馬産地ニュース

北海道トレーニングセール取引馬がシンガポールへ輸出

  • 2017年06月26日
  • 輸出検疫のために入厩したカシマフラワーの2015
    輸出検疫のために入厩したカシマフラワーの2015
  • 北海道トレーニングセールで取引されたラストメッセージ2015
    北海道トレーニングセールで取引されたラストメッセージ2015
  • 施設へ入るため消毒を受ける馬運車
    施設へ入るため消毒を受ける馬運車

   6月21日、白老町社台にある日本軽種馬協会胆振輸出検疫施設から、5月の北海道トレーニングセールにおいて外国人オーナーが購買した日本産馬が、シンガポールへ向け旅立った。

   旅立ったのは2歳5頭、4歳1頭の合計6頭。このうちの2頭は、今年4月16日にシンガポールのクランジ競馬場で行われた、日本軽種馬協会協賛競走「JBBAムーンビームヴァース(G3)芝1800m」に愛馬のインファントリーが優勝したことで、その副賞として北海道トレーニングセールに無料招待されたタイのKrit.Chittaseni氏が、14,580,000円(税込価格、以下同)で購買した「ラストメッセージ2015(牡、父エンパイアメーカー)」と、10,476,000円で購買した「カシマフラワーの2015(牡、父ナカヤマフェスタ)」となる。

   5頭は6月15日に輸出検疫施設に入厩。16日から6日間の輸出検疫を経て、21日夜に成田国際空港へ出発し翌22日、シンガポールへ出国した。検疫に立ち会った北海道市場関係者は「香港でモーリスやサトノクラウン、ネオリアリズムがG1レースに勝ったこともあり、アジアでも日本産馬への関心が高まっているようですね。今回輸出される馬たちもシンガポールで活躍してくれることを祈っています」と話していた。

   日本軽種馬協会は軽種馬海外流通促進事業の一環として、日高軽種馬農業協同組合ととともに年2回、シンガポールにおいて日本産馬、北海道市場のプロモーション活動を行っている。