締めた。

 最後はグループごとに戸崎騎手と記念撮影し、帰り際には戸崎騎手のサイン色紙が手渡された。出席者は皆、トップジョッキーと身近に接することができ満足そうに帰っていった。